晴れ、ときどき虹。

yaplog!から移行しました。

リンゴスターがやってきた!ヤア!ヤア!ヤア!(その5)

2016-10-27 23:50:42 | 音楽話
ライブも佳境に入り、終盤に。

リンゴのナンバー「Photograph」。
リンゴが前面に出てきて、動きながら歌うので、グレッグ・ビソネット頑張る!
歌詞はちょっと悲しい歌なのだが、きっとこの日、みんなのスマホに収めた写真は、本当に大切な一枚になって大事な「想い出」になる。

The Beatles では、一番影が薄いだのなんだの言われているが、いやいや、決してそんなことはない。
これだけのメンバーを集めて、こんなに楽しいライブを見せてくれるもの!
もう、泣きそうだよ(また泣く)

畳みかけるように「Act Naturally」に突入。
ここでも、リンゴ全開!

それにしても、何度も書くけど動き回る76歳。
もしかして、観客も含めて、この会場で一番年上なんじゃなかろうか?とすら思うのに、この動きはなんなんだろう。

The Beatles ナンバーの「With a Little Help From My Friends」。
この曲と「Yellow Submarine」は、さんざんラジオのチケット番宣で流れていたので、なんだかなじみが深い。
友だち・・・。

The Beatlesのナンバーだが、ここにいるみんなが、友だち。
友だちからの手助けがあれば ほんの少しの手助けで頑張れる

リンゴは手拍子とピースサインのオンパレード。
リンゴが動く分、みんなもノリノリで演奏する。
もちろん、観客も応える。

そして一つの時間と空間を作っていくんだな・・・。

ラストは「Give Peace a Chance」。
Plastic Ono Band のナンバー。

最後もみんなで大合唱!

締めにはピッタリの一曲だ。



ちょっと前にリンゴが袖に引っ込み、6人が肩を組み、お辞儀をする。
そして大きく手を振る。

観客も一斉に手を振ったり、声を上げたり。

至福の時間はこうやって2時間きっかりに幕を閉じた。





今回、物販で購入したグッズ。

ツアーパンフ、Tシャツ、キーホルダー、そしてリンゴ飴。

大事な思い出の品物だ。


実は、その1にも書いたが、今回のライブは「携帯電話&スマホでフラッシュなしでの撮影はOK」だった。
座席が一番後ろだったし、何枚か写真は撮ったものの、ほとんど光原体か?と思うほど、ボケボケだった。

でも、写真を撮りに来たのではなく、彼らのライブを楽しみに来たので、写真はあれば嬉しいが、しっかりと目に焼き付けることと、一緒に歌って手拍子してノッていくことに集中した。

写真を撮ることに集中すると、「写真を撮ること」が目的になってしまって、本来のライブを楽しめない。

まぁ、写真はネットにあるだろう・・・というのもあったが。

ブログにアップしたものは、私が撮影したもの。

あまりきれいではないが、私にとっては「想い出のフォトグラフ」になった。

この貴重な経験とともに、新しい音楽との出会いとともに、彼らのライブで過ごした至福の時間を胸に、これからも頑張っていこうと思う。

本当に、本当に、福岡に来てくれてありがとうございました!!



11月3日記



リンゴ・スターがやってきた!ヤア!ヤア!ヤア!(その4)

2016-10-27 23:49:50 | 音楽話
中盤の盛り上げどころでは、TOTOのナンバーの「Africa」。
静かに始まるが、徐々に徐々に盛り上がるこの楽曲は、まさに広い草原のごとし。



TOTOのライブでもことさら盛り上がるので、このメンバーでもなおのこと。
なんといってもルークが弾きまくり、動きまくる。
キーが高い場面は、リチャードが歌う。

なんて贅沢な!!

ルークだけではない。
トッド、リチャードの弦楽器3人がそう。
グレッグ・ビソネット、グレッグ・ローリー、ウォーレン・ハム、そしてリンゴ・スターも。

この曲が持つ力がそうなんだろう。

3月のTOTOの来日公演も、きっとこの曲は大盛り上がりだったんだろうなぁ。

グレッグ・ローリーが大きな声で観客をあおる。

hola! 」と。
スペイン語で「やあ!」という意味だ。

一気に、アフリカからスペインに飛んだ。

「Oye como va」で、アダルトな熱い夜に。
グレッグ・ローリーメインということで、Santana のナンバーだが、もっともこの楽曲もオリジナルはSantana ではない。
私は、Santana で知ってるが・・・。

