甲府市街地北にある愛宕山からみた今朝の甲府盆地。
やや肌寒いと思ったら、甲府を囲む山々は薄っすら雪景色。
午前中に曇り空から晴れ間に変わり、暖かい日中になりました。
3月末には桜が満開した甲府では、早くもここ数日、桜吹雪が舞い始めました。
天候にもよりますが、今週末の、JR甲府駅と武田神社を結ぶ武田通りは、
桜のトンネルと桜吹雪が楽しめる今年最後(!)の週末になりそうです。
いよいよ令和4年度がスタートしました。
美しい桜🌸色+新年度というだけで、不思議と気持ちも新たになるような♪
そんな桜の語源は、「古事記」、「日本書紀」に登場する女神、コノハナノサクヤビメ(木花咲耶姫など)。
コノハナの「花」は桜を意味するとされ、その桜のような見目麗しい姿に一目惚れした
アマテラスの孫、ニニギノミコトは、すかさず女神にプロポーズ。天の神と国つ神の史上初(!?)の結婚が決まります。
桜の花の儚さとは裏腹に、一夜にしてみごもったコノハナノサクヤビメ。
「そんなことがあるワケない!」と新妻の裏切りを疑ったニニギノミコトに激怒した女神は、
こともあろうか、出口をふさいだ産屋に火を放ち、燃え盛る炎の中、無事に3人の子どもを出産。
それが、火照命(ホデリノミコト)(海幸彦)、火須勢理命(ホスセリノミコト・火が衰えるの意)、
そして火遠理命(ホオリノミコト・火が静まるの意)(山幸彦)です。
「海幸山幸」の物語の主人公たちで、山幸彦の孫が初代天皇、神武天皇になります。
全国に約1,300社あると言われる富士信仰の浅間神社。
「浅間」の語源は諸説あるようですが、「火山」とする説が有力のようです。
そして、多くの浅間神社に主祭神としてお祀りされるのが、この桜のように美しいコノハナノサクヤビメ。
富士山にコノハナノサクヤビメ。ちょっと意外な組み合わせ!?
でも、古来より、富士山の美しい姿には、美しい女神の姿が重ねられ、
また火中で無事出産を果たしたことで、女神は火と火山鎮火の神に。
いつのころからか、活火山・富士の神霊として、火山鎮火の神として、
富士信仰の総本山、富士山本宮浅間大社をはじめとする浅間神社の祭神としてお祀りされるように。
浅間大社は朝廷だけでなく、武田信玄公・勝頼公親子を含めた武家、庶民の崇敬を受けますが、
火中出産を無事に成し遂げた女神は、安産、子育ての神でもあることから、
信玄公は、三条夫人との長女、黄梅院の安産祈願を富士御室浅間神社で行っています。
・・・
武田氏は多くの寺社を保護し、寄進や社殿などの修造も行いましたが、
お寺も門前町も丸ごと移転し建立したのは、甲斐善光寺だけ!
今年は7年に1度の、「善光寺前立本尊御開帳」です。(4月3日(日)〜6月29日(水))
当館特別展示室でも、甲斐善光寺所蔵の武田氏朱印状などを展示中。
甲斐善光寺にお越しの際は、ぜひ武田神社、当館にもお越しください。
お待ちしております🙇
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