英単語のつづりと発音の不一致: フォニックスと「つづり字改革案」

分割ダイグラフ不使用。ダイグラフ・トライグラフ、OUGH,AUGHなどの不規則是正。二重子音字も接尾辞も維持。

エドワード と サウンドスペル(SoundSpel)

2024年09月01日 | 異世界で正書法改革する・テンプルフロンティア

異世界(テラタク世界)では、しゃべるのは英語だが、読み書きはカタカナだ。書き言葉は、新しい学校で教育された。

しかし、カタカナは複雑だった。ラテン文字のほうが数がすくなくてすむのだが、アルファベットという概念は社会通念上は存在しなかった。

 

それを知っているのは、異世界では限られた人間だけだった。その多くが地球世界からの転生者。テンプルフロンティアの視点で見れば、英語を知っている移民が大量に押し寄せたようなものだ。

 

あるとき、ある人物が異世界に転生されてきた。その名は、エドワード。英語つづり字改革案「サウンドスペル」の中心人物だった。

彼は、地球世界では長寿であった。100歳をこえても夢をあきらめず語れるハガネのメンタルの持ち主だった。

アルファベットの存在を知っている彼は、異世界で、話し言葉が英語なのに書き言葉がカタカナになっているのを知ると、とてもおどろいた。

異世界で英語の綴りがつかわれていないのは、複雑すぎたからなのだろう。(本当は、日本人異世界転生者の数が一時的に爆増して勢いがあっただけかもしれないが。)

上のYouTube動画のコメント欄から、次の文を引用しておく。

Korean "hangul" is said to be the most phonetically identical written language to the spoken one, as it was invented by Koreans for Koreans. Same with the Japanese hiragana/katakana-system!

ハングル は、コリア人のために コリア人によって つくられた(コリア人の)文字。ひらがな・カタカナ は、日本語のための専用文字。英語のような文字と発音の複雑な関係は存在しない。

英語には、2つの文字で1つの音をあらわすときに、あいだに子音字が挿入されてしまう、いわゆる「スプリット・ダイグラフ」というのがある。スプリットとは「分断」であり、ダイグラフとは「2字1音」である。

 

 

 

それだけがすべてではないとしても、こういうのが英語の綴りを複雑にしているのだ。

a-e, e-e, i-e, o-e, u-e をくっつけて ae, ee, ie, oe, ue をつかう表記法もある。

SoundSpel(サウンドスペル)は、5つのルールから はじまるようである。

https://americanliteracy.github.io/ts/soundspel/

SoundSpel (americanliteracy.github.io)

SoundSpel is based on simple rules
Short vowels are a single letter, as in: sat, set, did, dot, cut
Long vowels are followed immediately by an e, as in: sundae, see, die, toe, cue
No silent letters
Most double letters are removed
Consonants such as f, s, j have a consistent, single sound and spelling

 

ae, ee, ie, oe, ue を合字にして、特殊文字にしてしまった「教育用正書法」なるものも存在する。それが、Initial Teaching Alphabet である。


転生先の人類の話し言葉は英語、書き言葉はカタカナ?

2024年08月31日 | 異世界で正書法改革する・テンプルフロンティア

ただの思考実験であってほしい。そもそも、転生するってことは、いったん4んでしまったということを意味する。

死んだらお寺。死んだら転生。そこはテンプルフロンティア。別名テラタク世界。

 

転生したらカタカナの異世界だった。

どうやら、その異世界(テンプルフロンティア)では、転生先の人類が英語をつかうという大前提らしい。

だが、文字はカタカナしかない。

どういうことなのか。

 

異世界で日本語勢力と英語勢力が大規模に衝突したのだろうか。

その際、もともとあった異世界の言語は蹂躙されたのでは?

だが、かくたる物的証拠は存在しない。

話し言葉では、英語が勝利し、日本語は敗北した。当時は、方言差が大きかったのだろうか。

書き言葉ではカタカナが生き残った。大規模衝突の当時、転生してきた日本語勢力の人数は英語勢力を圧倒していた。

もとからいる異世界人にとって、漢字は論外、英語のスペリングも複雑すぎた。

 

英語をしゃべらない人々が仕事にありつけないように、社会の仕組みが 半ば意図的に変えられた。(不作為の作為か?)

