⑤ 被災者の「ちーむ 麻の葉」について
仮設住宅を宿舎に借りているといっても、すぐに帰るボランティアたちが、交流を目的として接しないとそう簡単にコミュニケーションが図れるわけはない。ただ、私は初めての訪問で知った「ちーむ麻の葉」の方と連絡をとっており、今回それを主宰しているOkさんとあうことができた。「被災者による被災者支援団体」である。
「仮設住宅のかあちゃんたちが、<手を動かしていれば気が紛れる・・>この一言で始まったプロジェクト」で、ドレスタオルや、「支援で送られてきた和服を、ほどいて、洗って、リメイクした」アクセサリー、ブックカバーなどを販売している。親しい人をなくした深い悲しみ、時間をかけても去らぬ喪失感、将来を考えることの難しい不安感等々にさいなまされている仮設住宅の「かあちゃん達の手が止まらないよう、イベント、バザー、お店等で販売」し、何がしかの資金をもとに日帰り温泉旅行に行き親睦を図っている。しかし、親睦だけでなく、その先、すなわち復興が進み高台への仮設住宅の集約・移転時のまちづくりを見据えた活動であるとは恐れ入る。
デ、このOkさんもびっくりするほどよく喋る。Gさんと二人で喋りだすと止まらない。漫才やったらどうだろう、吉本を誇る関西人も唖然。合いの手を入れて止めなければならない。前回、ドレスタオルを送ってもらって何人かに販売?(まだ売れ残っている)したのだが、今回いろんな新しい品を見せられて、つい、お土産以上の数量を注文してしまった。
私の意図としては、ボランティア活動などというものは、特別の場合を除いて、縁のあった機会にできることをしたらいい、それを露悪的に「自己満足」と批判する人にはさせといたらいい、と思っている。東北大震災に心痛めた人が、アクセサリー販売に遭遇し、私を知ってるばっかりに「しゃーないな、300円なら買うとこか」と決心し、「まだまだ復興まで大変なんやなあ」と一瞬でも被災者の心情に思いをはせて、「少しは何かお役にたてたかな?」と思ってくれたらそれでいいのだ。それもボランティアということだと考えている。
「陸前高田だけではないか?」「原発はどうするのか?」と問い続ける人もおられるだろう。
行政じゃないんだから、市民の一人として偶然の出会いでできることをすればいい。これが絆。Okさんに、「寂しさをまぎらすために、よく文通友達になろうという呼びかけもあるようだが」と尋ねると、「母ちゃんたちは手紙を書くのが苦手」とのこと。
皆さーん「ちーむ麻の葉」のプリントつけますので、買ってくださーーい!!!
⑥ カモメネットの自然と猫の一家
6月中旬、東北は梅雨の訪れにはまだ早い。海の傍なので潮風が気持ちいい。避暑に来たようだ。カモメ、とんび、名も知らぬ鳥が飛び回る。それに、近くの木々に棲みついているのだろう、鶯が鳴く。固定観念で「梅の季節の朝方に」というのは当たらない。作業の最中に、腰を伸ばそうとしてたら「ホーホケキョ!」、午後にも「ホケキョ」が聞ける。たまに「ホケキョケキョケキョケキョ、ホケキョ」。戯れているのか発情しているのか、聞き飽きた、もういい、分かった!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/18/0a47b158ac7e491f815d07cbb030cbf3.jpg)
カモメネットには猫軍団がいる。何でも去年、捨て猫であったものが、入れ替わり来るボランティアたちにかわいがられ棲みつくようになり、ためにGさんもペットフードを用意するようになった。デ、いつの間にか腹が大きくなり4匹の子猫が生まれたのである。Iさんも私も初対面であった。名前は無い。最初親猫に対し、Gさんが「ハナ」と名付け呼んでいたところ、近所のお婆さんから「私、ハナと言うんじゃが、やめてくれんかな」とクレームがついたので、よほどのことがないとGさんも「ハナ」と呼ぶことはない。3匹の子猫にも名がない。ただ、ずんぐりした姿格好の子猫だけにはGさんは「短足」と呼ぶ。それはないだろう、と思うが、個別に呼び寄せる必要性が僕には無いので、何も言わない。Iさんも私もペットを飼おうという気はサラサラない人だが、走り回るのが好きな子、臆病そうに様子をうかがう子など個性差があることに気付いて、初めて可愛いものだという気が起きた。ボランティアたちだけでなく、近所の子供が学校帰りに、孫とおじいさんが散歩の途中に、という具合で地域社会の人気者にもなっているようである。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/6d/f55ffd12af74e0cf4fa4a6de10f90748.jpg)
