歴タビ日記~風に吹かれて~

歴タビ、歴史をめぐる旅。旅先で知った、気になる歴史のエピソードを備忘録も兼ね、まとめています。

清見寺へ!?~家康公ゆかりの地めぐり

2023-07-06 09:01:56 | 静岡県
週末に出かけた、静岡への旅。

ニッポン城めぐりの
ポイントの一つが、清見寺だ。

静岡市・清水区の清見寺は、臨済宗の古刹。
由緒は、白鳳時代、天武天皇の頃にまでさかのぼれるが、
ここでは、ど~んと飛んで戦国時代、今川義元公の頃の、お話。



徳川家康公、幼名・竹千代君(「くん」ではなく「ぎみ」と読んでね)は、
幼くして、駿河今川家の人質となっている。
人質といっても冷遇されたわけではなく、大切に養育された・・・と、
昨今の歴史研究では明らかにされている。
おそらく、将来の今川家を支える人材として期待されたのだろう。

その教育のひとつが、ここ清見寺での勉学だ。



当時の住職は
太原雪斎(たいげん・せっさい)または太原崇孚(そうふ)禅師。

時代の移り変わりによって、荒れ果てていた名刹を、
今川義元公の援助を受け、復興させ、住職を務めている。

和尚は、義元公の軍師のような存在でもあった。
大河ドラマでは、
「直虎」の佐野史郎さん、「麒麟がくる」の伊吹吾郎さんが好演♫

この今川全盛期を代表する文化人に、
幼い竹千代君は学問の手ほどきを受けた。

来る日も来る日も、駿府城下から、この寺へ通ったのだろう。
雨の日も、雪の日も、猛暑の日も・・・




・・・清見寺までって、駿府城からメチャクチャ遠いよね!?

「太原雪斎のお寺へいこう!」などと、軽いノリで
市内から車を走らせていたけれど・・・全然着かない。

そりゃそうだ、今でこそ駿府城と同じ静岡市内だが、
かつて、このあたりは清水市という別行政区だったのだから。

とにかく、助手席の私は途中、舟を漕いでいたのに、
目が覚めても、まだ、ひたすら車は走っていた。


遠い・・・いや、暑すぎる・・・

前日の雨が去り、この日は猛暑だったのだ。
午後からの日差しが照りつける車内は堪らず・・・

いよいよ到着しても、
わたしはバテバテで、車から降りられなかった。

夫も車から出た途端に、写真だけ撮影すると、
そそくさと戻ってきている。(本日の画像です)


(今は境内をJR東海道線が走る)


いったい、竹千代君は、どうやって通っていたのか?
グーグルさんによると、距離は16㎞。
歩いたら3時間だそうだ・・・

そんな・・・3時間は無理だろう。
大事な人質、それも幼子に、そんな無茶はさせないはず!
きっと馬に乗っての通学(?)だろうけれど・・・

時間は、どのくらいかかったのか?

調べてみたら、馬は速歩で時速13~15kmなのだそうだ。
(→参考HP
馬で1時間なら、まあ、可能には違いないが・・・



毎日1時間かけて、勉学に励んだ、竹千代君。

辛抱強さは、このあたりでも養われたのかも知れない・・・と、
予定をきりあげて帰宅することにした、ヘタレ夫婦は
感心しきり。


いきなり最終ポイントの話で、ごめんなさい。
もちろん、「家康公ゆかりの地めぐり」は、これで終了ではなく、
もろもろの都合があって・・・お許しを。

どうぞ、またお訪ね下さいませ。

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今朝、清水区のバイパスで事故がとの報道。
↑記事の道中で近くを通っただけに、言葉を喪いました。
亡くなった方もおいでだとか・・・お気の毒です。


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