甲府も、12月後半にもなれば、寒さがぐっと厳しくなります。
一方でクリスマスとお正月がいよいよ近づいてきて、
何だか楽しい季節到来🎅🎍
でも、その前に冬至もありましたね。
今年の冬至は、2022年12月22日で、
かぼちゃを食べた方、ゆず湯に入って温まった方も多くいらっしゃったかと思います。
この日は、1年で最も太陽が出ている時間が短く、
翌日からは、再び太陽が出る時間が長くなることから、
「太陽が生まれ変わる日」とされ、
悪いことの後、良いことがめぐってくる「一陽来復(いちようらいふく)」
とも呼ばれてきました。
冬至の日に、かぼちゃを食べるのは、かぼちゃの黄色が魔除けの色で、
栄養価も高いことから、かぼちゃを食べて無病息災を願ったから。
また、「ん」がつくものを食べると「運」が良くなる、
「ん」が二つなら、なお良い(!)という言霊(ことだま)思想からも好まれたようです。
「かぼちゃ」のどこに「ん」がつくの?と首を傾げた方は東日本の方。
かぼちゃは西日本では「南瓜(なんきん)」と呼ばれ、
「南」から陽に向かうことが連想され、更に縁起が良いと考えられてきたそうです。
かぼちゃは、1542年ごろ、ポルトガル船によって九州に持ち込まれたのが最初とか。
時期が微妙で、信玄公がかぼちゃを召し上がったかどうか、知るよしもありませんが、
かぼちゃを縁起ものとして、この時期に食べることには「異議なし!」だったはず。
というのも、信玄公もまた、言霊、言葉の力を信じた武将のお一人だったから。
「言霊」を簡単に定義するならば、このようになります。
① 古代、ことばにやどると信じられた霊力。
発せられたことばの内容どおりの状態を実現する力があると信じられていた。
② 予祝(よしゅく)の霊力を持った神の託宣。
※予祝=あらかじめ祝って、良いことを引き寄せる。 例)農耕開始の儀礼
(https://kotobank.jp/word/より)
出陣の際には身を清め、連歌会(れんがえ)で戦勝の祈りをのせて歌を詠む。
それを神社に奉納して戦勝を祈願し、
「三献(さんこん)の儀」、今で言う「三三九度」に入ります。
ここでは3種の肴×3杯=9杯の酒を飲のですが、
酒の肴は、「勝栗」=勝って、「打鮑(うちあわび)」=討って、「昆布」=悦ぶの順に口にして、
帰陣の時の酒の肴は「打って」、「勝って」、「悦ぶ」の順で。
順序は家によって異なるようで、以上は武田家流ですが、
出陣の儀で、先ず勝栗の「勝って」を持ってくるところ、勝利への執念を感じます・・・
「出陣の肴組(さかなぐみ)」は、きっとこんな感じだったはず・・・。
(特別展示室にて展示中)
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