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菅官房長官の集団的自衛権行使を「全く違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいる」発言の笑撃!
に続く菅官房長官の笑撃シリーズ第2弾です!
いやあ、傲岸不遜な憲政史上最悪の官房長官のうろたえぶりは実に愉快ですなあ!!
2015年6月3日、170人以上の憲法学者が、集団的自衛権行使を含む「平和安全法制」=戦争法案は違憲であるという声明を発表しました(現在では賛同者は200名を超えています)。
憲法学者ら173名が「安保関連法案に反対し、そのすみやかな廃案を求める憲法研究者の声明」を発表!
さらに、翌6月4日の衆院憲法審査会で、与党が推薦した長谷部教授を含む3人の憲法学者がすべて集団的自衛権行使を認める「平和安全法制」=戦争法案を違憲だと断言しました。
そこで、火消しに躍起になった菅官房長官が
「全く違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいらっしゃる」
と言っちゃって、それなら
1 全く違憲でないと言う
2 著名な憲法学者を
3 たくさん
挙げてみろよ!と各界から総突っ込みを受けたのは記憶に新しいところです。
菅氏「憲法前文・13条で自国の平和を維持するために集団的自衛権行使は禁じられていない」 国民「はぁ?」
ところが、ほんまに名まえ出してみいなと、しつっこく大人げなく突っ込んだ人がおりまして(笑)。
はい、正解!あの辻元清美民主党議員です。
フジテレビが安保関連法案 与党の「合憲」見解めぐり野党が追及 会期延長へというニュースで、2015年6月10日の衆院特別委員会での、辻元民主党議員と菅官房長官のこんなやり取りを伝えています。
辻元議員がやり玉に挙げたのは、6月4日、与党などが推薦した憲法学者3人全員が違憲だとしたことだった。
「違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいらっしゃいますから」と、反論した菅官房長官に対し、辻元議員は「違憲じゃないと発言している憲法学者の名前を、いっぱい挙げてください」
と述べた。
菅官房長官は
「例えばですね、百地先生とか、あるいは長尾先生だとかですね。私ども安保法制懇の中の西先生もいらっしゃいました」
と述べた。菅長官は、3人の名前を挙げたが、辻元議員は納得しなかった。
辻元議員は
「こんなにいるじゃないかと政府が示せなかったら、この法案は撤回された方がいいですよ。官房長官にきのう、『ちゃんと調べてきてね』って言ってあったでしょ。いっぱい、ほかにどんな方がいますか。挙げてください」
と述べた。
菅官房長官は「私は数じゃないと思いますよ」と述べた。
問題のやり取りはジャスト40分のところからです。
「私は数ではないと思いますよ」
どわっはっはっは!自分でたくさんいるって言ってたのに!
ネタなのか?!これは2人で打ち合わせしてやってるネタなのか!?
辻元議員の
「官房長官にきのう『ちゃんと調べてきてね』と言ってあったでしょ」
というあたり、完全にネタ合わせをしているとしか思えませんw
ちゅうか二人は夫婦?
