眺める空に描くもの

高齢者女子のおひとりさま暮らしノート

コスモス畑を見に/父と母の好きなもの

2024-11-06 19:05:38 | 季節の花
もう、見に行かないと間に合わないだろうなと思ってはいたのですが、
都市農業センターの「コスモス」です。




なんとか、昨日の病院の帰りに行って来ましたが、やはり、もう終わりかけ。
しおれた花も多くて、まばら感は否めません。残念。
わかってはいたのですが、雨が続いていたので、「雨が上がったら行こう」と
思っていたら、今度は連休。人出がものすごく多いのです。
人ごみは避けたいので、待っていたら、遅くなりました。



強い雨のあとは、コスモスが倒れてしまうので、そういう意味でも
なかなかタイミングが難しい。
雨の日の次の日が晴れても、コスモスが復活していない可能性が高いので、
晴天が続いたら行こうと思っていたり。昨日も雨で倒れたコスモスがまだ
復活していないところもありました。

都市農業センターには広さ約8,000平方メートルの大花壇「四季の花園」に
コスモスを植栽しているので、鹿児島市近郊の方が多くお出かけします。
特に花壇として整備されていて見学しやすいので、施設からの高齢者の
方たちがたくさんいらしています。

車椅子で回る方たちを見て。私も母を連れて来ていたなと懐かしく。
ただ、母は当時、歩くことはできていましたが、認知症が進行して、
花を見て楽しむということが全くできなくなっていて、
連れて行っても母の目には花が見えていないことに気がつきました。
ひどく不安な顔をして、なぜ、こんなところにいるのだろうという顔。
「帰りたい」と言うので、すぐに連れて帰りました。

あんなにお花好きだったのに。少し前まではコスモスも喜んでくれていたのに。
「もう、お母さんの心には花の見事さも届かない」
目の前に美しく咲き誇る花の姿も見えない。癒されない。不安しかない母。
どうすることもできないことですが、ひとつずつ進む病状の進行に、
胸が詰まる思いでした。潮が満ちるように認知症はひたひたと進みました。


料理のことを書いていて気がついたのですが、父が好きだった食べ物は
よく思い出せるのですが、母が好きな食べ物はほとんど思い出せない。
おすしが好きだったことは間違いないのですが、好き嫌いがないがために、
特に「あれ」が好きということがなかった気がします。

東京から戻って来たときは、おしょうゆの味の違いで怒鳴りつけられて、
せっかく作った料理をごみ箱に捨てられたこともありましたが、長く、
こちらのしょうゆの味で作っていたら、母にも認めてもらって、特に
だめ出しもされなかったので、逆に記憶に残らないんですね。

それに比べて偏食家の父には手を焼いていたので、父が好きだったものに
関しては、よく覚えているんだなと改めて思います。

そんな父のことを思い出していたら、高校生のときに、母が不在で、
父の夕ごはんをせっせと作っていたら、帰って来た父に思いっきり怒鳴り
つけられたことがあったなと思い出しました。
仕事で疲れていたこともあったし、おなかもすいていたんでしょう。

「おまえは何をあそんでるのかっ。早く飯を作らんかっ」

私はびっくりはしましたが、怒鳴られるなんて、いつものことでしたので、
怒ることもなく、「これ、シュウマイを作っていて…」と。
シュウマイの皮を手作りしていたのをお菓子でも作っていると勘違いしたの
だと思います。

私は母がいないので、少し手のかかる料理を父に作ってあげようと思ったわけ
ですが、いやはやシュウマイの皮から作るって、どんな高校生なんでしょう。
ふつうのシュウマイではなく、ジャンボシュウマイを作ろうとしていたのです。
なので、市販の皮では作れないので、皮をこねていたわけです(笑)

なんだか、どう考えても、今の私よりも料理スキルがあった気がするんですが。
当時はスポンジケーキもデコレーションのバラの絞り出しも完璧にできて
いたのに、いまや、料理下手になって来ている高齢者女子(汗)

それにしても、確かめもせずに、いきなり怒鳴りつける父には、いつものこと
ながら、本当に呆れたものですが、何も言い返さなかったし、すねません。

ちゃんと皮から作り上げて食べさせた高校生の私はやはり、人様がおっしゃるように、
父の娘ではなく、妻だったに違いありません(笑)

今の女子高生だったら、怒ってすねて、「じゃ、お父さんが作れば?」なんて言って
自室にこもる・・のではないかしら?

センターの銀杏はかなり色づいていました。小さいテントでくつろいでいる
親子連れの方たちが「すてきだな」。





こちら↓は今日の空です。
今日は朝早くから明るくて、すがすがしい空が広がり、見上げる空の方向で
雲が違う表情を見せてくれるので、ゴミ出しの途中で足を止めて雲の鑑賞会を
していました。


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