同じホテルを基地とした長期滞在、といっても6泊7日だが、旅行に出かけた。国内旅行支援を利用した旅行商品から、別府温泉を選んだ。たいていの都道府県には地域クーポンもついているから、お得感があると錯覚させてくれる。コロナ禍で鬱屈感にさいなまされていた我々庶民には、国が行動規制を取っ払ってお墨付きを与えてくれたと自分の良心に言い訳しながらプラン選択を夢見るが、旅行代本体価格は、いつの間にかかなり値上がりしており、「でも、旅行支援があるのだから」と納得させる。デ、私たち2人は、足腰はじめ不調を訴えあうことを日課にしているようなところがあるから、湯治客をイメージして別府にしたのです
●最近の長期滞在型旅行
ホテルは同じだが、ほったらかしてべったり温泉につかっていろ、というのではなく、観光客を飽きさせないよう、連日のようにバスを仕立てて 近隣観光地めぐりをする。そのプラニングの妙で差別化を図っている。(ただし入場料も旅行代金に含まれている)
朝食はホテルのバイキングだが、昼食・夕食はついていない。その分は地域クーポンか自費というシステムとなっていた。夕食はホテルや駅前の店に行けばいいのだが、昼食は事前調査しておかないと困ることもある。観光客の常として、その街の有名店や名物を食したいものだが、集合時間までに間に合わせなければならない。また、コースにより出発時間が早い日は、朝食も早く済ませておく必要がある。6時40分のレストランオープンに併せて、朝から行列騒ぎになるときもある。
この一文は温泉情報のはずだが、私の好みとしてつい食べ物の話になったので、いっそのこと食レポから始めるとしよう。。
● 食レポ ランキング ふうに
1位 別府駅前の宴では、観光案内に掲載されているような店は満員で断られることが多い。
目当ての店を断られてうろついて飛び込んだ店(豊後屋 竹かんむり 別 府市駅前町 池崎ビル2F)で、関あじ、関さばの入った造り盛り合わせ(¥1580)に出会えたのはラッキーでした。
そのうえ、(後述 地獄めぐり 参照)その時まで食べれず心残りだった温泉蒸し、地獄蒸しも注文できたし、大分特産九重椎茸のトリフバター焼きにもありつけた。
2位 情報誌に掲載されている「いづつ」は、地元でも人気店と思われるので、予約し、開店前には店の前にいた。新鮮なアジは入荷できず、関サバがあるというのでその定食を頼んだ。とれたてのしっかりした魚肉は、大阪で味わう鯖とは別物の感じがした。他の客の注文していた地魚等の定食もうまそうだった。
ただ、気になったのは、大分ではコロナ感染者も多くなく、行動規制を経験したことがないのか、多人数で食卓を囲み、乾杯のオンパレードが続いていたので、盃を重ねることなく退散した。
・2位おまけ この店のすぐ近くに和洋菓子店がある。もともとアンコの和菓子専門店だそうで、入手した菓子は、美味です。干菓子ならいいお土産になります。
・コスパ1位 昼食で味も良く、コスパがダントツのNo1の店に、なんとあの有名な湯布院で出くわした。「石窯ピッツァ奈ら~と」というお店である。湯布院は、韓国語とタイ語の飛び交う超混雑地であったが、たまたまピッツァ(以下ややこしいのでピザ)の文字が目に入り立ち寄った。ピザを食するのは久しぶりだ。メニューを見て、妻はオーソドックスなマルゲリータを、私も同じでは芸がないので「ビスマルク」というものを注文した。出された皿を見て、そして食べて少なからず 感動した。たっぷりの野菜と、4切れのローストビーフがついており、これが甘みのある肉の味で最 高。ピザには半熟卵が乗っており、崩してピザ本体と食べるのだそうだ。帰ってから調べてみたら、 かの鉄血宰相ビスマルクは焼肉のうえに半熟卵をのせて食べるのを好んだそうな・・ これに飲み物と、デザートにアイスクリームまでついて何と¥1550、これまた、ラッキーでした。
・変わり種 変わったところでは、⑧の豊後高田市は商店街が昭和の街並みとして有名なところであったが、 大した昭和の食堂は見つからず、有名なのは壺焼き芋らしい。それで焼き芋を買ったが、座る場所も見当たらず、歩きながらの買い食いをし始めたところ、甘酒と韓国コーヒーという変わった店を見つけた。焼き芋昼食とあいなった。昭和も我々も寂れたというのが実感!