異世界の人々は生き延びるために英語をしゃべるようになった。

ユーエセイ思想が蔓延・浸透したことにより、英語をしゃべる者だけが家庭を築いた。

こどもたちは英語をしゃべるようになった。

異世界での言語の書き言葉に関係する学校・図書館・書店・出版社・その他マスメディアなどは、もともとあまり充実していなかったらしく、あっけなく すたれてしまった。(衣食住は守られた。)

書き言葉は新しい学校で教育された。しゃべるのは英語だが、読み書きはカタカナだ。

しかし、カタカナは複雑だった。ラテン文字のほうが数がすくなくてすむのだが、アルファベットという概念は社会通念上は存在しなかった。

 

それを知っているのは、テラタク世界では限られた人間(大半が地球世界からの転生者)だけだった。

英語勢力の転生者は、ラテン文字の知識を持っていた。カタカナで書かれた英語にはなかなかなじめなかった。ラテン文字の表記法を取り戻したいが、異世界人にとっては文字と発音の不一致は複雑だろう。

かたや、日本語勢力の転生者は、日本語での用法とはかなり異なるカタカナの使い方に違和感をおぼえた。カタカナは、日本語専用であってほしい。テンプルフロンティアでは、みんなが英語をしゃべる。英語による支配は完成したかに見えた。だが、日本語は滅びてはいなかった。


カタカナだけの世界なのに、日本語ではなく英語の正書法の再構築?

2024年08月30日 | 異世界で正書法改革する・テンプルフロンティア

突然の異世界転生?

しかも文字表記がカタカナだけ?

カタカナパラダイス?

カナモジカイのメンバーが ないてよろこびそうなセカイ?

いやいや、日本語ではなく、英語をすべてカタカナで表記するというはなし。

 

英語の正書法が すべてカタカナだけってことになると、いろいろたいへんだ。

おなじカタカナの文字なのに、つかいかた が 日本語とは ちがうってことに なりかねない。

 

パートとスパートの母音の区別、アラームとアラートの母音の区別。

カタカナでは 文字表記が いっしょくた に なるのでは?

でも、発音の違いは存在する。

だったら どうする?

 

 

カタカナ正書法の英語のせいで、日本語それ自体が悪影響をこうむるようなことは?

おなじ文字でも よみかた・つかいかた が ちがったりするのは、混乱の もと に なる。

 

日本で流布している異世界転生モノでは、ことばのカベは 存在せず、みんなが 日本語をしゃべっている。

だが、文字表記は、かなもじ・カナモジ・漢字・ラテン文字などではなく、独自の文字が つかわれていたりする。

 

ここでは話を単純化するために、転生先の人類が、しゃべるときは英語をつかっていて、文字はカタカナのみ ということに 便宜的に してみる。

それは、英語圏の作家が異世界転生モノを英語で制作して、しゃべるのは英語、文字は(ラテン文字ではなく)カタカナ(ただし英語に対応)、という設定をおもいうかべれば、理解しやすいかもしれない。

だが、英語にとっては特殊な文字に見えるカタカナを 発音記号の代用品にするのは おそらく むずかしい。

 

それに、特殊な文字で英語を表記するというのなら、すでに あるではないか。

 

ところが、特殊な文字だからこそ、手軽にあつかえない。

だったら、いっそ、ラテン文字で表記することにすれば?

それは、ウィキペディアのITAのページにも、すでに書いてある。

 

それだと、英語の正書法改革を異世界で実行・執行するのと大差ない。(英語の正書法をカタカナで再構築するよりもカンタンだろう。)


カタカナだけの世界に転生して、英語の正書法をかんがえる?

2024年08月28日 | 異世界で正書法改革する・テンプルフロンティア

ぶっとんだ かんがえかた ではあるが、興味ぶかい。

 

 

もしも、異世界に行って、カタカナで英語の正書法つくってひろめるとしたら、異世界の住民にとっては気の毒なことになりそうだな。

くれぐれも、かれらの言語を蹂躙しませんように。