レミのソラ

ピアニスト/作曲家 知野礼美のブログ。
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悪夢でうなされ

2011-02-15 00:42:19 | 日記・エッセイ・コラム
私はよく悪夢を見ます。そしてそれは起きたときに昨夜の出来事かと思うくらいリアルなやつです。
子どもの頃は母親が近所の公園のお堀に転落して死んでしまう夢が毎晩繰り返されました。もういい加減またか、と思うのですが、非常に細部まで描写されているので毎回だまされるのです。
大人になってからの悪夢の登場回数第1位は、弾いた事ない曲とか大昔に弾いた曲を今から本番で弾かなきゃいけない場面。しかもオーケストラとのコンチェルト。オケの前奏が始まり、あわわ最初の音はわかるがその後どうなるんだっけ、記憶を呼び戻そうとするがああ展開部なんて無理無理、どうやってごまかせばいいんだ‥。いつの間にかコンサートが終わっていて、しょんぼりと着替え裏口からこっそり帰るレミ。
昨夜見ちゃいました、このストーリー。
え!ジャンヌの本番が今から!チケット売ってないよ。てかまだ稽古始まったばっかりじゃ‥‥「レミさんなにやってんですか、早く早く。」舞台監督に連れて行かれたのは小ホール。「あまりチケット売れ行き良くなかったんで、会場ちっちゃい方にしました」と会館の職員。え?セットはこれ?そして村人の踊りは小さなステージで押し合いへし合い。客席には25人くらいの制服姿の学生がノーリアクションで携帯いじってる。うそ~~こんなのイヤ!「もうやめましょう。」会館職員「ダメです。これは会館の自主事業ですから、あなたには中止の権限ありませんよ。ムフフ。」ええ~~んと泣きながら「こんなはずじゃなかった」とつぶやくワタクシ。
はい。この夢がレミに伝えたかったことは「本番はまだまだ先じゃなくもうすぐよ、がんばれ」です。
2月から5月の本番まで毎週土日びっちりジャンヌのお稽古してます。
この悪夢のあとじゃ、さらにさらに頑張りますよ~。
「こんなはずじゃなかった」はオープニングの歌ですが、今回はジャンヌの歌に磨きがかかり、ますます「こんなはずじゃなかった」と訴えてます。再演のためにくわえた新曲の1つ「ハレルヤ」は、フルーティストが運転中鼻歌で歌ってるくらい。自分としては作ってる時はヘンデルハレルヤがあまりにも有名で悩みましたが、結果「レミハレルヤもなかなかじゃん。」キャストスタッフ一丸となって作り上げるヤマガタオペラ「ジャンヌ!」どうぞ皆さんお楽しみに!