●温泉 部門別ランキング風に
・庶民の温泉No1 竹瓦温泉
建物が歴史を感じさせる。道後温泉に負けちゃいない。かつての番台と思われる横の自販機で300円の入場券を買う。オカシイな?! 情報誌には100円と書いてあるが・・湯舟で出会ったよくしゃべるじいさんの話で疑問は解けた。確かに、観光客も100円の時代があったが、熊本大地震で、この銭javascript:void(0)湯も屋根などが壊れ、修理の必要性が出てきた。地元民が日常的に使用しているのに、長期間閉めてておれない。そこで、観光客からは300円取り出したということらしい。ホテルの近所にも公衆浴場があり、新しいな と思っていたが、これもその時にできたということである。ただ、入ってみると体洗いようのカランはない。湯舟が深くて、足の不自由な私には、結構きつい湯であった。風呂上がりの帳場の自販機には、コーヒー牛乳や最終日の前日フリータイムでまたこの辺りを通った。もう一つ有名なのは砂風呂があることで、受付で聞いてみると次のサイクルで入れるとのこと。初めて挑戦した。素裸で浴衣に着替え、眼鏡・タオル・飲料水だけ別の物入れにおく。10人分くらいの人型が掘られた砂に木の枕をおいて横たわる。係員が砂をかけてくれるのだが、胸や腹の上は結構キツイ。圧迫感がすごいのだ。やがて熱くなってくる。「熱くなりすぎたと思ったら腕や足は出してもいい」との係員の注意に素直に従う。目線移動で横のじいさんを見たら額に凄い汗。係員が親切にも、タオルで汗をふき取っていフルーツ牛乳があり、懐かしく昔を思い出した。外に出た横丁の路地は、木造のアーケードとしては日本一古いということであり、崩れてこないかと心配しながらも、記念に通って帰った。
最終日の前日フリータイムでまたこの辺りを通った。もう一つ有名なのは砂風呂があることで、受付で聞いてみると次のサイクルで入れるとのこと。初めて挑戦した。素裸で浴衣に着替え、眼鏡・タオル・飲料水だけ別の物入れにおく。10人分くらいの人型が掘られた砂に木の枕をおいて横たわる。係員が砂をかけてくれるのだが、胸や腹の上は結構キツイ。圧迫感がすごいのだ。やがて熱くなってくる。「熱くなりすぎたと思ったら腕や足は出してもいい」との係員の注意に素直に従う。目線移動で横のじいさんを見たら額に凄い汗。係員が親切にも、タオルで汗をふき取っていたが、剥げている頭も拭いていた。プレッシャーに弱い私としては、早く終わりたい。「あとどれくらい」「2分」 まあそれなら我慢できる。全身に積まれた砂をどけ立ち上がろうとするが、うまく立てない。人の間を通って出たいのだが、足がなかなか動かず、係員に手を引いてもらって何とかシャワー、洗い場で砂を落としたが、まあ体験しただけで、二度目は希望しない。
・多彩で楽しい温泉 No1 湯快リゾート風月ー夢たから筥(500円)
夕刻に帰路集合の最終日、いろいろな温泉を体験しておこうと有名ホテルに行く計画をしたが、シャトルバスの運転手が改築中と告げてくれた。会話を聞きつけた客が勧めてくれたのがスーパー銭湯。鉄輪のバスセンターからも遠くないとのこと。低周波風呂、滝状の打たせ湯、ヒノキの風呂、ジェット風呂となずけたジャグジー等々。私はうまくいかなかったのだが、妻は箱風呂がおもしろかったという。観音開きの扉を開け首だけ出してこちら向きに座る。ギロチンで上半身を前に折るのではなく垂直にしたままでいると、蒸気が噴出してきて個室サウナができあがるという次第。無料のジュースを飲みながら、宇宙空間にいるきにさせるというマッサージ器で癒され至福の時間を持てた。お奨めです。
・なんとなく薬効があるような気にさせる温泉No1 別府温泉保養ランド 泥風呂(1500円)
鉄輪ー海地獄下の次、紺屋地獄のバス停を降りる。別府八湯の一つに数えられる古くからの明礬温泉。いろんな効能があると九州大医学部も分析している。ツアーでお知り合いになった先輩夫婦(80歳を少しまわったくらいか?)から「この施設に来るのは3回目。泥の中から熱い蒸気が上がってくるので、足をサッと動かさなければならない」と入浴のコツを聞く。効きそうだと期待する。ところが浸かってみたが、底の泥はあまり少なかった。知り合いの爺さんが「今年は泥が少ない、去年はもっとあった」という。二人の声を聞きつけたのか、奥さんが「泥少ないわね」と話しながら板塀の向こうから姿を見せる。板で間仕切りをしているが、混浴!!なのです。パンフレットにも明記されている。奥さんの上半身を見てしまった‼ 何気ない風を装って、さらに奥の泥湯のほうに向かう。、底の泥を足にこすりつけながら、かなり長い時間浸っていた。温泉の効用というより、いやあ眼福?!眼福?!
