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嘘も確信を持って何回も何回も話されていると、ちょっとは根拠があるんじゃないかという気がしてきますが、全く根拠レスだというお話。
突然ですが、「下手(へた)の考え、休みに似たり」とは、
囲碁や将棋で、下手な者がいくら長時間考え込んでも名案など浮かばず、まるで駒を手にしたまま何も考えずに休んでいるようなものだということから、よい考えなど浮かぶはずもないのに、あれこれ考えて時間を無駄にするという意味(故事ことわざ辞典より)。
今日の憲法審査会での枝野民主党幹事長と高村正彦自民党副総裁のやり取りを見て、高村氏っていくら考えても脳は休んだままだったんだなと慨嘆せざるを得ませんでした。
本日、2015年6月11日の衆院憲法審査会では「安全法制」=戦争法案が憲法に適合するかについて各党の代表が意見を交わしています。
その論議について、高村副総裁がこう言ったと報道されているんです。
枝野幸男・民主党幹事長が「高村さんは、司法試験に受かる程度の憲法の勉強はしたと思うが、それ以来憲法学者のように憲法をずっと勉強してきたのか」というようなことを言っていた。私は、憲法の法理そのものについて学者ほど勉強してきた、というつもりはない。だが、最高裁の判決の法理に従って、何が国の存立をまっとうするために必要な措置かどうか、ということについては、たいていの憲法学者より私の方が考えてきたという自信はある。枝野さんがあまり考えてこなかったからといって、他の政治家がそういうことを考えてこなかったと速断するのはどうかと思う。(朝日新聞などの取材に)
自民・高村氏「たいていの憲法学者より私は考えてきた」 2015年6月11日11時35分
いくら集団的自衛権の行使が合憲だと言ってくれる憲法学者が少ないからと言って、
「たいていの憲法学者より私の方が考えてきたという自信はある。」
ってゴーマンかますのはいかがかと思いますね。窮鼠猫を噛むって奴ですかね(きゅうそ、ねこをかむ。追い詰められたネズミもいざとなったら猫に反撃する。絶体絶命の窮地に追い詰められれば、弱い者でも強い者に逆襲することがあるというたとえ。)
で、思ったわけです。下手の考え、休むに似たりとはこのことだと。
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砂川事件と田中最高裁長官 |
布川玲子 (著, 編集), 新原昭治 (著, 編集) | |
日本評論社 |
60年安保改定交渉の山場に出された砂川事件伊達判決は、米国にとって途方もない脅威だった。極秘だった新資料によって裏舞台を暴く。伊達判決をつぶし60年安保改定を強行した裏舞台の全て。
1959年安保改定交渉大詰め時の米解禁文書群から執念で発掘した極秘文書等22の新資料を網羅、整序する。日米政府にとって駐留米軍を違憲とした伊達判決がいかに脅威であったか、それを葬るためにいかなる作戦が秘密裏に謀られたか、その中で、田中耕太郎最高裁長官が大法廷で覆すことをどんなふうに米国と裏約束したのか…、基地問題、集団的自衛権など、日米同盟の深化に向かう今日の日本の国のかたちを決定づけた時期に司法の果たした役割がいま明らかにされる。
高村さんって司法試験を通ったのがちょうど50年前で、刑事法の大家村井敏邦先生と司法研修所同期だって言うんですから、ひょっとしたら半世紀くらい、村井先生が刑法や刑事訴訟法のことを考えていたのと同じくらいの期間、砂川事件と集団的自衛権のことを考えていた可能性さえあるのですが、もう全く無駄じゃん、というのが下手の考え休みに似たりという感想の意味です。
だって、砂川事件最高裁判決が集団的自衛権の行使と関係あるなんて法律家、高村さんの前にも後にも一人もいませんからね。前代未聞以上で空前絶後ですね。孤高の人ですな。
この砂川事件と言うのは、米軍基地に妨害行為をしたということで日米安保条約に基づく特別法に違反したとして7人の青年が起訴された事件です。
そして、被告人たちは、米軍は憲法9条が国に保持しないと命じた戦力に当たるから憲法違反で、自分たちが違反したというその法律は憲法違反の安保条約を根拠にしているから違憲無効で、自分たちは有罪になるいわれはないと主張したんですね。
ここで問題になったのは
1 米軍は日本国憲法9条が保持を禁止する戦力に当たるか
2 日米安保条約は憲法違反か
3 その前提としてそもそも条約は憲法違反だとダメなのか。また裁判所はそんなことを判断できるのか。
ということだったんです。
砂川事件最高裁判決は集団的自衛権の行使が合憲である根拠にはならない。
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検証・法治国家崩壊 (「戦後再発見」双書3) |
吉田 敏浩 (著), 新原 昭治 (著), 末浪 靖司 (著) | |
創元社 |
1959年12月16日、在日米軍と憲法九条をめぐって下されたひとつの最高裁判決(「砂川事件最高裁判決」)。アメリカ政府の違法な政治工作のもと出されたこの判決によって、在日米軍は事実上の治外法権を獲得し、日本国憲法もまた、その機能を停止することになった…。大宅賞作家の吉田敏浩が、機密文書を発掘した新原昭治、末浪靖司の全面協力を得て、最高裁大法廷で起きたこの「戦後最大の事件」を徹底検証する!!