さらに、この日の特別委では維新の高井崇志議員も
「212人の憲法学者が違憲だと表明し、どんどん増えている。国民の関心事だから(合憲派は)何人いるか」
と質問し、菅官房長官は
「私が知っている方は10人程度いる」
と答弁しました。急に増えたw
しかし、高井氏は「極めて少ない」と冷たく突き放しました。努力を買ってやれよw
ところで、毎日新聞の、これもたいがい悪意ある見出しだなあという安保関連法案:「合憲という学者」官房長官たくさん示せずwという記事によると(たくさん示せずってww)、長尾一紘・中央大名誉教授のところには官僚から6月9日に連絡が行って、国会で名前を出していいかという打診があったそうです。
ですから、菅官房長官が仮に本当に10人合憲派の憲法学者を知っているとしても(もう院生とかまでかき集めたな)、あとの人は名前を出すのは勘弁してくれと言ったのでしょうね。
しかし、3人しか名前を上げられないって、まさにこの↓状態じゃん。安倍首相も菅官房長官もいい加減観念して戦争法案は廃案にしないと、内閣が存立危機状態になりますよ。
うちからリンクさせていただいている明日の自由を守る若手弁護士の会さんの戦争法案は合憲って語る憲法学者、「たくさん」いるなら出てこーいより
追記
これは、人の悪い辻元議員のことだから、ブログで戦果報告してるだろうなあと思って見に行ったら、案の定してましたw
○辻元委員 きょうは官房長官に来ていただいておりますので、官房長官に質問をいたします。先日の官房長官の記者会見で、官房長官は、今、憲法学者の皆さん、私はきょうお配りしましたが、二百名以上の方が、この法案は憲法違反だという 声明を上げていらっしゃるんですね。官房長官は、この事態は非常に深刻と受けとめていらっしゃると思いますよ、一方で。しかし、こうおっしゃる、私どもも、全く違憲じゃないと言う著名な憲法学者もいっぱいいると六月四日の記者会見で述べていらっしゃるので、違憲じゃないと発言している憲法学者の名前をいっぱい挙げてください。これはきのうお知らせしていますので、いっぱい挙げてください。
○浜田委員長 静粛に願います。
○菅国務大臣 個別的にいろいろ挙げることは、これは控えるべきだというふうに思います。例えば百地先生だとかあるいは長尾先生だとか、そうした人たちもいらっしゃいますし、そしてまた、私ども安保法制懇の中の西先生もいらっしゃいました。そういうことの中で私は申し上げたところであります。
○辻元委員 いや、私はきのう御通告申し上げまして、ここは勝負どころですよ、官房長官。いっぱいいるんだったらいっぱいいる、今の安保法制が合憲であると言っている憲法学者もこんなにいるじゃないかと政府が示せなかったら、私は、この法案は、この間も申し上げました、撤回された方がいいですよ。ですから、官房長官にきのうちゃんと調べてきてねと言ってあったでしょう。いっぱい、ほかに どんな方がいますか。挙げてください。
○菅国務大臣 私は数じゃないと思いますよ。これはやはり、私たちは、最高裁、まさに憲法の番人は最高裁であるわけでありますから、その見解に基づいて、その中で、今回この法案を提出させていただいたところであります。
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政治家の覚悟―官僚を動かせ |
菅 義偉 | |
文藝春秋企画出版部 |
どんな覚悟でこういう毎度バカバカしいお笑いをやっているのか。
辻元議員の面目躍如。この日、あの中谷発言も撤回させたんです。彼女がなぜネトウヨにデマを流されるかよくわかります。
中谷防衛相の「現在の憲法をいかにこの法案に適応させていけばいいのか」発言の衝撃と野党の腰砕け
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集団的自衛権の何が問題か――解釈改憲批判 |
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安倍首相が執着する集団的自衛権の行使容認。憲法九条を実質骨抜きにし、平和国家としての日本のあり方を根底から覆すに等しいことを、閣議決定で済ませてよいのか。立憲主義の破壊など憲法解釈の変更がもたらす深刻な事態について、憲法学者、政治学者、ジャーナリストなどさまざまな論者が多角的に分析。安保法制懇の報告書、パネルを使用した総理会見、与党協議等に現れた国民をミスリードする数々の議論に対しても批判を加える。過去の政府答弁など充実した資料も付した、全国民必読の書。