・地獄めぐりについて
別府に来たら地獄めぐりが欠かせない、というのが観光客の常識のようだ。上記の保養ランドからバスで一駅の「海地獄下」まで歩き、そのまま入口に向かった。「一人400円。10近い地獄をめぐっていくのなら5か所分の2000円、どちらにします?」 とりあえず400円で入場する。なるほど、凄くきれいなオーシャンブルーをたたえた池に、引いてきたパイプから噴煙が立ち上がる。「うーん」 足湯もあってそれも体験。
そこを出て隣の血の池地獄を外からのぞき外から撮影すれば、湯の色が違う。「うーん」
分かった。ガイドブックの写真でいけそう。
駅前から専用の地獄めぐりバスなら3900円もするそうナ。腹が減ったので、その分温泉地獄蒸しを豪華に、との目論見は2時間待ちと聞いて、ポシャッテしまいました。空きっ腹抱えて、駅前に着くまでのバスの遠いこと。空腹地獄でした。
・期待外れNo1 長湯温泉のラムネ温泉(500円)
内湯から露天にでてみると風強く湯も冷たい。吹き出し口に近づけば、少しはましだろうが、寒い! 炭酸ガスが体の表面に付着し、細かな泡で覆われるが、それがどうした、寒いんじゃ!
●バスツアーに関して
初日は集合し、新幹線 小倉ー日豊線 別府 ホテル
2日目 ①原尻の滝 ②豊後竹田城跡、③長湯温泉 希望者はラムネ温泉まで引率(昼食)→ホテル
3日目 ④日田市豆田町 ⑤九重夢大吊橋 ⑥湯布院散策(昼食)→ホテル
4日目 ⑦宇佐神宮 ⑧豊後高田市(昼食)⑨富貴寺 ⑩熊野摩崖仏→ホテル
5日目 フリー(上記別府観光保養ランドー地獄めぐり
6日目 午前中 ⑪臼杵大仏めぐり→ホテル 午後フリー
7日目 チェックアウト 集合時間までフリー 湯快ガーデン 夢たから筥(はこ)
・何といっても涙なくして語りえぬ道No1 ⑩熊野摩崖仏
⑪の臼杵大仏もそうだが、山間の崖に彫りつけられた仏像が大分県の有名観光地になっている。半世紀以上も前、九州への一人旅行を行い、臼杵大仏を訪れた記憶がある。保護する建物に守られ、立派な観光地になっていて、驚いた。
熊野摩崖仏は初めてであったが、そこまでの道筋が大変であった。
私は、4年前帯状疱疹に苦しみ、予後もよくなくて疼痛が続いたうえ、加えて2年ほど前から脊柱管の異常による足のしびれ、右膝への痛みに悩まされている。正座やジャンプができないうえ、階段の下りに難渋している。病院に行けばいいのにと言われるだろう。行きましたヨ! 26年前の脳動脈瘤切除のオペで、MRIは一生厳禁と言われた。遡ってその病院まで問い合わせたが20年以上たったカルテは廃棄されていたので、病院の医師も腰痛ストレッチと血行改善の投薬でお手上げ状態。かくて、サブ3のフルマラソン完走者の成れの果てが、ジョギングもできぬ体たらくになってしまった。
それでも妻に見守られながら、チャレンジ。登りはまだよい。10mほど先の、太って体力なさそうな夫婦を目標に頑張れる。片手に登り口で借りた杖、片手で手すりの鉄柵つかみ、4点歩行で摩崖仏に着いた。大日如来像と不動明王像へお挨拶もそこそこに戻る。私にとって下りのほうが難物。リズム感とバランス感覚が昔通りならヒョイ、ヒョイと行けそうなのだが、浮石に足を取られた日には旅行中断になりかねない。もっと眺望の良い上まで行った同じツアー仲間が「ガンバッテ」と声をかけて追い抜いて行く。妻は、何メートルか先を歩いている。ありがたいものだ。転落しかけたら、支えてくれる覚悟なのだろう?!。それとも・・・なんどと ばかなことを考えている場合ではない。何とか、何とか、出発予定時間には間に合いました。バスに戻ると、温かい眼差しの人と、そうでない人が・・ ハイ、ホテルに向け出発進行。