ね?
集団的自衛権、全然関係ないでしょう?
だって、集団的自衛権とは日本の友好国(アメリカなど)が他国から攻められたときに、日本は攻められていないのに日本の自衛隊が他国を攻撃する権利のことですから。アメリカの自衛のために集団になって反撃するのも日本の「自衛」なのかってことです。そんなわけないですよね。
これに対して、砂川事件では日米安保条約と米軍基地しか問題になっていませんので、砂川事件最高裁判決の何十万字と言う判決文の中に、
「自衛隊」という言葉は一度も出てきません。
では、高村さんは半世紀も何を考えていたかというと、ただ一点。
この最高裁判決の中に
「これによりわが国が主権国として持つ固有の自衛権は何ら否定されたものではなく」
「しからば、わが国が、自国の平和と安全を維持しその存立を全うするために必要な自衛のための措置をとりうることは、国家固有の権能の行使として当然のことといわなければならない。」
という部分があるけれど、これって集団的自衛権を含めて考えていいんじゃないか、ということらしいです。
高村氏は、今日の憲法審査会でも、集団的自衛権の限定的な行使を認める論拠として砂川事件判決を挙げて、
「必要な自衛の措置を取りうることは国家固有の権能の行使として当然と言っている」
と言い切り、同判決は集団的自衛権の行使を想定していないという批判をされると
「はっきり誤りだ」
と言っちゃいましたw。どっちがやww
本当は、最高裁はこれに続けて
「わが憲法の平和主義は決して無防備、無抵抗を定めたものではないのである。」
「憲法九条は、わが国がその平和と安全を維持するために他国に安全保障を求めることを、何ら禁ずるものではないのである。」
と結論していまして、
日本の自衛権の範囲内でアメリカに安全保障を求められるって言っただけなんですね。
日本の自衛隊がアメリカを助けに行くという話と真逆です。日本がアメリカに助けを求められるかという話なんです。
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「法の番人」内閣法制局の矜持 |
阪田 雅裕 (著), 川口 創 (著) | |
大月書店 |
また、この判決は1959年(昭和34年)に出たんですが、翌1960年には安倍首相の祖父岸信介首相(当時)が集団的自衛権について
「憲法上は、日本は持っていない」(1960年3月31日、参院予算委)
と答弁していますし、そもそも内閣法制局を含む政治家も学者も誰も、人っ子一人、
砂川事件最高裁判決で集団的自衛権が認められたんやでえ!
なんて恥ずかしいことを言った人は半世紀以上いなかったわけです。
だから、高村氏がこんな役にも立たない一文のことを何十年も考えてたのかと思うと、むしろお気の毒な気さえします。
まあ、今回、集団的自衛権の行使は憲法9条に反しないという安倍政権ができて(高村氏が陰の立役者)、高村氏の下手な考えだけにすがる状況になっていますから、ある意味役に立ったと言えるかもしれませんが。
確かに、こんな役にも立たないことをずっと考えている憲法学者はいませんから、時間だけで言ったら高村氏に軍配が上がるかもしれませんが、そんな高村氏には、
長けりゃいいってもんじゃないだろ!
