英単語のつづりと発音の不一致: フォニックスと「つづり字改革案」

分割ダイグラフ不使用。ダイグラフ・トライグラフ、OUGH,AUGHなどの不規則是正。二重子音字も接尾辞も維持。

"ou" と "ow" の つかいわけ

2023年06月01日 | "ou", "ow"

"ou" と "ow" は、ともに /aʊ/ の 音をあらわすダイグラフ(2字1音のつづり)です。

  • "ou"/aʊ/(アウ) --- about, foul, house, mouse, mouth, ouch, out, south, etc.
  • "ow"/aʊ/(アウ) --- brown, cow, down, fowl, how, now, owl, town, vowel, etc.

"ou" も "ow" も、それぞれ ほかの よみかたも ありますが、あえて ここでは ふれません。


"ou" と "ow" の つかいわけ に ついて かんがえる に あたり、つづり字改革案のチカラをかります。

SoundSpel の 場合、"ou" は子音の前でつかう。語末では つかわない("thou" は "thow" に!)。"ow" は語頭には来ない。

Lytspel の 場合、"ou" は mouth, doun(down) のように(子音の前で)つかう。"ow" は 語末 と ほかの母音字の前で つかう«now, power, alow(allow)»。

SoundSpel も Lytspel も、brown, down, town は broun, doun, toun になります。foul, fowl は、ともに "foul" に なります。flower, flour の つづり の ちがいを そのままに します。

RichSpel-Long の場合は、"ow" をつかうのが基本です(how, down)。"ou" をつかうのは、nd, nt, t の前です(round, count, out)。
(ひょっとして、mouth, south は、"mowth", "sowth" に なってしまうのか? foul と fowl は、ともに ”fowl”? renown はそのままで、noun, pronoun が、"nown", "pronown" に?)

Traditional Spelling Revised の場合は、"ou" をつかうのが基本です。"ow" をつかうのは、語末、母音の前、n の前です。"ough" は /aʊ/ をあらわすときはそのままです(bough)。(ただし、bought, brought, thought なども類推を尊重して維持するようですが。)

これらの改革案は、まよわずよめればいいというだけではなくて、かきかたにも一貫性をもとめるのですね。

うまく くみあわせれば、もっと自然な、あるいは複雑なルールに なるのかもしれません。

 

それとも、ou も ow も /aʊ/ の 音をあらわすときはそのままでいい、ということにしておけばいいのかもしれません。

つまり、foul と fowl の区別をのこし、thou を例外的に維持して、noun, pronoun, renown, cloud, crowd のような混乱も そのままにして、とりあえず よめればいいんだ って ことに?