異世界(テラタク世界)では、しゃべるのは英語だが、読み書きはカタカナだ。書き言葉は、新しい学校で教育された。
しかし、カタカナは複雑だった。ラテン文字のほうが数がすくなくてすむのだが、アルファベットという概念は社会通念上は存在しなかった。
それを知っているのは、異世界では限られた人間だけだった。その多くが地球世界からの転生者。テンプルフロンティアの視点で見れば、英語を知っている移民が大量に押し寄せたようなものだ。
あるとき、ある人物が異世界に転生されてきた。その名は、エドワード。英語つづり字改革案「サウンドスペル」の中心人物だった。
彼は、地球世界では長寿であった。100歳をこえても夢をあきらめず語れるハガネのメンタルの持ち主だった。
アルファベットの存在を知っている彼は、異世界で、話し言葉が英語なのに書き言葉がカタカナになっているのを知ると、とてもおどろいた。
異世界で英語の綴りがつかわれていないのは、複雑すぎたからなのだろう。(本当は、日本人異世界転生者の数が一時的に爆増して勢いがあっただけかもしれないが。)
上のYouTube動画のコメント欄から、次の文を引用しておく。
Korean "hangul" is said to be the most phonetically identical written language to the spoken one, as it was invented by Koreans for Koreans. Same with the Japanese hiragana/katakana-system!
ハングル は、コリア人のために コリア人によって つくられた(コリア人の)文字。ひらがな・カタカナ は、日本語のための専用文字。英語のような文字と発音の複雑な関係は存在しない。
英語には、2つの文字で1つの音をあらわすときに、あいだに子音字が挿入されてしまう、いわゆる「スプリット・ダイグラフ」というのがある。スプリットとは「分断」であり、ダイグラフとは「2字1音」である。
In phonics, we have been practising reading words containing split digraphs #phonics pic.twitter.com/YJQ5t33sMO
— Year 3 Ordsall Primary School (@Y3OPS) November 30, 2023
Split digraphs are tricky to read.
— 𝘝𝘪𝘷𝘢 💙 💛 (@VivaF1) August 9, 2024
それだけがすべてではないとしても、こういうのが英語の綴りを複雑にしているのだ。
a-e, e-e, i-e, o-e, u-e をくっつけて ae, ee, ie, oe, ue をつかう表記法もある。
SoundSpel(サウンドスペル)は、5つのルールから はじまるようである。
https://americanliteracy.github.io/ts/soundspel/
SoundSpel (americanliteracy.github.io)
SoundSpel is based on simple rules
Short vowels are a single letter, as in: sat, set, did, dot, cut
Long vowels are followed immediately by an e, as in: sundae, see, die, toe, cue
No silent letters
Most double letters are removed
Consonants such as f, s, j have a consistent, single sound and spelling
ae, ee, ie, oe, ue を合字にして、特殊文字にしてしまった「教育用正書法」なるものも存在する。それが、Initial Teaching Alphabet である。