本日の喫煙本数:5本。
14日は,鷹の爪団的に言えば「引き落とし日なのに口座に72円しか残高がない日」であり「(肉の)賞味期限が明日」である。もとい。「TOHOシネマズ・デー」てある。1st day,TOHOシネマズ・デー,夫婦50割引と1000円で鑑賞できる場合にしか足を運ばなくなり,一人当たり入場料単価の押し下げに貢献している。
今日は『悪人』と『東京島』の2本を観た。『悪人』は普通に良くできた映画だ。確かに,柄本明(被害者の父)の独白でテーマが語られ,エンディング近くで柄本明と深津絵里とが接近遭遇した段階で,映画的に何かが起こる! と期待した私が馬鹿だった。ま,被害者(満島ひかりが実に嫌みったらしく好演)の「悪人」ぶりは,裁判で被告人質問などで語られるだろうが,いかんせんプルーフによる裏打ちがない。あの場面で,一矢でも報いてほしかったのに…。
『東京島』はエロスもバイオレンスも乏しくて改めてガッカリした。「アナタハンの女王」の時代はまだ日本人も飢えてギラギラしていたから,セックスを餌に女王に君臨できた。しかし,無人島でも草食系男子の群れである。「中国人漂着民」を登場させないと物語さえ成立しないのだ。えと。この作品でこそ,木村多江は惜しみなく脱ぐべきだ。『東京島』の観客は6人だった。
映画を観ていると,これまではニコチンの禁断症状に苦しめられたが,そこから解放され始めたことに喜びが隠せない。もっとも,ポップコーン(M)とアイスティー(M)を上映時間で消費し切るという技を使ったけれど。ただ,終映時に屋外の喫煙所で吸う一服はいまだに美味い。困ったものだ。
『悪人』の映画としての出来とは関係なく,五島の大瀬崎灯台は「シネツアー」の対象になりそうだ。なによりも,灯台の中で野宿してみたい。