2023年9月24日
本日は佐和口の右手から歩いて向かいました。
上がることはできませんが、この階段の急角度は凄い。降りる時絶対怖い。
天秤櫓は豊臣秀吉が築城した長浜城からの移築とされています。
天秤櫓を抜けると、天守閣に向かう最後の櫓が見えてきます。
一際大きな鏡石。
ここまで既に見どころ満載でしたが、天守閣がやっと現れました!
昨日も書きましたが、本丸前ではなく左手の通路側から見た天守閣が正面です。
天守に入ると階段があります。
移築のリサイクルならではで、前城の鍵跡なども残っています。
この木材の反り具合は驚きです。
本丸反対側、西ノ丸からのショット。
西の丸から階段を下れば、城外に向かう事ができます。
こちらは黒門山道という道なのですが、石垣として登ってきた表門山道よりも高いような気がします。
様々な形状の石垣があって、こちらの黒門山道も魅力的でなかなか面白いです。
黒門を出ると玄宮園があります。
馬は21頭も収容できたそうです。
関西方面城巡り3日目
ラストは昨日のライトアップの彦根城に引き続き、朝イチの彦根城です。
昨日はナイトバージョンで暗かった為、今日は城の隅まで見ていこうと思います。
関ヶ原で勝利した徳川家康は西国の牽制の要所として、徳川四天王の井伊直政を石田三成の居城だった佐和山城に移封しました。
その後井伊直政は琵琶湖に近い、現彦根城に築城を計画。
しかし、慶長2年に井伊直政は死去。
意思を継いだ井伊直継、井伊直孝によって20年に渡って築かれた城です。
江戸時代以前に作られた天守閣が、そのまま現存している貴重な城。
天守閣は国宝に登録されています。
井伊家が14代に渡って藩主を務めてきました。
本日は佐和口の右手から歩いて向かいました。
昨日のライトアップも格別でしたが、昼は水濠に多聞櫓と二重の隅櫓が映って綺麗でした。
これは我ながらナイスショットだったかな。
佐和口御門。現在の彦根城のメインゲートです。
佐和口御門。現在の彦根城のメインゲートです。
左側の多聞櫓は江戸時代の現存櫓です。国の重要文化財!
右側は明治に解体されましたが、RC造で復元。
ここで御城印が買えます。
大迫力な枡形虎口。
ここまで巨大で威圧感のある枡形の入り口は、彦根城だけかもしれないです。
大迫力な枡形虎口。
ここまで巨大で威圧感のある枡形の入り口は、彦根城だけかもしれないです。
天下一の防御力と言われる彦根城の第一ポイント。
朝日が気持ちいい!
朝日が気持ちいい!
こんなに巨大な建築物に囲まれた枡形虎口を通過して攻める側の気持ちを考えたら、攻める気を失ってしまいます。
入り口でこんなに防備されていたら、この先にはどんな恐ろしい事が待ち受けているんだろうと考えてしまいます。
階段を上がると天秤櫓が見えてきます。
天守閣に向かうにはこの橋を渡らなければ攻略する事ができません。
このエリアも一斉攻撃の対象です。
このエリアも一斉攻撃の対象です。
巨大な石垣の上に天秤櫓がそびえ立ちます。
ここから、弓矢や銃弾が飛び交うこと間違いなしです。
これは復元された橋なのですが、ここまで突破してきた敵兵を寄せ付けないために、いざという時は橋を倒壊させる仕掛けも用意されていました。
非常に興味深いのは、一見左右整った美しい櫓なのですが、左右の櫓の向きが違います。
これは復元された橋なのですが、ここまで突破してきた敵兵を寄せ付けないために、いざという時は橋を倒壊させる仕掛けも用意されていました。
非常に興味深いのは、一見左右整った美しい櫓なのですが、左右の櫓の向きが違います。
それでも、整った外観なのは素晴らしい。
理由としては西側は京都を向いています。
そして東側は江戸を向いています。
さらに、右と左の石垣の積み方が違います。
これは、左右で積み上げた石工職人と積み上げた時代が違うからだそうです。
右手は築城当時に福井県の石工職人が積んだ牛蒡積み。
左手は幕末に積みかえた、切石の落とし積み。
遠くには琵琶湖も見えます。
遠くには琵琶湖も見えます。
この天秤櫓の中に入ることもできました。
上がることはできませんが、この階段の急角度は凄い。降りる時絶対怖い。
天秤櫓は豊臣秀吉が築城した長浜城からの移築とされています。
天秤櫓を抜けると、天守閣に向かう最後の櫓が見えてきます。
重要文化財の太鼓門櫓と続櫓です。
本丸表口を守る最後の砦。
こちらも他の城から移築されたものらしいです。
しかし、どこの城からの移築かは今も謎とされています。
しかし、どこの城からの移築かは今も謎とされています。
一際大きな鏡石。
天秤櫓の中から外を見ると枡形になっていて、迎撃しやすくなっています。
よく見ると窓の縦格子が正方形ではなく45度くらいに角度がついた格子なのがわかります。
これはこの窓から銃で狙う際に、正方形よりも角度があったほうが銃の可動範囲が広がるために考えられた仕組みです。
ここまで既に見どころ満載でしたが、天守閣がやっと現れました!