という言葉を贈りたいと思います。
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政府の憲法解釈 |
阪田 雅裕 著 | |
有斐閣 |
60余年積み重ねられてきた政府の憲法解釈とは
政府の憲法解釈とは何か,これまで憲法の各条文について国会・行政の場でどのような議論が交わされてきたのかを,国会議事録・答弁書等を資料として引用し,元内閣法制局長官である著者が詳解する。憲法改正を語る前に理解すべき,政府の憲法解釈を知るための書。
虚仮(こけ)の一念岩をも通す(どんな愚かな人でも、一途に思いを込めてやれば成就する)の心境なんですかね。
憲法学者の多数決で負けたから、今度は最高裁っちゅう大物がわしにはついとるけん!と言いだしてるわけですが、当時、アメリカに「指導」されてた田中最高裁長官たちも、
「いや、わしら、集団的自衛権のことまでは、言うちょらんきに・・・」
と戸惑っていると思います。
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自民・高村氏「たいていの憲法学者より私は考えてきた」
2015年6月11日11時35分 朝日新聞
■高村正彦・自民党副総裁
枝野幸男・民主党幹事長が「高村さんは、司法試験に受かる程度の憲法の勉強はしたと思うが、それ以来憲法学者のように憲法をずっと勉強してきたのか」というようなことを言っていた。私は、憲法の法理そのものについて学者ほど勉強してきた、というつもりはない。
だが、最高裁の判決の法理に従って、何が国の存立をまっとうするために必要な措置かどうか、ということについては、たいていの憲法学者より私の方が考えてきたという自信はある。
枝野さんがあまり考えてこなかったからといって、他の政治家がそういうことを考えてこなかったと速断するのはどうかと思う。
(朝日新聞などの取材に)
毎日新聞 2015年06月11日 11時59分(最終更新 06月11日 13時17分)
衆院憲法審査会(保岡興治会長)は11日午前、自由討議を行い、4日の審査会で参考人の憲法学者3人が安全保障関連法案を「憲法違反」と主張したことについて各党が意見を述べた。自民党の高村正彦副総裁は「憲法の番人は最高裁であり、憲法学者ではない」と述べ、関連法案と過去の政府見解は整合性が取れていると強調した。これに対し、民主党の枝野幸男幹事長は「専門家の指摘を無視して憲法解釈を都合よく変更する姿勢は、法の支配とは対極そのものだ」と真っ向から反論した。
◇高村氏「違憲批判当たらず」/枝野氏「法の支配とは対極」
高村氏は、集団的自衛権の限定的な行使を認める論拠として1959年の最高裁の砂川事件判決を挙げ、「必要な自衛の措置を取りうることは国家固有の権能の行使として当然と言っている」と指摘。同判決は集団的自衛権の行使を想定していないという批判に対して「はっきり誤りだ」と明言した。そのうえで、今回の憲法解釈変更を「合理的な解釈の限界を超えるものではなく、違憲との批判はまったく当たらない」と述べた。
公明党の北側一雄副代表は「9条で自衛の措置がどこまで許されるかが、昨年7月の閣議決定に至るまで与党協議の最大の論点だった」と表明。「学界で、自衛隊や日米安保条約が違憲かどうかという議論はあっても、わが国の安全保障環境を踏まえつつ、9条と自衛の措置の限界について突き詰めた議論がなされたということを私は知らない」と述べ、憲法学者から相次ぐ関連法案への違憲論をけん制した。
これに対し、枝野氏は「国内を代表する憲法学者がそろって憲法違反と述べたのは重大だ。こうした声を軽視するのは国会の参考人質疑の軽視につながる」と強調。砂川判決について「個別的自衛権について指摘したものであり、論理のつまみ食いは法解釈の基本に反する」と政府・与党の姿勢を批判した。
維新の党の井上英孝氏は、集団的自衛権行使が限定的に容認される場合はあるとしながらも「関連法案は憲法上疑義なしとは言えない」と述べ、共産党の赤嶺政賢氏は「明確に憲法に違反する法案は廃案にすべきだ」と訴えた。一方、次世代の党の園田博之氏は「国会審議を通じて立憲主義は担保される」と政府・与党に理解を示した。
4日の審査会では、自民党推薦の長谷部恭男早稲田大教授が「従来の政府見解の基本的な論理の枠内では説明がつかない」などと批判。民主党推薦の小林節慶応大名誉教授と維新の党推薦の笹田栄司早稲田大教授も関連法案を違憲と主張した。【高橋克哉】
岡村夏樹 石松恒2015年6月11日07時38分 朝日新聞
新たな安全保障関連法案を審議する衆院特別委員会は10日の質疑で、法案が「憲法違反」かどうかをめぐり論戦を交わした。
新たな安全保障関連法案を審議する衆院特別委員会は10日の質疑で、法案が「憲法違反」かどうかをめぐり論戦を交わした。政府が過去の最高裁判決を合憲の論拠として持ち出したことについて、野党は「こじつけだ」と批判。閣僚らの答弁も揺らぐなど、ちぐはぐな対応も目立った。
憲法学者3人が集団的自衛権の行使などを盛り込んだ関連法案を「憲法違反」と指摘した余波は、この日も続いた。
横畠裕介・内閣法制局長官は9日に公表した政府見解を説明。「憲法9条は砂川判決で示されている通り、自衛権を否定していない。これまでの政府の憲法解釈との論理的整合性は保たれている」と砂川事件の最高裁判決を引き、法案の「合憲論」を展開した。
民主党の辻元清美氏は、首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の座長代理を務めた北岡伸一氏の発言を取り上げ、「北岡氏は『砂川判決は米軍と基地に関する裁判で、そこに展開されている法理は必ずしも拘束力を持たない』と言っている。こじつけようとするから、憲法学者がおかしいと言っている」と批判した。
そもそも砂川判決は、与党協議を主導した自民党の高村正彦副総裁が昨年、集団的自衛権の行使容認に否定的な公明党を説得するために持ち出した論理だ。
だが、公明の山口那津男代表は当時、「自衛隊が合憲、違憲かという論争の中で下された判決であり、集団的自衛権を視野に入れた判決ではない」と反発。結局、砂川判決を行使容認の根拠とはせず、戦力を持つことを禁じた憲法9条の下でも「自衛の措置をとることを禁じているとは解されない」とした1972年の政府見解を根拠にすることで両党は合意し、いったん「封印」した経緯がある。
その砂川判決を政府が再び持ち出したのには理由がある。
法案を「違憲」と断じた憲法学者に対抗するため、「憲法の番人」である最高裁が「自衛権について述べた唯一の判決」(高村氏)を根拠にすることで、法案に正当性があることをアピールする狙いがある。安倍晋三首相も8日、訪問中のドイツ・ミュンヘンでの記者会見で「今回の法整備にあたっての憲法解釈の基本的論理は、砂川判決の考え方と軌を一にするものだ」と強調した。
一方で、政府・与党は砂川判決の別の側面にも着目。違憲という指摘への反論材料にしている。
砂川判決は国防など高度の政治性をもつ国家の基本政策について、「司法審査にはなじまない」とする判断をしており、現在でも重要な判例として影響力を持っている。自民は「平和安全法制について」と題したビラの中で、「憲法に合致するかどうかを判断するのは裁判所ではなく、内閣と国会」と明記。安保政策に責任を持つのは「私たち政治家」と主張している。
こうした政府・与党の対応ぶりについて、共産党の宮本徹氏は10日、「砂川判決は集団的自衛権に触れていない」と追及。これに対し、横畠氏は「集団的自衛権に触れているわけではない」と認めた。
さらに宮本氏は、政府が引用する砂川判決の自衛権をめぐる部分についても、判決を導き出すための論理ではない「傍論(ぼうろん)」部分であると指摘。「砂川判決を集団的自衛権の根拠づけに使うのは、ご都合主義だ」と断じた。(岡村夏樹)
政府側の発言修正も相次いだ。
菅義偉官房長官は、4日の会見で「『違憲じゃない』という著名な憲法学者もいっぱいいる」と発言したことについて、辻元氏から「違憲じゃないと発言する憲法学者をいっぱい挙げて下さい」と問われた。
