夫はペプシコーラを愛飲しているが、またなんらかのキャンペーンに応募しようとたくらんでいるようで、冷蔵庫にはキャンペーン要項のシールがたくさん貼り付けてあった。
わりといつものことなので、特に気にすることもなかったが、ぼそっと一言・・・。
「CM出演権よりも、米沢牛の方が当たってほしいな・・・」
・・・それに関しては完全同意だが、まぁ、夢を見るのは悪くなかろうし・・・と思いながら、冷蔵庫にたくさん貼っているシールも、すでに日常生活の中に溶け込み、ほとんど忘れかけていた。
気が付いたら、募集締め切りの8月31日はいつの間にかとっくに過ぎていた。
9月中旬。
放生会へ遊びに行き、のんきに帰宅した私。
夫宛てにハガキが届いていた。
なんと・・・・米沢牛当選!!
しかも、すき焼き用肉 1kg!!
ぎゃー!マジで当たった!!
当の夫に連絡しても、本人すらピンと来てなかったようで・・・。
というのも、あれだけ冷蔵庫に貼り付けておきながら、1枚しか応募できなかったらしい。
もちろん、何枚でも応募できるのだが、気が付いたら8月31日過ぎていたとのことで。
よって、たった1枚だけ応募したやつが、見事に当選したのである。
そして、指定期日がやってきた。
届いたよ、米沢牛1kg!!
うおーーー!
もしかしたら、これから先の人生で、こんなお肉を自宅で食べるなんてことがあるだろうか!!(大げさ)
写真を散々撮るあたりが、私の小市民具合を表現している。
枚数を数えて、一人頭何枚だろうか?
すき焼きだし、調理はこっちでするとしても、うまい具合に肉が均等にいきわたるようにせねば!!
とまぁ、もう少しリッチに考えようや・・・と自分でも思うのだが、なんでこうも落ち着かない??
そして、いよいよ夕食。
牛脂を一面に塗り、お肉を焼く。
端に寄せ、野菜やら豆腐を詰めていき、砂糖や醤油、調理酒で味付け。
一人ずつに生卵を配り、野菜が煮えるのを待つ。
「はいはい、お肉、とってーー!」
一人ずつのお椀に乗せる。
それぞれ野菜をとり、溶き卵にくぐらせて味わう。
「美味しいね、美味しいね」
「柔らかい!!」
子どもたちが口々にしゃべる。
「お父さんが当てたんよ!お父さんが!!」
「はいはい。ありがとう(誰も聞いてない)」
とまぁ、なんとも至福ではあるが、普段の我が家に似つかわしくない食事をしてしまい、これでいいのか、いやいいのだ!と、わけわからん感情までぐるぐる回る。
とにかく。
米沢牛はおいしかった!!
と、この一言に尽きる。
・・・実は、米沢牛すき焼き用ってどのぐらいの金額なんだろう??と思い、検索してみた。
それぞれに幅はあるが、だいたい10000円前後だろう。
ひーー!
それはいいのだが、以降、ネットを見るたびに、あちこちに「米沢牛」の広告バナーが出てくるのには参った。
夏がけっこう大変だったので、こんな素敵な秋をありがとう!!
記11月5日