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ハンドブック 集団的自衛権 (岩波ブックレット) |
浦田 一郎 (著), 前田 哲男 (著), 半田 滋 (著) | |
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安倍総理が執念を燃やす「集団的自衛権」の解釈変更。「集団的自衛権」とはそもそもどのような概念か?なぜ、これまで許されなかったのか?他国はどのようにして行使してきたのか?そして、なぜ、いま変更しなければならないのか?専門家がやさしく、丁寧に解説する。
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政府の憲法九条解釈 ―内閣法制局資料と解説 |
浦田一郎編 | |
信山社 |
『憲法関係答弁集(戦争の放棄)』(内閣法制局作成)を資料として用いて、昭和28年(1953年)から平成23年(2011年)に至る政府の憲法9条解釈の歩みと蓄積を考察する。「憲法9条と自衛権(自衛隊の合憲性)」、「自衛権発動の三要件」、「武力の行使」、「集団的自衛権」、「有事法制」、「武器の輸出に対する規制」など論点別構成で、検索至便。政府の平和主義解釈を知る上で必携の一冊。
集団的自衛権 容認を批判する 別冊法学セミナー (別冊法学セミナー no. 231)
渡辺 治 (著), 山形 英郎 (著), 浦田 一郎 (著), 君島 東彦 (著), 小沢 隆一 (著) 日本評論社
学生・一般市民向けにやさしい語り口です。
資料として、基本用語解説、および、集団的自衛権関係史を載せてあるので、法律を勉強したことのない人でも、読んで理解できる工夫をしています。
安保関連法案 与党の「合憲」見解めぐり野党が追及 会期延長へ
安全保障関連法案を審議する衆議院の特別委員会で野党側は先の衆議院憲法審査会で参考人全員が法案を憲法違反と指摘したことを受けて「法案を取り下げるべきだ」などと追及した。
民主党・辻元清美議員「一連の安保法制について、憲法違反だという意見が広がっている。ここで立ち止まって、この法案を一旦、取り下げたらどうかという話が出てきております」
中谷防衛相「(政府見解の)自国の平和と安全を維持し、また存立を全うするために必要な自衛の措置をとることを禁じているとは、到底、解されないという部分、それに今回、新しい3要件、これを加えて考えたものであり、私はこの内容が憲法違反であるというふうに思っているわけではございません」
また、辻元議員は、菅官房長官が記者会見で「“全く違憲でない”と言う著名な憲法学者もたくさんいる」などと発言したことも追及した。
辻元議員「違憲じゃないと発言している、憲法学者の名前をいっぱい挙げてください」
菅官房長官「百地先生、長尾先生とか安保法制懇の中の西先生がいらっしゃいました」
辻元議員「ここは勝負所ですよ、官房長官。きのうちゃんと調べて来てねって言ってあったでしょ?ほかにどんな方がいるか挙げてください」
菅官房長官「私は数ではないと思いますよ」
こうした中、安倍首相と自民党の谷垣幹事長が会談し安保関連法案などの重要法案を確実に成立させるため、今月24日までの今の国会の会期を延長する方向で検討し、延長幅については今週来週の審議をみて決めることを確認した。(読売テレビ 06/10 16:12)
毎日新聞 2015年06月10日 23時05分(最終更新 06月10日 23時52分)
安保法制を合憲と考える学者がたくさんいる−−と豪語していた菅義偉官房長官が、10日の衆院特別委員会で「数(の問題)ではない」と述べ、事実上前言を撤回した。合憲派の学者について菅氏は「10人ほど」とし、3人の実名を挙げた。法案の廃案を求める憲法学者は200人を超え、安保法制違憲論は日増しに強まっている。【樋岡徹也、林田七恵】
「勝負どころだ。(合憲派の学者が)こーんなにいる、と示せなければ、法案は撤回した方がいい」。10日の特別委で、民主党の辻元清美議員が菅氏に迫った。この場面で菅氏が実名を挙げた学者は、長尾一紘・中央大名誉教授▽百地章・日本大教授▽西修・駒沢大名誉教授−−の3人。
長尾氏は10日、取材に「霞が関の官僚から『国会で名前を出してもよろしいですか』と9日に連絡を受けた。以前からやり取りがあり、了承した」と語った。菅氏の答弁は毎日新聞の電話取材で知ったという。
長尾氏は、安保法制を合憲とする根拠として、国連憲章が個別的自衛権も集団的自衛権も認めていることなどを挙げ、「戦後70年、まだ米国の洗脳工作にどっぷりつかった方々が憲法を教えているのかと驚く。一般庶民の方が国家の独立とはどういうことか気づいている」と熱弁をふるった。
