晴れ、ときどき虹。

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入試総括’16

2016-03-08 22:29:46 | 子供達の日常
冬は受験生にとってはつらい時期であり、早く春が来てほしいと切に願う日々である。
そんな息子も、高校から先の進路を考える時期になり、早くこのつらい冬を抜け出したい一心の毎日を送ってた。

まず11月。

理系男子クラスの息子は、国立大学を狙っている。
同様の生徒も多数いるが、そこでセンター前の度胸試しに・・・と勧められたのが、某大学校だった。
もっとも、けっこうなレベルの難関な学校なので、本命ならともかく、そこの学校を受験することなど全く視野にもなかったので、私も家族もびっくりした。

試験は、北九州市内の某予備校だったが、前日、息子と夫は会場近くのホテルに宿を取り、前泊することになった。
息子が高校から帰宅して、ばたばたと宿泊の準備をする。
予定していた時間よりも2時間近く遅くなって自宅を出発。

自宅を出てまもなく、息子から電話。

「スリッパ忘れた」
「はぁ?スリッパ、デミオに積みっぱなしだし(当時デミオは修理工場にいた)」
「わかった」

ということで、もう100円ショップも開いていない中、夫は息子のためにトライアルでスリッパを購入したらしい。

ああ、もう、どこまで手がかかるんだか・・・・・。

いやいや、実は今だからこれが序の口だと思うのだが・・・。

さて、恐ろしい量の夕食は、回転ずしだったそうだが、いい思い出だったかはわからない。
息子曰く「ありえん量、お父さんが注文した」とのことで・・・・。

夕食も食べ、夫は息子を載せて、試験会場である某予備校前に車を停めた。
後部座席に座る息子に「あれが、明日受験する会場だから、ちゃんと覚えておくように」と・・・。

夫が車を走らせたら、後ろから「そこの筑豊ナンバーの○○、止まってくださーい」と、赤色警告灯をつけたパトカーが現れたのだ!!

「はぁ??」
わけが分からず、夫は言われたとおりに車を寄せる。
パトカーから警官が下りてきて、なんと夫は連れていかれた!!

息子・・・・「お父さんが捕まった・・!!やべぇ!!」

ひとり車内に残された、明日が試験の息子。

夫は、パトカーの後部座席に乗せられ、隣にはぴったりと警官が座る。

「さっき、私たちを見て、目をそらしたでしょ?」
「はぁ?」
「あそこに停めてたんですが、私たちに気が付いて・・・」
「いえ、明日が某大学校の入試で、会場が某予備校なので、息子に明日はここで受験だって教えていたんですが」
「そうなんですか??」
「はい」
「なにか身分を証明できるものはありますが?」

荷物もなにも持たず、そのままパトカーに乗り込んでしまったので、免許証がない。

「あ、保険証があります」

宿泊先の宿は、福利厚生で利用できるので、すぐに取り出せるようにと、保険証をポケットの入れていたようだった。

「え?学校の先生なんですか?」
「はい」
「ああ、そうなんですね」
「パトカーには全然気が付いてません。ただ、会場を息子に教えていただけです」

夫は、職務質問をされたのだ。

パトカーを見て目を逸らしたので、怪しいと呼び止められたらしい。
でも実際は、パトカーがそこにあることも知らず、単に会場を指さすために息子がいる後部座席を見たために、目を逸らしたと思われたらしい。

「わかりました。息子さんは?」
「今、乘ってます」


そして・・・。

パトカーから、警官と一緒に降りてきた夫。

車のドアを開け、警官から「明日の試験、頑張ってね」と、激励されたそうな・・・。

その甲斐があったかどうかは不明だが、周囲の予想を見事に裏切り、息子は某大学校の一次試験に合格した。
ただ、本命ではないので、二次試験は受験しなかった。

最初の入試で、すでにびっくりエピソードが語られるほどだが、まだまだ息子の爆笑?困難?苦痛?は続く・・・。


記4月29日


卒業式’16

2016-03-01 21:45:35 | 子供達の日常


3月1日。
昨日の雪とは打って変わって、寒いながらも天気に恵まれた一日なった。

今日は、息子の高校の卒業式。
中学三年間もあっという間だったが、高校三年間はさらに加速したような速さで、時間の流れにただ驚くばかりだった。

合格発表を見に行って掲示板に番号があり、ただただ喜んだあの日が、つい先日のように感じる。
入学式と同じ会場で、今度は卒業式が開催される。



高校三年間、息子は本当に大変そうだったが、それ以上に楽しそうだった。
よき友人にも恵まれ、ともに苦しくとも楽しい時間を過ごした仲間がいる。
本当にありがたいことだ。