「ボクのリズムを聴いてくれ」との邦題のごとく、小気味よく刻まれるリズムに、時折一斉に入る「HA!」という掛け声。
ここでもルークが弾きまくる。

そして、軽快なThe Beatles ナンバーの「I Wanna Be Your Man」。
リンゴが熱唱。
グレッグ・ローリー、弾きまくり。

静と動、それぞれルーツが違う楽曲が絶妙で、いろんなリズムが飛び出す。
それだけでも十分に楽しい。

「Love Is the Answer」で、トッドがメインに。
動き回るトッドというより、この楽曲では歌い上げるトッド。
なんであんなに元気なのだろう。

そして、リチャードがメインのMr. Mister からのナンバー「Broken Wings」。
リチャード、3曲歌ったよ。

「Kyrie」よりも先にこの曲が全米でNO.1になったんだったな。
ベースラインが特徴的で、最後にかぶさるギターを奏でるのがルーク・・・。
・・・あー、やっぱりリチャードは歌が上手い。
ノリノリの楽曲ではないが、こういった聴かせる歌は、リチャードの持ち味だろう。

Mr. Mister の楽曲のあとは、再びTOTO。
今度は「Hold the Line」。
キーボードも大活躍なハードなナンバーだが、ここでもウォーレン・ハムのハイトーンが響く。
ルークやトッドは言わずもがな。
ステップ踏んで、軽やかに弦楽器3人が絡む。
リンゴもノリノリである。

そして、ライブは佳境へ。

その5に続く。




リンゴ・スターがやってきた!ヤア!ヤア!ヤア!(その3)

2016-10-27 23:43:06 | 音楽話
個人的に?かどうかは不明だが・・・。



ルークとリンゴが寄り添い、ルークのギターから、これまた思いがけないフレーズが流れ出す。
それは「Stairway to Heaven」。
ぞう、Led Zeppelinの楽曲だ。

えー!!なんで!?なんで!?

と驚いたが、「Zeppelin号ではなくてSubmarine号!」
 
飛行船ではなくて潜水艦!!

これまた大合唱の「Yellow Submarine」。

事前情報で「黄色のサイリウムで会場を盛り上げよう!」とあり、私も某100均へ走ったが、売り切れかそもそも在庫がないのか、入手できないままだった。
全員持っているわけではないので、会場のあちこち、ところどころで、黄色のサイリウムが左右に振られる。

観客の誰かが「黄色い潜水艦」のポップをリンゴに差し出して、リンゴが喜んで受け取っていた。
観客にリンゴがハグしたりと、とにかく観客も楽しむしステージ上のみんなも楽しんでいる。

場面は一転し、アダルトな雰囲気に。
Santanaの「Black Magic Woman/Gypsy Queen」。
グレッグ・ローリー大活躍。
彼の落ち着いたボーカルと、ここでも弾きまくるルーク。
すごく音が締まる。

ルークが素晴らしいプレイを魅せるたび、隣の年配の観客が私に「すごいねー」と声をかける。
TOTO見たかったけど、オールスタンディングはね・・・と言っていた。
この方も、こんな形で、リンゴとルークを見れて、嬉しそうだ。
そして、楽器と楽器、プレイヤーとプレイヤーの競演は、この楽曲で特に感じた。
みんなが一流なのに、俺が俺が!ではなくて、見事に調和している。
グレッグ・ビソネットも叩きまくる。
彼も、デイヴ・リー・ロスのバンドやTOTOでも代役でプレイしていたんで、ここでもルークと一緒にプレイしている。

続いて「You're Sixteen」とハードなロックナンバーの「Back Off Boogaloo」。
これまたノリノリで、みんな永遠の16歳のように、キラキラしている。
16歳だったころなんて、もう30年も前なのだがね。
「16歳は美しいよ」

リンゴは軽快に歌うし、ステップ踏むし、ドラムも叩くが、リンゴが16歳だったころなんてすでに60年も前と思うと・・・。

そして観客をあおる。

軽快かつハードなナンバーのあとは、リチャードのナンバー「You Are Mine」。
リチャード2曲目!!

しっとりしとした、おおらかな大人のバラード。
ゆっくりとしたボーカルとリズムが、穏やかな空間を作り出す。

リチャード良かった・・・。
2曲歌った・・・。
大阪と名古屋では、この曲はリスト落ちで、今回の日本公演では初めてプレイされた。

いわゆる、ノリノリのロックナンバーではないが、じっくり聞かせるこの楽曲は、リチャードが歌うからいいのだろう。
そして、後半からリチャードの動きが良くなり、徐々に本来の調子を取り戻したかのように、他のメンバーとも絡んだり、軽やかにステップを踏んだり、ステージの袖に行ったりしていた。

ルークとトッドは、とにかく動き回ってるので、余計にリチャードがおとなしく見えたのだが、本来は?あの年代だとリチャードぐらいの動き方が多いのではないだろうか?