この広場は本丸跡地のなります。
打込接の乱積み。
天守閣自体は小さめですが、敵を迎え撃つ狭間が多く設置されています。
防御に優れた城でありながら、唐破風、切妻破風、入母屋破風、最上階の華頭窓など外観の華やかさと威厳も実現した魅力満載の城です。
昨日も書きましたが、本丸前ではなく左手の通路側から見た天守閣が正面です。
天秤櫓同様、こちらが京都を向いているからりしいです。
こちらからのショットは木もあって、なかなか難しいかな。
こちらからのショットは木もあって、なかなか難しいかな。
天守閣は三重三階、望楼型天守です。
天守に入ると階段があります。
角度61度のかなり急勾配。
実はこれも堅固な守りの一種。
最後の最後に天守閣にまで敵が攻めてきた際、階段が急な方が敵は足が止まるので攻撃しやすいからと言われています。
彦根城は西国からの進軍を食い止める重要な拠点だった為、築城が急務でした。
彦根城は西国からの進軍を食い止める重要な拠点だった為、築城が急務でした。
工期短縮の為、廃城となった様々な城から石材や木材を移築したリサイクルの城です。
天守閣も同様で、大津城からの移築と言われています。
天守閣も同様で、大津城からの移築と言われています。
移築のリサイクルならではで、前城の鍵跡なども残っています。
この木材の反り具合は驚きです。
これを巧みに使用する建築技術は素晴らしい。
最上階の中から見る琵琶湖。
最上階の中から見る琵琶湖。
今も昔も変わらないこの景色。そして時代が変わっても残り続けている現存天守閣。
本丸反対側、西ノ丸からのショット。
ちょうど太陽が天守閣と重なり、神々しく輝いています。
西の丸から階段を下れば、城外に向かう事ができます。
こちらは黒門山道という道なのですが、石垣として登ってきた表門山道よりも高いような気がします。
様々な形状の石垣があって、こちらの黒門山道も魅力的でなかなか面白いです。
黒門を出ると玄宮園があります。
玄宮園は日本庭園と茅葺き屋根の宮殿があります。
こちらは、彦根藩が客人をもてなす為の客殿だったそうです。
ここは彦根城の定番写真撮影スポット。
そびえ立つ彦根城と日本庭園と宮殿。
周りには近代的な建物が何もないので、タイムスリップしたかのような景色です。
玄宮園を出て水掘沿いに歩くと、最初の佐和口御門前に出ます。
そこに現存の馬屋が残っています。
全国の近世城郭に残る大規模な馬屋として例がなく、国の重要文化財として登録されています。
馬は21頭も収容できたそうです。
当時はもっと大きな馬屋だったそうです。
L字型の巨大馬屋です
L字型の巨大馬屋です
天守閣は小さめでしたが、城は天守閣だけではありません。
櫓や門も含めた城郭全体を城と言います。
さらに街の雰囲気や景色、時代背景なども含めて楽しむもの。
そういった観点から見ると、彦根城というのは非常に魅力的な城でした。
そして、ちょうど昼の12時頃に3日間の関西方面城巡りは終了。
非常に充実した3日間でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます