Four Season Colors

現代詩と映画、読書、ゲーム、スポーツなど雑文を掲載
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はぐるま

2025-02-27 | 
営みの礎を支えるのは

大きな頑丈な木の歯車

ガタガタと鳴りながら

望んで回るのをやめず

交割を全うするからと

次代にすべてを委ねて

営みの隙を埋めるのは

小さな華奢な鉄の歯車

ガタガタに錆びながら

望まず回るのをやめる

役割を全うしたからと

時代にすべてを委ねて

ツキイチ映画館(2025年02月)

2025-02-24 | 雑文
月に一度は、映画館で新作観賞を。2025
年2月は、「セプテンバー5」(ドイツ・ア
メリカ)

1972年ドイツはミュンヘンオリンピック
で起きたテロ事件の行方を、リアルタイムで
報道したテレビクルーたちを描く。

事件自体は現実に起きたことであり、当時の
映像も使ったノンフィクションベースとなっ
ている。

作品の9割は報道の制作室を舞台としており、
そこから手に入る情報のみで展開することを
徹底する。

猶予のない中で判断を下すチーフ格?の視点
でストーリーが展開されるが、主要スタッフ
の群像の印象が残る。

本作では、事件のあった1日を94分という
時間でまとめ、冗長な、無駄なシーンなくエ
ンディングに至る。

上映時間を延ばし、事件の現場に近いシーン
をつくりカットインして、意図的に緊張させ
ることもできたとは思う。

そうしなかったのは正解だろうし、ゆえに、
観る側はよりクルーたちにのみ集中して、作
品に没頭することになる。

そして、事件からも、時代からも、本作に何
を見るかは、人によって様々だろう。

自分は映画というコンテンツとして見るが、
一つの映画作品という意味では、よくできた
よい作品だと思う。

俳優たちはみな問題なく1972年のドイツ
を生きているし、コンセプトにあわせて、醒
めてしまうような過剰な演出もない。

間違いなく、今の日本映画には作ることので
きない作品であり、そうした意味でも自分た
ちは観る価値がある。

とはいえ、カジュアルに映画を楽しみたい人
が映画館で選ぶ作品でもないし、結局はそれ
なりに映画を観る人向けなのだろうか。

ノンフィクション系は、ツキイチ映画館でも
年1、2回観ている印象だが、ここ最近では
上位の出来。

時間が空いたから何か観ようかなともなれば、
損はしない。

D.L.

2025-02-20 | 
蓄積のない右か左を

永劫に選択できない

制限のない不可思議

自由に判断できない

実行は完全なる宿命

蓄積をする右か左を

瞬時の選択さえする

制限をする不可思議

択一の判断さえする

実行は不完全なる命

真・女神転生Ⅴ Vengeance

2025-02-17 | 雑文
年末年始用に買った「真・女神転生Ⅴ Venge
ance」(PS5)を1か月くらいかけて一応
クリアしたので感想をば。

ちなみに、シリーズは、ⅢとⅣをプレイして
いるので、これが3作品目となる。

難易度はノーマルで、ルートは無印版(ノー
マル?表?)ルート、エンディングもノーマ
ルエンド1種類のみを終え。

時間のない学生までは、やりこみプレイヤー
だったが、時間のある社会人になってからは
もっぱらカジュアルプレイヤー。

今回のⅤも特にやりこみはせず、淡々とクリ
アして、真?エンディングと別シナリオなど
は、今のところはやる予定はなし。

ただし、本作がつまらなかったというわけで
はなく、とてもメガテンらしく、クリアまで
できるくらいには面白かった。

世界観は当然にシリーズらしく、シナリオも
突出したものではないが、メガテンらしい、
テンプレートな起承転結。

シナリオが淡泊ではあるので、キャラクター
性はペルソナシリーズに軍配なのも、これま
でどおり。

とはいえ、シリーズのウリである世界観と悪
魔合体に問題はなく、さらに現代的なカジュ
アルさも備えている。

このカジュアルさは、難易度ノーマルでも感
じられ、人によってはだろうが、今の自分に
はむしろ丁度よく。

特に、何らかの厳選作業をしなくてもよいと
いうのは、すばらしいことかなとあらためて
思ったり。

ただし、好きな悪魔を強化できるとはいって
も、カジュアルプレイならば、結局は上位の
悪魔にとっかえひっかえにはなる。

自分のように、お気に入りの悪魔が終盤に出
てくるつよつよ悪魔ではない(つまり弱い)
ならば、ほぼほぼマスコットになる。

終盤にしか出てこないとそれはそれで時間が
短くはなるので、このあたりは難しいところ
なのだろう。

自分のお気に入りは、今回のナビゲーターギ
ミックの悪魔として選ばれていたので、戦闘
要員でなくとも、マップ歩きで楽しめた。

戦闘もシンボルエンカウントでストレスなく、
全体としてもバランスの良い作品で満足して
いる。