朝から冷たい雨が降って晩秋のような寒さとなった甲府です。
金木犀の花もこの雨で落ちてしまい、今朝はオレンジ色の絨毯のように。
お天気も心配ですが、
今年の十三夜は10月8日(土)🎑
十三夜を愛でる風習・・その由来、実は未だ定かではないようですが、
醍醐天皇(885−930)が催した「観月の宴」が最初という説が有力候補・・・
いずれにせよ、江戸時代まで、日本の暦は月の満ち欠けを基準とする太陰暦で、
人々は月を通して自然の移り変わりを知り、それに合わせて生活していたワケで、
実りの秋のお月見が、その美しさにとどまらず、
五穀豊穣の祝い、収穫への感謝に結びついたのはとても自然なこと。
宮中の年中行事は庶民の生活にも取り入れられ、
十三夜には、13個のお団子に、栗や芋や豆など秋の実りも一緒にお供えしたことから、
「栗名月」などと、親しみをもって呼ばれるように。
身分どうあれ、十五夜に次いで美しいとされる十三夜を愛でる。
月の美しさが先か、収穫への感謝が先か。
どちらが先かを考え始めたら、「鶏か卵か」の話になってしまいますが('◇')ゞ
月が少し欠けた姿も美しい・・と愛でる十三夜は日本独自の風習と聞くと、
すとんと腑に落ちるものがあります。
四季に富んだ土地柄ゆえか、古来より脈々と培われた
自然に「はかなさ」や「うつろい」、「無常」を見、さらに、そこに美を見出す・・・。
雨にぬれた赤紫のシュウメイギク
美しいものへの好みは人それぞれですが・・・
夜空にうかぶ十三夜の月を見るも良し。
いにしえの方々にならい、水辺などに映った月を愛でるも良し。
今年は、十三夜🌔も愉しみませんか。
・・・
信玄ミュージアム敷地内の旧堀田古城園でも、
十五夜に続き、十三夜の準備をいたします。
(10月6日(木)〜10月10日(月・祝)まで。)
武田神社や当館にお越しの際には、旧堀田古城園にもお越しください。
南に面した縁側に、月見団子13個と秋ならではのものお供えし、
『甲州年中行事』の中の「十三夜」もご紹介いたします。
時代変われど・・実りの秋にありがとう。
おかげさまで、ざくろも大きく実ったし、あの子猫たちもしっかり成長しています❤
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