その4へ続く。




リンゴ・スターがやってきた!ヤア!ヤア!ヤア!(その2)

2016-10-27 23:42:32 | 音楽話
会場内の照明が落とされ、大歓声とともに現れた7人。
目の前にいるのは、紛れもなく、リンゴ・スター!!

登場と同時に涙があふれだし、その場に座り込みそうになったが、座り込んではまったく見えないので、つま先立ちで必死になってステージを見る。

オープニングは「Matchbox」。
軽やかに歌うリンゴは、とてもひ孫がいるじいちゃんとは思えない。
恐ろしき76歳!

メンバーみんな楽しそう。

リチャードは?リチャードは?リチャードが!!
動きは派手ではないが、堅実なプレイでリチャードもステージにいた。

「It Don't Come Easy」、The Beatles ナンバーの「What Goes On」と、リンゴ健在!の楽曲が続く。

それにしても、リンゴはよく動くし、よくしゃべる。
私も数こそ多くはないが、ここ福岡サンパレス含めて何度か海外アーティストのライブに行ったのだが、一番しゃべってるのではなかろうか?

「I Saw the Light」は、トッド・ラングレン。
今回、このライブで見たトッドは、ステージの隅々まで動き、観客をのせる。



写真ではよくわからないが、こんな感じで、ステージの袖まで行ってプレイする。

トッドも、お恥ずかしいことに、実は数曲しか知らないのだが、今回ライブを体験したことで、もっともっと彼の楽曲を知りたいと思った。

続いて「Evil Ways」。
アダルトな雰囲気が漂う楽曲は、びしっと決まって非常にかっこいい。

そして、TOTOのナンバー「Rosanna」!!
大阪ではセット落ちしていたが、今日はプレイ。

ルークのギターは、自由奔放ながらも、決して周囲との和を乱したりすることがなく、ここでもかっこいい自己主張をしている。
ルークのギタープレイの素晴らしさに目を奪われると同時に、ウォーレン・ハムの歌声とサックスがこれまた非常にいい!
けっこうこの曲、キーが高いよ?

そして、明るくノリノリのナンバーが続いた後、一番見たかった「Kyrie」。
リチャードが、話し出す。
落ち着いた少し低めの声だが、丁寧に、そして、腕を広げて。

ブルーのライトの中、美しい旋律のイントロ、そして、リチャードが歌いだした・・・。

調子が良くないと、事前情報で出ていたのだが、祈るような気持ちでリチャードを見つめ、一緒に歌った。
全米NO.1になった当時から、すでに30年以上経過しているので、さすがに若干の高い音は下げていたが、それでも往年の美しい歌声と歌のうまさは健在だった。

まさか自分の地元で、この曲を歌っている本人を目の前にできるとは、夢にも思わなかった。
初めてこの曲を聴いた当時、中学生だった私に教えたいよ。

歌い切ったリチャードを見て、また涙が出た(よく泣くよ、こいつ・・・)

一転してトッドの明るく軽快なナンバー「Bang the Drum All Day」。
会場はノリノリで、朗らかで明るい空気に。
トッドは、すごいミュージシャンなんだなと、改めて実感する。

リンゴ、グレッグ・ビソネット、そしてトッドの、トリプル太鼓!

「Boys」では、リンゴがメインで。
みんなで一斉に、サビをコーラス。
会場中に響き渡る「yeah, yeah, boys!!」は、本当に楽しい。

おおらかなナンバー「Don't Pass Me By」も歌いながら会場中が体を揺らす。

The Beatlesナンバーなどはもちろんだが、自分が生まれる前から歌われてきた楽曲を、こんなかたちで聴くことができるのは、素晴らしい時間としか言いようがない。
もう、言葉にならないほどの至福の時間だ。

リンゴは、観客にたくさん話しかけるし、よくしゃべる。

「What Your Name?」「RINGOOOO!!!