・ 期待外れは ⑤九重夢大吊橋 吊り橋の海抜としては173m(長さ190m)で日本一高いというだけで、コンクリートの頑丈な橋(長さ390m)。祖谷のかずら橋みたいなものと、こっちが勝手に思い込んでいただけ。期待外れというより事前調査不足。
・ あと残念なのは④豆田町、朝が早すぎて開いているお店が少ない。国重要文化財の草野本家は開館前。仕方なく開いていた赤司という羊羹屋、帰って食べてみたら美味しい、お薦めの一品。9時になり開いた天領ひな御殿を見るも、今度は集合時間まで間がない。見事で、多くのお雛様に目を奪われたのに・・。
・ ⑦宇佐神宮は、祭神が3人もおられて、一之御殿は八幡大神、二之御殿は比売大神、三之御殿は神宮皇后が祀られており、各御殿は連なり、横から見ればM字に見える特徴的なもの。なので、賽銭箱も三つあり、100円玉では足らないことを覚悟しなければならない。このうち、一之御殿の八幡大神とは、わが町羽曳野は誉田八幡宮にまします応神天皇を指す。
ということで、あるツアー客の独断的別府温泉ツアーの筆をおきます。
●最近の長期滞在型旅行
ホテルは同じだが、ほったらかしてべったり温泉につかっていろ、というのではなく、観光客を飽きさせないよう、連日のようにバスを仕立てて 近隣観光地めぐりをする。そのプラニングの妙で差別化を図っている。(ただし入場料も旅行代金に含まれている)
朝食はホテルのバイキングだが、昼食・夕食はついていない。その分は地域クーポンか自費というシステムとなっていた。夕食はホテルや駅前の店に行けばいいのだが、昼食は事前調査しておかないと困ることもある。観光客の常として、その街の有名店や名物を食したいものだが、集合時間までに間に合わせなければならない。また、コースにより出発時間が早い日は、朝食も早く済ませておく必要がある。6時40分のレストランオープンに併せて、朝から行列騒ぎになるときもある。
この一文は温泉情報のはずだが、私の好みとしてつい食べ物の話になったので、いっそのこと食レポから始めるとしよう。。
● 食レポ ランキング ふうに
1位 別府駅前の宴では、観光案内に掲載されているような店は満員で断られることが多い。
目当ての店を断られてうろついて飛び込んだ店(豊後屋 竹かんむり 別 府市駅前町 池崎ビル2F)で、関あじ、関さばの入った造り盛り合わせ(¥1580)に出会えたのはラッキーでした。
そのうえ、(後述 地獄めぐり 参照)その時まで食べれず心残りだった温泉蒸し、地獄蒸しも注文できたし、大分特産九重椎茸のトリフバター焼きにもありつけた。
2位 情報誌に掲載されている「いづつ」は、地元でも人気店と思われるので、予約し、開店前には店の前にいた。新鮮なアジは入荷できず、関サバがあるというのでその定食を頼んだ。とれたてのしっかりした魚肉は、大阪で味わう鯖とは別物の感じがした。他の客の注文していた地魚等の定食もうまそうだった。
ただ、気になったのは、大分ではコロナ感染者も多くなく、行動規制を経験したことがないのか、多人数で食卓を囲み、乾杯のオンパレードが続いていたので、盃を重ねることなく退散した。
・2位おまけ この店のすぐ近くに和洋菓子店がある。もともとアンコの和菓子専門店だそうで、入手した菓子は、美味です。干菓子ならいいお土産になります。
・コスパ1位 昼食で味も良く、コスパがダントツのNo1の店に、なんとあの有名な湯布院で出くわした。「石窯ピッツァ奈ら~と」というお店である。湯布院は、韓国語とタイ語の飛び交う超混雑地であったが、たまたまピッツァ(以下ややこしいのでピザ)の文字が目に入り立ち寄った。ピザを食するのは久しぶりだ。メニューを見て、妻はオーソドックスなマルゲリータを、私も同じでは芸がないので「ビスマルク」というものを注文した。出された皿を見て、そして食べて少なからず 感動した。たっぷりの野菜と、4切れのローストビーフがついており、これが甘みのある肉の味で最 高。ピザには半熟卵が乗っており、崩してピザ本体と食べるのだそうだ。帰ってから調べてみたら、 かの鉄血宰相ビスマルクは焼肉のうえに半熟卵をのせて食べるのを好んだそうな・・ これに飲み物と、デザートにアイスクリームまでついて何と¥1550、これまた、ラッキーでした。
・変わり種 変わったところでは、⑧の豊後高田市は商店街が昭和の街並みとして有名なところであったが、 大した昭和の食堂は見つからず、有名なのは壺焼き芋らしい。それで焼き芋を買ったが、座る場所も見当たらず、歩きながらの買い食いをし始めたところ、甘酒と韓国コーヒーという変わった店を見つけた。焼き芋昼食とあいなった。昭和も我々も寂れたというのが実感!
●温泉 部門別ランキング風に
・庶民の温泉No1 竹瓦温泉
建物が歴史を感じさせる。道後温泉に負けちゃいない。かつての番台と思われる横の自販機で300円の入場券を買う。オカシイな?! 情報誌には100円と書いてあるが・・湯舟で出会ったよくしゃべるじいさんの話で疑問は解けた。確かに、観光客も100円の時代があったが、熊本大地震で、この銭javascript:void(0)湯も屋根などが壊れ、修理の必要性が出てきた。地元民が日常的に使用しているのに、長期間閉めてておれない。そこで、観光客からは300円取り出したということらしい。ホテルの近所にも公衆浴場があり、新しいな と思っていたが、これもその時にできたということである。ただ、入ってみると体洗いようのカランはない。湯舟が深くて、足の不自由な私には、結構きつい湯であった。風呂上がりの帳場の自販機には、コーヒー牛乳や最終日の前日フリータイムでまたこの辺りを通った。もう一つ有名なのは砂風呂があることで、受付で聞いてみると次のサイクルで入れるとのこと。初めて挑戦した。素裸で浴衣に着替え、眼鏡・タオル・飲料水だけ別の物入れにおく。10人分くらいの人型が掘られた砂に木の枕をおいて横たわる。係員が砂をかけてくれるのだが、胸や腹の上は結構キツイ。圧迫感がすごいのだ。やがて熱くなってくる。「熱くなりすぎたと思ったら腕や足は出してもいい」との係員の注意に素直に従う。目線移動で横のじいさんを見たら額に凄い汗。係員が親切にも、タオルで汗をふき取っていフルーツ牛乳があり、懐かしく昔を思い出した。外に出た横丁の路地は、木造のアーケードとしては日本一古いということであり、崩れてこないかと心配しながらも、記念に通って帰った。
最終日の前日フリータイムでまたこの辺りを通った。もう一つ有名なのは砂風呂があることで、受付で聞いてみると次のサイクルで入れるとのこと。初めて挑戦した。素裸で浴衣に着替え、眼鏡・タオル・飲料水だけ別の物入れにおく。10人分くらいの人型が掘られた砂に木の枕をおいて横たわる。係員が砂をかけてくれるのだが、胸や腹の上は結構キツイ。圧迫感がすごいのだ。やがて熱くなってくる。「熱くなりすぎたと思ったら腕や足は出してもいい」との係員の注意に素直に従う。目線移動で横のじいさんを見たら額に凄い汗。係員が親切にも、タオルで汗をふき取っていたが、剥げている頭も拭いていた。プレッシャーに弱い私としては、早く終わりたい。「あとどれくらい」「2分」 まあそれなら我慢できる。全身に積まれた砂をどけ立ち上がろうとするが、うまく立てない。人の間を通って出たいのだが、足がなかなか動かず、係員に手を引いてもらって何とかシャワー、洗い場で砂を落としたが、まあ体験しただけで、二度目は希望しない。