百地氏も10日、取材に「日本の安全保障環境が大きく変化し、米国と手を組んでおかないと日本の安全が守れないというのが、集団的自衛権行使容認の大きな理由だ。憲法の枠内の政府見解変更であり憲法違反ではない」と訴えた。
また、西氏も9日の取材に「国連憲章上、集団的自衛権は固有の権利。憲法は自衛権行使を否定していない」と合憲論を展開した。
10日の特別委では、維新の高井崇志議員も「212人の憲法学者が違憲だと表明し、どんどん増えている。国民の関心事だから(合憲派は)何人いるか」と質問。菅氏の「私が知っている方は10人程度いる」との答弁に、高井氏は「極めて少ない」と突き放した。
菅氏は終了後の記者会見で、「憲法学者のどの方が多数派で、どの方が少数派かは重要ではない」と述べ、多数の憲法学者の批判は審議に影響しないとの見方を改めて示した。
官房長官 合憲論学者「数ではない」 安保法案 与党、会期延長検討
2015年6月10日 夕刊 東京新聞
他国を武力で守る集団的自衛権の行使を柱とする安全保障関連法案に関する衆院特別委員会は十日午前、関係閣僚が出席して一般質疑を行った。菅義偉(すがよしひで)官房長官は二百人以上の憲法学者が安保法案を違憲だと批判していることについて「数(の問題)ではない」と述べ、合憲の主張が少数派であることを認めた。その上で、合憲と主張する憲法学者三人の実名を挙げた。
三人は百地章日本大教授、長尾一紘中央大名誉教授、西修駒沢大名誉教授。菅氏は「憲法の番人は最高裁だから、その見解に基づき法案を提出した」と述べ、安保法案は合憲だと重ねて主張した。
菅氏は、衆院憲法審査会で憲法学者三人が安保法案を「違憲」と批判したことを受け、四日の記者会見で「全く違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいる」と反論していた。
民主党の辻元清美氏は質問で、二百十一人の憲法学者が安保法案は違憲だとの声明を発表していると指摘し、菅氏に「違憲ではないと発言している憲法学者の名前をいっぱい挙げてください」と迫った。政府見解に沿った意見を持つ学者を示せないなら「法案は撤回した方がいい」と要求した。
これに関連し、中谷元・防衛相は法案成立を前提に違憲訴訟で敗訴した場合には「法治国家なので最高裁判断が出た時には適切に従っていく」と述べた。
これに先立ち、自民、公明両党の幹事長らは東京都内のホテルで会談し、今月二十四日までの国会会期内に法案を衆院通過させることは困難だとの認識で一致。大幅に会期を延長する検討に着手した。一方、民主党の安住淳国会対策委員長代理は「憲法違反の法案だから何時間審議してもダメだ」と記者団に述べた。
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○橋下:「二重行政の解消で年間4000億!」→実は殆どゼロ!
○橋下:「財政効果なんて意味ないんですから!」
○市民:「はあ?」
手のひら返しで逃げると、今後、ネタにされ続けます。
同じ「手のひら返し」の維新は、同じ穴の狢らしく、派遣法改悪案に賛成ですから、もしかしたら、「同類」をアピールしたかったのかな。
自分で、数だ、と言っておきながら、
数ではない、と平然と反論することで、
あたかも相手だけが数を問題にしているかのような外観を作出し、うっちゃりをかけてようとしている。
手口は橋下流ですね。ってか、こういうやり口を駆使できないと、ああいう要職にはつけんのと違いますかね。
個人的には、辻元さんには、官房長官がウソをついたから、法案は撤回すべき、というのではなく、
「官房長官は国民に虚偽説明をなされたということですね」、と迫って欲しかった。
官房長官も認めてざるを得ない、争いようのない事実誤認ですから。メディアもタイトルがつけやすいし、国民にも浸透しやすく、政権にはダメージが大きくなったと思うのですがね。
この秋田訛りの三百代言スポークスマン男は、二十年前に流行った“ああ言えば上○”の上○氏といい勝負だとチマタの声あり。
[合憲] [3人 vs 189人] [違憲]
これに尽きるんじゃないですか・・・怒り爆発ガメラのさく~らや~
・・・怒り爆発ガメラのさく~らや~
私も安倍、菅、橋下って気が合うわけだ!と合点がいきました。
厚顔無恥の面の皮が厚すぎでカエルの面にションベンなんですな。
・・・怒り爆発ガメラのさく~らや~
「衆議院で三分の二を占める自民党と公明党の主張を覆して泡沫政党である生活と山本太郎の愉快な仲間たちの主張を全部反映します」という論調が成り立ってしまうんですぜ
たぶん