ここにいた観客はみな同じ気持ちだろう。

目の前にいる、同じ空間にいる元気なリンゴを、同じ時間を味わうように、楽しむように、目に焼き付けていた。


その3へ続く。


リンゴ・スターがやってきた!ヤア!ヤア!ヤア!(その1)

2016-10-27 23:41:03 | 音楽話
10月27日、とうとうこの日がやってきた。

Ringo Starr & His All Starr Band の福岡公演である。
7月にチケットを購入して、約3か月。
このライブをしっかり楽しもうと、心の支えにしていた。

なぜ、このライブに行こうと思ったのかは、まず「リンゴ・スターがやってくる!ヤア!ヤア!ヤア!」に記載しているので省略。

今日は、北九州市にほど近い水巻町で、毎月恒例の機関会議。
現在の職場が博多なのに、なんで今日が出張やねん・・・。
とかなんとかいろいろ思うこともあったが、行かない理由など微塵もないので、会議終了後はすぐに博多へ向かった。

会議の資料を持ち帰っていたので、一旦職場へ向かう。

「あれ?今日は水巻だったよね?戻ってきたん?」と言われたが、事情を知る同僚は、私を見て終始ニヤニヤ(・∀・)

荷物を整理して職場を後にし、バスに乗って、今夜の会場である福岡サンパレスホテル&ホールへ向かう。




近くまでは時々来ることもあるのだが、サンパレス自体に来るのは、2000年秋のIron Maiden以来。
ちょうど、日本シリーズの真っ最中で、当時、王監督率いるダイエーホークスと、長嶋監督率いるジャイアンツの「ON対決」が実現し、福岡の街も盛り上がっていた。

到着時には、すでにグッズの販売が始まっており、その列に並ぶ。



それにしても…。

落ち着いた世代の方の多いこと・・・。

明らかに、仕事帰りのミドル層がメインというか、さらには、60~70代の方もたくさん見かけた。

もちろん、若い人も多かったが、若い人がかすむほどに、ミドル層が多い。
私は、現在46歳なので、どうひっくり返してもThe Beatlesは後追い世代で、そこまで詳しくはない。

パンフレットその他を購入し、再度会場の外へ。



入口で撮影している人が、非常に多かった。
(もちろん、私も)

いよいよ開場時刻になり、再び列に並ぶ。

6人で列を組むように指示があったが、私の隣にいる二人組が、超絶に熱い音楽談義をしていた。

「The Beatlesはコンプリートはできても、ソロまでは難しいよね」

「前回の○○は~」

「あれはすごかったね~~」



もうね、隣にいてね・・・ごめんなさいな気持ちでしたよ。

そもそも、リチャードが一番見たいあたりで、自分でも大丈夫か?と思うほど。

そのリチャードだが、10月25日の名古屋公演では、不調だったようで、「Kyrie」1曲のみしか歌わなかったので、相当に心配していた。

10月24日の大阪公演では、3曲だったし、ソロでの「You Are Mine」ではなくMr.misterの「Is It Love」をプレイしているので、どうしたのだろう?と・・・。
「Is It Love」が入ってるからかどうかは不明だが、それまでにプレイされていたTOTOの「Rosanna」は、大阪ではリスト落ちしていた。

様々な気持ちが渦巻く中、ホールに入場して座席を確認。
わかっていたことだが、チケット一般発売日当日朝に購入しても、座席は一番後ろだった。



私自身、洋楽アーティストのライブに行くのは、05年のQueen以来なのだが、その時と大きく違うのは、携帯電話・スマートフォンでは撮影OKになっているところだろう。

開演まで時間があるので、観客はステージに向かってリンゴのドラムセットを撮影していた。





ああ、いよいよだ・・・。

そっか・・・。

リンゴ・・・。

席に戻ると、隣の席の観客から声をかけられた。

「お若いのに、The Beatlesがお好きなんですか?」

その方は、おそらく60代後半から70代の男性だった。

若くは見えるだろうが、私も四捨五入したら50代だよ?(^^;)

「The Beatlesもですが、リチャード・ペイジとスティーヴ・ルカサーが好きなんです」
「そうですか。スティーブ・ルカサーのギターは素晴らしいですね!」

正直、びっくりしたが、この方は長崎から来られており、3年前のポール・マッカートニーの来福公演にも行かれていた。

「3月のTOTOにも行きたかったんですが、会場がオールスタンディングだったでしょう?ちょっと持たないと思ってですね」

しばらく会話をしたが、本当に心待ちにしているようで、胸が熱くなった。
ずっとこの日を待っていたのだろう。

私なんかよりずっと前から、彼らの音楽を愛して一緒に歩んできたのだろう。

いよいよ19時になり、客電が落ちた・・・。