帰りは昼間にした。夜行はアラコキには無理であるということを思い知った。(了)
仮設住宅を宿舎に借りているといっても、すぐに帰るボランティアたちが、交流を目的として接しないとそう簡単にコミュニケーションが図れるわけはない。ただ、私は初めての訪問で知った「ちーむ麻の葉」の方と連絡をとっており、今回それを主宰しているOkさんとあうことができた。「被災者による被災者支援団体」である。
「仮設住宅のかあちゃんたちが、<手を動かしていれば気が紛れる・・>この一言で始まったプロジェクト」で、ドレスタオルや、「支援で送られてきた和服を、ほどいて、洗って、リメイクした」アクセサリー、ブックカバーなどを販売している。親しい人をなくした深い悲しみ、時間をかけても去らぬ喪失感、将来を考えることの難しい不安感等々にさいなまされている仮設住宅の「かあちゃん達の手が止まらないよう、イベント、バザー、お店等で販売」し、何がしかの資金をもとに日帰り温泉旅行に行き親睦を図っている。しかし、親睦だけでなく、その先、すなわち復興が進み高台への仮設住宅の集約・移転時のまちづくりを見据えた活動であるとは恐れ入る。
デ、このOkさんもびっくりするほどよく喋る。Gさんと二人で喋りだすと止まらない。漫才やったらどうだろう、吉本を誇る関西人も唖然。合いの手を入れて止めなければならない。前回、ドレスタオルを送ってもらって何人かに販売?(まだ売れ残っている)したのだが、今回いろんな新しい品を見せられて、つい、お土産以上の数量を注文してしまった。
私の意図としては、ボランティア活動などというものは、特別の場合を除いて、縁のあった機会にできることをしたらいい、それを露悪的に「自己満足」と批判する人にはさせといたらいい、と思っている。東北大震災に心痛めた人が、アクセサリー販売に遭遇し、私を知ってるばっかりに「しゃーないな、300円なら買うとこか」と決心し、「まだまだ復興まで大変なんやなあ」と一瞬でも被災者の心情に思いをはせて、「少しは何かお役にたてたかな?」と思ってくれたらそれでいいのだ。それもボランティアということだと考えている。
「陸前高田だけではないか?」「原発はどうするのか?」と問い続ける人もおられるだろう。
行政じゃないんだから、市民の一人として偶然の出会いでできることをすればいい。これが絆。Okさんに、「寂しさをまぎらすために、よく文通友達になろうという呼びかけもあるようだが」と尋ねると、「母ちゃんたちは手紙を書くのが苦手」とのこと。
皆さーん「ちーむ麻の葉」のプリントつけますので、買ってくださーーい!!!
⑥ カモメネットの自然と猫の一家
6月中旬、東北は梅雨の訪れにはまだ早い。海の傍なので潮風が気持ちいい。避暑に来たようだ。カモメ、とんび、名も知らぬ鳥が飛び回る。それに、近くの木々に棲みついているのだろう、鶯が鳴く。固定観念で「梅の季節の朝方に」というのは当たらない。作業の最中に、腰を伸ばそうとしてたら「ホーホケキョ!」、午後にも「ホケキョ」が聞ける。たまに「ホケキョケキョケキョケキョ、ホケキョ」。戯れているのか発情しているのか、聞き飽きた、もういい、分かった!
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/6d/f55ffd12af74e0cf4fa4a6de10f90748.jpg)
帰りは昼間にした。夜行はアラコキには無理であるということを思い知った。(了)