菅氏は3人の憲法学者の名前を挙げたが、「私は数ではないと思いますよ。憲法の番人は最高裁だから、その見解に基づいて今回の法案を提出した」と答弁。別の議員から具体的な人数を問われると、「私自身が知っている方は10人程度。大事なのは憲法学者の多数派か少数派かではない」とはぐらかした。
一方、中谷元・防衛相は5日の衆院特別委で「現在の憲法をいかに法案に適用させていけばいいのか」と答弁し、それに対して野党が「立憲主義に反する」と批判。中谷氏は「撤回させていただく」として、「憲法の解釈の範囲内で法案を作成したという意味で申し上げた」と釈明した。
憲法解釈の変更で「法的な安定性を大きく揺るがす」(長谷部恭男・早大教授)と指摘されていることも、議論になった。
政府は9日の見解で「安定性は保たれている」と反論し、その根拠として自衛権の行使を認めた72年の政府見解の「基本的論理」を維持していると訴えている。当時は認められないとしていた集団的自衛権が認められるようになった理由について「安全保障環境が根本的に変容」したことを挙げ、「これまでの認識を改める」とした。
こうした政府の説明に、野党は「ときの政府の判断によって結論部分をころころ変えても良いのか」と追及。横畠氏は「安全保障環境の変化に伴い、従前想定されなかった事態も起こりうる」と述べ、今後も安保環境が変われば憲法解釈が変わりうることを認めた。
「憲法違反」との批判が強まる中、法案成立後に最高裁が違憲判決を出した場合の対応も問われた。民主の寺田学氏らは「違憲判断がなされた場合、慣例通り法律の執行を停止するのか」と質問。中谷氏は「最高裁の判断には従う。法治国家として適切に対処する」と述べるにとどめた。(石松恒)
◇
〈砂川事件の最高裁判決〉 東京都砂川町(現立川市)の旧米軍立川基地の拡張に反対した7人が基地に入り、日米安保条約に基づく刑事特別法違反に問われた事件に対する1959年の最高裁判決。一審は安保条約での米軍駐留を憲法9条に反するとして全員無罪としたが、最高裁が破棄。差し戻し審で全員の有罪が確定した。最高裁は自衛権を認める一方、安保条約や在日米軍について「高度の政治性を有し、司法裁判所の審査には原則としてなじまない」と合憲かどうかの判断を避けた。
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感想はただ一言、「あんぐり」でしたねこれは。
高村氏が首相の「何らかの」思いを汲んで、どれほど頭を捻っても日米での安全保障にかかわる最高裁判決がないものだから無理矢理ポエムを拵えたのか?
或いは首相が思い付いて、弁護士でもある司法に知識のある高村氏に泣き付いてこの役を演じてもらっているのか?
だとすれば横畠内閣法制局長官も何か特別な今後の展望があるからこの話に乗らざるを得ないのか?
…もう、いろいろな憶測すら浮かんでしまいます。
他の援護射撃としては、かつての教え子の友達の発言を火消ししようとして今日は夢の中ではなく、しっかり起きて頑張っておられた、外交防衛委員会出席の平沢氏。しかしながら、やはり1人、2人、たくさんの論理からあまり発展しておらず、挙げた憲法学者の名前は10人ほどでしたが。この方の場合はその発言の理由が分かりやすかったかもしれない。
あ、外交防衛委員会といえば、本日のTwitterトレンドにランクインしたのは遅刻で下手を打った民主の小西氏。せっかく論戦は良かったので詰めが甘くブーメラン呼ばわりとなって残念でしたね。
そんなこんなで、本日の憲法調査会もその他の委員会も、いい大人の議員たちの不思議な発言で終始し、国の行く末が益々不安になるだけに終わりました。
そして、厚生労働委員会は派遣法の関係で審議拒否なのですが、野党のワガママとの印象だけを残さないように明日の採決時は何とかしていただきたいものです。
長年歳費貰って、こんな妄想の世界に耽っていたとは。
こんなやつに歳費払う金があったら、
真面目に勉強してる司法修習生に給費払え!!
国中に不誠実な言い逃れが蔓延しそう。
2重に罪が深いのでは。
むしろ
下手な考え休むに劣る