三年生に進級した時、息子は「男子クラス」になった。
本人はしばらく落ち込んでいたが、それもつかの間、この学級の楽しいことと言ったら、話を聞いているだけで想像がつく。

しかも、男子クラスなのに、担任は女の先生だった。

今までにあまり例がないというか、聞いたことがなかった。

女の先生・・・といえども、さすが進学校というか、誰も先生に対してナメた態度をとるような輩はおらず、むしろ担任を「お母さん」「ママ」と慕っていた。
そして、先生も本当に生徒の話を聞き、こまめに進学の情報を教えていた。

最後のホームルーム。

それぞれが、思いのたけを一人ずつ語る。


「僕は、女の子が大好きなのでこのクラスになったとき目の前が真っ暗になりました
「お父さん、いつも送ってくれてありがとうございました。お母さん、お弁当ありがとうございました」
「このクラスは、男ばっかりでしたが、最高でした!!
「僕は、このクラスになったときよっっしゃーーー!!と思いました。たくさんいたずらしました(犠牲者多数)」
「このクラスの担任が、僕たちのお母さんです」

などなど・・・。

笑いを取りに行った子、進路が遠方に決まり福岡を出ていく子、涙でなかなか喋れない子・・・。



息子は・・・。
「このクラスでよかった。楽しい一年でした。お父さん、お母さん、送迎とお弁当ありがとうございました。
このクラスのお母さんであるS先生、神様である副担任のA先生。本当にお世話になりました」

あと・・・「○くんのお母さん、自転車がパンクした時、自転車貸してくれてありがとうございました!」

・・・・おいおい・・・。

息子の高校三年間は、常に自転車があった。
入試の前日にパンクし、なんとかタイヤだけは修理したが、もう限界だ。
自転車もお疲れ様でした。

パンクの修理もだが、かごも買い替えたし、キーも買ったけ。
あれだけの大荷物を積んで、小雨程度なら毎日自転車で通学していた息子。



そして、その息子。
三年間、無遅刻・無欠席の皆勤賞だった。

本当によく頑張った。

息子本人もだが、親である私も、様々な思いがこみ上げる。

毎日弁当を作り続けたこと。
冬の寒稽古は、私もつらかったこと。
雨の中、送迎したこと。
課外、模試、その他もろもろで、出費も多かったが、なんとか乗り切ったこと。

楽しかった文化祭や、大掛かりで見ごたえ十分だった運動会。

私は、子どもと一緒に、また高校生活を送ったような、そんな感覚だ。

これからの未来が、輝かしいものでありますように。

・・・・卒業おめでとう。


記5月1日



嘆きのセンター

2016-01-17 23:10:58 | 子供達の日常


この土日は、全国的に大学のセンター試験だった。
息子は初挑戦。
なるべくなら、今年が最初で最後にしてほしい(切実)。

会場は、地元の私立大学だったので、自転車でも通えそうな場所だった。
それでも送っていったが・・・。

自宅を出る前に猫を撫で、会場近くで息子を下したとき、私に向かって大きく手を振り、会場に向かっていった。



毎年そうなんだろうが、今年も変な問題が多かったようで、受験生は翻弄されたようだ。

「オニオン!オニオン!俺はゆるさーーん」
と、まぁ、呪文のようにぶつぶつ言っていたが、英語のリスニングに出てきた問題と言うことがわかり、妙におかしかった。

私はセンター試験・・・と言うか世代的に共通一次ラスト世代だが、大学は推薦入学だったので、受験の経験がない。

息子の苦労やプレッシャーは、私には計り知れないが、塾にもいかずにコツコツと毎日積み上げてきたことが、少しでもいい結果に結びつき、春には花を咲かすことができれば・・・と思う。

もう少し!!

