冬は受験生にとってはつらい時期であり、早く春が来てほしいと切に願う日々である。
そんな息子も、高校から先の進路を考える時期になり、早くこのつらい冬を抜け出したい一心の毎日を送ってた。
まず11月。
理系男子クラスの息子は、国立大学を狙っている。
同様の生徒も多数いるが、そこでセンター前の度胸試しに・・・と勧められたのが、某大学校だった。
もっとも、けっこうなレベルの難関な学校なので、本命ならともかく、そこの学校を受験することなど全く視野にもなかったので、私も家族もびっくりした。
試験は、北九州市内の某予備校だったが、前日、息子と夫は会場近くのホテルに宿を取り、前泊することになった。
息子が高校から帰宅して、ばたばたと宿泊の準備をする。
予定していた時間よりも2時間近く遅くなって自宅を出発。
自宅を出てまもなく、息子から電話。
「スリッパ忘れた」
「はぁ?スリッパ、デミオに積みっぱなしだし(当時デミオは修理工場にいた)」
「わかった」
ということで、もう100円ショップも開いていない中、夫は息子のためにトライアルでスリッパを購入したらしい。
ああ、もう、どこまで手がかかるんだか・・・・・。
いやいや、実は今だからこれが序の口だと思うのだが・・・。
さて、恐ろしい量の夕食は、回転ずしだったそうだが、いい思い出だったかはわからない。
息子曰く「ありえん量、お父さんが注文した」とのことで・・・・。
夕食も食べ、夫は息子を載せて、試験会場である某予備校前に車を停めた。
後部座席に座る息子に「あれが、明日受験する会場だから、ちゃんと覚えておくように」と・・・。
夫が車を走らせたら、後ろから「そこの筑豊ナンバーの○○、止まってくださーい」と、赤色警告灯をつけたパトカーが現れたのだ!!
「はぁ??」
わけが分からず、夫は言われたとおりに車を寄せる。
パトカーから警官が下りてきて、なんと夫は連れていかれた!!
息子・・・・「お父さんが捕まった・・!!やべぇ!!」
ひとり車内に残された、明日が試験の息子。
夫は、パトカーの後部座席に乗せられ、隣にはぴったりと警官が座る。
「さっき、私たちを見て、目をそらしたでしょ?」
「はぁ?」
「あそこに停めてたんですが、私たちに気が付いて・・・」
「いえ、明日が某大学校の入試で、会場が某予備校なので、息子に明日はここで受験だって教えていたんですが」
「そうなんですか??」
「はい」
「なにか身分を証明できるものはありますが?」
荷物もなにも持たず、そのままパトカーに乗り込んでしまったので、免許証がない。
「あ、保険証があります」
宿泊先の宿は、福利厚生で利用できるので、すぐに取り出せるようにと、保険証をポケットの入れていたようだった。
「え?学校の先生なんですか?」
「はい」
「ああ、そうなんですね」
「パトカーには全然気が付いてません。ただ、会場を息子に教えていただけです」
夫は、職務質問をされたのだ。
パトカーを見て目を逸らしたので、怪しいと呼び止められたらしい。
でも実際は、パトカーがそこにあることも知らず、単に会場を指さすために息子がいる後部座席を見たために、目を逸らしたと思われたらしい。
「わかりました。息子さんは?」
「今、乘ってます」
そして・・・。
パトカーから、警官と一緒に降りてきた夫。
車のドアを開け、警官から「明日の試験、頑張ってね」と、激励されたそうな・・・。
その甲斐があったかどうかは不明だが、周囲の予想を見事に裏切り、息子は某大学校の一次試験に合格した。
ただ、本命ではないので、二次試験は受験しなかった。
最初の入試で、すでにびっくりエピソードが語られるほどだが、まだまだ息子の爆笑?困難?苦痛?は続く・・・。
記4月29日
そんな息子も、高校から先の進路を考える時期になり、早くこのつらい冬を抜け出したい一心の毎日を送ってた。
まず11月。
理系男子クラスの息子は、国立大学を狙っている。
同様の生徒も多数いるが、そこでセンター前の度胸試しに・・・と勧められたのが、某大学校だった。
もっとも、けっこうなレベルの難関な学校なので、本命ならともかく、そこの学校を受験することなど全く視野にもなかったので、私も家族もびっくりした。
試験は、北九州市内の某予備校だったが、前日、息子と夫は会場近くのホテルに宿を取り、前泊することになった。
息子が高校から帰宅して、ばたばたと宿泊の準備をする。
予定していた時間よりも2時間近く遅くなって自宅を出発。
自宅を出てまもなく、息子から電話。
「スリッパ忘れた」
「はぁ?スリッパ、デミオに積みっぱなしだし(当時デミオは修理工場にいた)」
「わかった」
ということで、もう100円ショップも開いていない中、夫は息子のためにトライアルでスリッパを購入したらしい。
ああ、もう、どこまで手がかかるんだか・・・・・。
いやいや、実は今だからこれが序の口だと思うのだが・・・。
さて、恐ろしい量の夕食は、回転ずしだったそうだが、いい思い出だったかはわからない。
息子曰く「ありえん量、お父さんが注文した」とのことで・・・・。
夕食も食べ、夫は息子を載せて、試験会場である某予備校前に車を停めた。
後部座席に座る息子に「あれが、明日受験する会場だから、ちゃんと覚えておくように」と・・・。
夫が車を走らせたら、後ろから「そこの筑豊ナンバーの○○、止まってくださーい」と、赤色警告灯をつけたパトカーが現れたのだ!!
「はぁ??」
わけが分からず、夫は言われたとおりに車を寄せる。
パトカーから警官が下りてきて、なんと夫は連れていかれた!!
息子・・・・「お父さんが捕まった・・!!やべぇ!!」
ひとり車内に残された、明日が試験の息子。
夫は、パトカーの後部座席に乗せられ、隣にはぴったりと警官が座る。
「さっき、私たちを見て、目をそらしたでしょ?」
「はぁ?」
「あそこに停めてたんですが、私たちに気が付いて・・・」
「いえ、明日が某大学校の入試で、会場が某予備校なので、息子に明日はここで受験だって教えていたんですが」
「そうなんですか??」
「はい」
「なにか身分を証明できるものはありますが?」
荷物もなにも持たず、そのままパトカーに乗り込んでしまったので、免許証がない。
「あ、保険証があります」
宿泊先の宿は、福利厚生で利用できるので、すぐに取り出せるようにと、保険証をポケットの入れていたようだった。
「え?学校の先生なんですか?」
「はい」
「ああ、そうなんですね」
「パトカーには全然気が付いてません。ただ、会場を息子に教えていただけです」
夫は、職務質問をされたのだ。
パトカーを見て目を逸らしたので、怪しいと呼び止められたらしい。
でも実際は、パトカーがそこにあることも知らず、単に会場を指さすために息子がいる後部座席を見たために、目を逸らしたと思われたらしい。
「わかりました。息子さんは?」
「今、乘ってます」
そして・・・。
パトカーから、警官と一緒に降りてきた夫。
車のドアを開け、警官から「明日の試験、頑張ってね」と、激励されたそうな・・・。
その甲斐があったかどうかは不明だが、周囲の予想を見事に裏切り、息子は某大学校の一次試験に合格した。
ただ、本命ではないので、二次試験は受験しなかった。
最初の入試で、すでにびっくりエピソードが語られるほどだが、まだまだ息子の爆笑?困難?苦痛?は続く・・・。
記4月29日