謎に包まれた 伊勢ポートビール（その２）

前回の「伊勢ポートビール」の続きです。


駅から歩くこと約１５分。ビール醸造所も兼ねている寒紅梅酒造に到着しました。

　　　　　

　　　　　

まさに日本酒の酒蔵の佇まい。なかなか良い雰囲気を醸し出しています。入口の所に直売
所があり、日本酒はもちろんのこと、伊勢ポートビールの販売をしています。

　　　　　

蔵の方のご厚意でビールの醸造所を見せていただきました。古い蔵の中でこの場所だけが
近代的な設備で占められていて、特殊な空間となっています。蔵の方に色々とお話をお聞
きしたところ、アサヒによる技術指導でスタートし、ケルシュとアルトの２種を醸造され
ていたそうですが、製造能力の関係から１種に絞ったそうです。ケルシュの他、近くにあ
る榊原温泉の宿泊施設向けに、温泉水を使ったアルトに近いビールも醸造されているとの
こと。ようやく伊勢ポートビールの素性が明らかになってきました。

　　　　　

　　　　　

こちらが伊勢ポートビール（ケルシュ）。「伊勢ポート」というネーミング通り、爽やか
なブルーを基調に海とヨットのデザイン。華のようなホップのはじける香りと酵母の甘い
香り。モルトの旨味は中程度で、ケルシュらしいホップのシャープな苦味が効いています。
ホップの香りと酵母の香りが豊かな、フレッシュさを感じるケルシュです。旨い！さすが
は日本酒の蔵元。日本の伝統的な良きケルシュです。

　　　　　

　　　　　

帰りに津駅ビル内の売店で伊勢ポートビールの別ラベルを購入。「安濃津物語」という名
称ですが、中身はケルシュでした。こちらも安心の旨さでした。

伊勢方面に行かれる方は是非試してみて下さい。



津酒類販売株式会社（販売元）
三重県津市高茶屋小森町2805-2
TEL:059-234-2855