記2月14日


大運動会’15

2015-09-05 22:57:28 | 子供達の日常


9月5日、息子の高校の大運動会。
伝統ある高校なだけに、生徒の親もここの学校出身者が多く、たくさんの保護者やOBでにぎわう。
息子にとっては、今年が最後の運動会になってしまった。



今年も息子は、青グループ。
入学したときにすでに運動会のグループ色が決まっており、その色で3年間を過ごす。
3年生の今、メインで出場することはなく、企画側に回り、今年は山車の担当をしていた。
飛んだり跳ねたりして、小さい体でみんなを盛り上げる役回り。
山車の龍を作るために、毎日多忙な時間を過ごした。
息子も友人も大変だったろうが、それ以上に楽しんだようで、遠くから写した息子の顔は、どれも笑顔であふれていた。





今年は、棒体操には出場しなかったので、写真はアップしないが、この棒体操は本当に感動する。
棒体操と並んで、素晴らしい!!と個人的に思っているのが、応援合戦。
応援団が行う全体応援は、特大の団旗が空を舞う。



青グループの応援団のパネル。
毎年趣向を凝らしたものだが、今年も素晴らしかった。
もちろん、ほかの赤・黄グループもしかり。
みんなが頑張って作り上げるものを、こうやってたくさんの人が見て、そして感動する。



2015年度の、全校応援。
生徒たちの感謝の言葉であふれている。
お互いがお互いを奮い立たせて、そして褒め合い、気持ちを高揚させる。



今年で校長が定年退職を迎える。
今年、ここの高校は、県立の附属中学校が併設された。
あらゆるところで、校長は附属中のことと自身の最後の一年ということを口にしており、行事の最後の挨拶では、いつも感動で涙ぐんでいた。

「祝 ユウタイ」

全校生徒が作り上げたこの巨大なパネルに書かれたメッセージを読んで、本当に本当にうれしかったろう・・・。

校長も勇退。

そして息子ももう最後の運動会。
今までの事がずっと走馬灯のようによぎる。

小学生の時、雨続きで、実は3年ぐらいは延期になって、弁当を作り直したことも度々あった。
プログラムを渡さないままで、私からこっぴどく怒られたことや、応援団長で頑張ったこと。
元気に体を動かしたダンス。
部活動行進やリレーで、一人、黄色のユニフォームを着て(キーパーだったので色が違う)走って、非常に目立ったこと・・・。
親になったことで、子供たちの成長を実感することも多々あるが、運動会や学校行事を経て思うのは、自分自身もまたその当時の気持ちを、子供というフィルターを通して体感しているということだ。
こんな気持ちを味わうことができるのは、子供がいて、ともに時間を過ごして、初めて気が付くことだった。



この写真はダイジェスト。

娘は中学生なので、まだ運動会があるのだが、息子の運動会が終わったというのは、またひとつ、肩の荷が下りたということだろうか。
子供の成長はうれしい。
でも、こうやって一つずつ大きな行事が終わると、ホッとする半面、さみしい。

ゆたちん、頑張ったね。



9月21日記




潤陵祭’15

2015-07-04 23:09:25 | 子供達の日常


息子、高校3年生。
この前入学したと思ったのに、もう最上級生になってしまった。

今年も潤陵祭を見に行ったが、もう最後の年だ。
たくさんの展示物を見て回ったが、毎年購入していた生物部の「芝人形」は、今年は作った個数も少なかったようで、好評につき完売していた。

なんて残念なんだよっ!!



代わりといってはなんだが、もう最後なので、今年はグランドフィナーレまで見ることにした。



各文化部の発表や、理数科による発表、合唱と盛りだくさんだった。
理数科の発表は、正直私にはよく理解できなかったが・・・。

文化部は、高校生の若い力は、本当に素晴らしく、思わず見入ってしまった。



運動会や運動部での華やかさとは、また違った青春がここにある。



息子は、私の母校には進学しなかった。
ちょっと残念・・と思ったのも事実だが、息子にとっては、ここの高校が合っていたのだろう。
早朝課外、放課後課外、土曜講座、模試・・・。
私の高校時代とは比べ物にならないほどの勉強漬けの毎日である。
それでも彼は、日々をこなしている。
たくさんの友人に恵まれ、厳しいながらも本当に楽しそうだ。

私は、子供たちを通して、また学生時代を過ごしているような感覚に陥る。
自分の青春とは別の青春をなぞるように、日々を過ごしている。

親になるということは、こんな気持ちをも味わうことになるのか・・。

嬉しくもあり、さみしくもある。

二度とない時間を、大切にかみしめて過ごしてほしい。

8月12日記