・多彩で楽しい温泉 No1 湯快リゾート風月ー夢たから筥(500円)
夕刻に帰路集合の最終日、いろいろな温泉を体験しておこうと有名ホテルに行く計画をしたが、シャトルバスの運転手が改築中と告げてくれた。会話を聞きつけた客が勧めてくれたのがスーパー銭湯。鉄輪のバスセンターからも遠くないとのこと。低周波風呂、滝状の打たせ湯、ヒノキの風呂、ジェット風呂となずけたジャグジー等々。私はうまくいかなかったのだが、妻は箱風呂がおもしろかったという。観音開きの扉を開け首だけ出してこちら向きに座る。ギロチンで上半身を前に折るのではなく垂直にしたままでいると、蒸気が噴出してきて個室サウナができあがるという次第。無料のジュースを飲みながら、宇宙空間にいるきにさせるというマッサージ器で癒され至福の時間を持てた。お奨めです。
・なんとなく薬効があるような気にさせる温泉No1 別府温泉保養ランド 泥風呂(1500円)
鉄輪ー海地獄下の次、紺屋地獄のバス停を降りる。別府八湯の一つに数えられる古くからの明礬温泉。いろんな効能があると九州大医学部も分析している。ツアーでお知り合いになった先輩夫婦(80歳を少しまわったくらいか?)から「この施設に来るのは3回目。泥の中から熱い蒸気が上がってくるので、足をサッと動かさなければならない」と入浴のコツを聞く。効きそうだと期待する。ところが浸かってみたが、底の泥はあまり少なかった。知り合いの爺さんが「今年は泥が少ない、去年はもっとあった」という。二人の声を聞きつけたのか、奥さんが「泥少ないわね」と話しながら板塀の向こうから姿を見せる。板で間仕切りをしているが、混浴!!なのです。パンフレットにも明記されている。奥さんの上半身を見てしまった‼ 何気ない風を装って、さらに奥の泥湯のほうに向かう。、底の泥を足にこすりつけながら、かなり長い時間浸っていた。温泉の効用というより、いやあ眼福?!眼福?!
・地獄めぐりについて
別府に来たら地獄めぐりが欠かせない、というのが観光客の常識のようだ。上記の保養ランドからバスで一駅の「海地獄下」まで歩き、そのまま入口に向かった。「一人400円。10近い地獄をめぐっていくのなら5か所分の2000円、どちらにします?」 とりあえず400円で入場する。なるほど、凄くきれいなオーシャンブルーをたたえた池に、引いてきたパイプから噴煙が立ち上がる。「うーん」 足湯もあってそれも体験。
そこを出て隣の血の池地獄を外からのぞき外から撮影すれば、湯の色が違う。「うーん」
分かった。ガイドブックの写真でいけそう。
駅前から専用の地獄めぐりバスなら3900円もするそうナ。腹が減ったので、その分温泉地獄蒸しを豪華に、との目論見は2時間待ちと聞いて、ポシャッテしまいました。空きっ腹抱えて、駅前に着くまでのバスの遠いこと。空腹地獄でした。
・期待外れNo1 長湯温泉のラムネ温泉(500円)
内湯から露天にでてみると風強く湯も冷たい。吹き出し口に近づけば、少しはましだろうが、寒い! 炭酸ガスが体の表面に付着し、細かな泡で覆われるが、それがどうした、寒いんじゃ!
