今年もやってきました夏季休暇。
実際は、例年よりも短いので、なんだかなぁ・・・なのだが。
それでも、楽しみにしているのが、毎年夏と冬の年に2回復活する「クロスオーバーイレブン」。
今年の夏は、4日間の放送だったが、スクリプトは語り手でもある津嘉山正種氏。
今回のテーマは「老ボクサーの夢」だった。
沖縄から上京し、かつてはボクサーとしての道を歩んでいたが挫折し、数々の職業を転々とし、現在は清掃業に携わっている。
そこで出会ったのが、病床にいる少年だった。
少年はボクシングが好きで、かつてはボクサーだった老人と話が合う。
一人ぼっちで覇気のなかった老ボクサーは、少年と出会ったことで、少年を元気づけようと生きる希望を見出す・・・。
が・・・。
少年は、病には勝てずに亡くなってしまう。
少年の命を奪った病をサンドバッグに見立て、赤いグローブを拳に通して、サンドバッグをたたきつける。
それは、病と闘い無念に命を散らした少年の気持ちと、孤独で今まで顧みることもなかった自身の人生と重ねていたのかもしれない。
街中から鐘の音が聞こえる。
それが、試合終了のゴングのように、赤いグローブが血の涙のように、サンドバッグを抱きかかえて物語は終わる。
毎回、クロスオーバーイレブンの物語って、満面の笑みあふれるハッピーエンドにはならないことが多い。
前回もそうだったのだが、今回も主人公は人生も少しばかり終盤に差し掛かった男性だ。
過去の自分と対峙し、忘れ物を取りに還るというのか、そんな感じだった。
きっと、今のリスナーも、そんな年齢に差し掛かっているから、余計に引き込まれるのだろう。
30年前に学生だった自分では、きっと琴線に響かなかったろう。
番組サイドも、リスナーのターゲットは、新規の若い人ではなく、かつてエアチェックするためにラジオの前に待機していた人たちなのだろう。
そして、ふと思った。
津嘉山さん・・・・もうかなり御年を召されたなと。
もしかしたら、そんなことは考えたくはないが、年に2回の復活番組も、降りてしまうなんてことになったら寂しい。
まだまだ、夏と冬には、津嘉山さんの語りと上質な音楽に「聞き耳を」たてたい。
実際は、例年よりも短いので、なんだかなぁ・・・なのだが。
それでも、楽しみにしているのが、毎年夏と冬の年に2回復活する「クロスオーバーイレブン」。
今年の夏は、4日間の放送だったが、スクリプトは語り手でもある津嘉山正種氏。
今回のテーマは「老ボクサーの夢」だった。
沖縄から上京し、かつてはボクサーとしての道を歩んでいたが挫折し、数々の職業を転々とし、現在は清掃業に携わっている。
そこで出会ったのが、病床にいる少年だった。
少年はボクシングが好きで、かつてはボクサーだった老人と話が合う。
一人ぼっちで覇気のなかった老ボクサーは、少年と出会ったことで、少年を元気づけようと生きる希望を見出す・・・。
が・・・。
少年は、病には勝てずに亡くなってしまう。
少年の命を奪った病をサンドバッグに見立て、赤いグローブを拳に通して、サンドバッグをたたきつける。
それは、病と闘い無念に命を散らした少年の気持ちと、孤独で今まで顧みることもなかった自身の人生と重ねていたのかもしれない。
街中から鐘の音が聞こえる。
それが、試合終了のゴングのように、赤いグローブが血の涙のように、サンドバッグを抱きかかえて物語は終わる。
毎回、クロスオーバーイレブンの物語って、満面の笑みあふれるハッピーエンドにはならないことが多い。
前回もそうだったのだが、今回も主人公は人生も少しばかり終盤に差し掛かった男性だ。
過去の自分と対峙し、忘れ物を取りに還るというのか、そんな感じだった。
きっと、今のリスナーも、そんな年齢に差し掛かっているから、余計に引き込まれるのだろう。
30年前に学生だった自分では、きっと琴線に響かなかったろう。
番組サイドも、リスナーのターゲットは、新規の若い人ではなく、かつてエアチェックするためにラジオの前に待機していた人たちなのだろう。
そして、ふと思った。
津嘉山さん・・・・もうかなり御年を召されたなと。
もしかしたら、そんなことは考えたくはないが、年に2回の復活番組も、降りてしまうなんてことになったら寂しい。
まだまだ、夏と冬には、津嘉山さんの語りと上質な音楽に「聞き耳を」たてたい。