●バスツアーに関して
初日は集合し、新幹線 小倉ー日豊線 別府 ホテル
2日目 ①原尻の滝 ②豊後竹田城跡、③長湯温泉 希望者はラムネ温泉まで引率(昼食)→ホテル
3日目 ④日田市豆田町 ⑤九重夢大吊橋 ⑥湯布院散策(昼食)→ホテル
4日目 ⑦宇佐神宮 ⑧豊後高田市(昼食)⑨富貴寺 ⑩熊野摩崖仏→ホテル
5日目 フリー(上記別府観光保養ランドー地獄めぐり
6日目 午前中 ⑪臼杵大仏めぐり→ホテル 午後フリー
7日目 チェックアウト 集合時間までフリー 湯快ガーデン 夢たから筥(はこ)
・何といっても涙なくして語りえぬ道No1 ⑩熊野摩崖仏
⑪の臼杵大仏もそうだが、山間の崖に彫りつけられた仏像が大分県の有名観光地になっている。半世紀以上も前、九州への一人旅行を行い、臼杵大仏を訪れた記憶がある。保護する建物に守られ、立派な観光地になっていて、驚いた。
熊野摩崖仏は初めてであったが、そこまでの道筋が大変であった。
私は、4年前帯状疱疹に苦しみ、予後もよくなくて疼痛が続いたうえ、加えて2年ほど前から脊柱管の異常による足のしびれ、右膝への痛みに悩まされている。正座やジャンプができないうえ、階段の下りに難渋している。病院に行けばいいのにと言われるだろう。行きましたヨ! 26年前の脳動脈瘤切除のオペで、MRIは一生厳禁と言われた。遡ってその病院まで問い合わせたが20年以上たったカルテは廃棄されていたので、病院の医師も腰痛ストレッチと血行改善の投薬でお手上げ状態。かくて、サブ3のフルマラソン完走者の成れの果てが、ジョギングもできぬ体たらくになってしまった。
それでも妻に見守られながら、チャレンジ。登りはまだよい。10mほど先の、太って体力なさそうな夫婦を目標に頑張れる。片手に登り口で借りた杖、片手で手すりの鉄柵つかみ、4点歩行で摩崖仏に着いた。大日如来像と不動明王像へお挨拶もそこそこに戻る。私にとって下りのほうが難物。リズム感とバランス感覚が昔通りならヒョイ、ヒョイと行けそうなのだが、浮石に足を取られた日には旅行中断になりかねない。もっと眺望の良い上まで行った同じツアー仲間が「ガンバッテ」と声をかけて追い抜いて行く。妻は、何メートルか先を歩いている。ありがたいものだ。転落しかけたら、支えてくれる覚悟なのだろう?!。それとも・・・なんどと ばかなことを考えている場合ではない。何とか、何とか、出発予定時間には間に合いました。バスに戻ると、温かい眼差しの人と、そうでない人が・・ ハイ、ホテルに向け出発進行。
・ 期待外れは ⑤九重夢大吊橋 吊り橋の海抜としては173m(長さ190m)で日本一高いというだけで、コンクリートの頑丈な橋(長さ390m)。祖谷のかずら橋みたいなものと、こっちが勝手に思い込んでいただけ。期待外れというより事前調査不足。
・ あと残念なのは④豆田町、朝が早すぎて開いているお店が少ない。国重要文化財の草野本家は開館前。仕方なく開いていた赤司という羊羹屋、帰って食べてみたら美味しい、お薦めの一品。9時になり開いた天領ひな御殿を見るも、今度は集合時間まで間がない。見事で、多くのお雛様に目を奪われたのに・・。
・ ⑦宇佐神宮は、祭神が3人もおられて、一之御殿は八幡大神、二之御殿は比売大神、三之御殿は神宮皇后が祀られており、各御殿は連なり、横から見ればM字に見える特徴的なもの。なので、賽銭箱も三つあり、100円玉では足らないことを覚悟しなければならない。このうち、一之御殿の八幡大神とは、わが町羽曳野は誉田八幡宮にまします応神天皇を指す。
ということで、あるツアー客の独断的別府温泉ツアーの筆をおきます。