晴れ、ときどき虹。

yaplog!から移行しました。

~40 Trips Around The Sun Tour ~TOTO 2019 IN FUKUOKA(その5)

2019-02-18 23:55:56 | 音楽話


客電がつき、ぞろぞろと観客が会場を後にする。
なんとなく名残惜しく、ステージを見る。

ああ、本当に彼らがいたんだな・・・。



ライブが終わった後も、物販は大混雑で、すでに売り切れたものもあった。
もう少し見てみようかと思ったが、列車の時間もないので、駅に向かって歩き始めることにした。



帰宅して・・・。

グッズは、先ほども書いたのだが、毎回購入するプログラム、Tシャツ、トートバッグ、マグカップ。
とくに、マグカップは初めて購入することにした。

DEEP PURPLEのトートバッグは、現在ヘビーローテーションで使いまわしており、通勤カバンになっている。
TOTOのものは、一回り小さいので、サブで資料を入れるためのバッグにしようかな。

Tシャツは、今回のツアーTシャツをチョイス。
これも夏になったら着よう。



今年の2月、ずっと体調を崩しており、なかなかにきつい毎日だった。

仕事も1名病休になり、その分私が担った部分も大きかったこともあり、残業することも多かった。
休日はずっ臥せってしまい、本当にライブに行けるのか本気で心配した。

最悪、娘に行ってもらおうかとすら思ったほどなのだよ、実は。

セットリストを見たら、娘が知ってる楽曲も半分ぐらいあるので、それはそれでなんとかなったかもだが、どうしても自分がこの目で見たい、行きたい!!という思いで、必死に体調を整えて当日を迎えた。

だって、遅れたとはいえ、頑張ってチケットも取ったしお金も貯めたんですもの。

ラジオでも「チケット発売中」なんてギリギリまでCMしていたが、ふたを開けてみたら、当日は立ち見で、しかもソールドアウトというね。



一昨年のMR.BIGもだが、何度も福岡に来ておきながら、今まで見る機会がなかった彼ら。
40周年という節目のライブに行くことができたのは、本当に大きかったと思う。

デヴィッド・ペイチは不参加だったし、ジェフ・ポーカロもマイク・ポーカロも亡くなっているし、ボビー・キンボールもいないTOTOって、どうなの?という人もいるだろう。

でも、ジョセフ・ウィリアムズのボーカルは素晴らしかったし、スティーヴ・ポーカロもさすがの安定感、なによりスティーヴ・ルカサーがいるではないか!!
そして、サポートメンバーも一流ばかり。

楽しそうに、そして激しく、時にはおどけた様子のルークは、心から楽しんでいたと思う。

それが伝わるから、こんなにもたくさんの観客を魅了するのだと思う。

本当に来てくれて、ありがとう。

また、行くよ!!絶対に。


記3月17日




~40 Trips Around The Sun Tour~TOTO 2019 IN FUKUOKA(その4)

2019-02-18 23:45:28 | 音楽話


「この曲が歌いたかった」
ルークはそう言い、演奏したのは「While My Guitar Gently Weeps」

もちろん、オリジナルはThe Beatles。
この曲を作詞作曲したジョージ・ハリスンも、先ほどのマイケル・ジャクソンに続いて、もうこの世にはいない。

ずっとこの業界にいた彼らは、一緒にやってきたメンバー含め、この40年間でもたくさんの人を見送ったのだろう。

TOTOだけにしても、すでにジェフ・ポーカロ、マイク・ポーカロ、ファーギー・フレデリクセンはこの世にいない。

ルークのハスキーな声が響く。



明るいナンバー「Make Believe」へ。
キラキラしたメロディと、伸びがある声、柔らかく包むようなギターが印象的だ。

メガヒットだけではなく、スッと染み入るようないい曲が多いのは、本当にバンドにとっては大きな魅力だと思う。



そして・・・
彼ら最大のヒットナンバーである「Africa」へ。

コンガのリズムから少しずつ音が重なり、手拍子が加わり、ルークが観客を誘導する。
みんな、待ってました!!と言わんばかりに。

ペイチの声になぞらえるように、ジョセフが歌う。
徐々に盛り上がり、さびは大合唱。
時折、観客にゆだねながら曲は続き、「パラッパパパッパラ~~」と、会場が一体化する。

先ほどの宇宙空間のようだった演奏から、一気に大地を駆け抜けるような、土着的な空気になる。

それは、どこを切り取ってもTOTOそのものなんだ。

Ringo Starr & His All Starr Bandでも、「Hold The Line」「Rosanna」「Africa」の3曲は演奏したが、またTOTOで聴くこの3曲は、とても感慨深いものになった。

本家でも聴けて、すごいメンバーがそろったRingo Starr & His All Starr Bandでもと・・・。



一旦、メンバーが引っ込む。

パーンと目の前が広がるような、印象的なイントロから始まるアンコールナンバー「Home Of The Brave」!!

ジョセフとルークが、観客を迎えるように両手を広げて高く掲げる。

ここでのボーカルは、ウォーレン。
何がすごいって、サポートメンバーの技量の高さも半端なく、歌もうまい!!
そして、ジョセフがボーカルを取り、会場は大きな手拍子とともに、さびでは観客が拳を突き上げる。



大団円にふさわしいいこのラストナンバーは、ルークはじめメンバーがとにかく動き回り、激しいアクションで盛り上げる。

最初にも書いたのだが、かなり後方の座席だったにも関わらず、けっこう綺麗に見えたのは、座っている人が多かったからだが、もうここにきてみんなが立ち上がり、腕を突き上げるものだから、わけわからん、とにかく「わーー!!」な感じ。

それでも、演奏が崩れるなんてことはなく、声が出てないなんてことももちろんなく、ただただ圧倒されてしまう。



メンバー全員前に出てきて、一列に並ぶ。




高く腕を掲げ、深くお辞儀をしたTOTOのメンバーがステージを去る。

最後まで見どころ一杯で、飽きることなく2時間ちょっとがあっという間に過ぎた。


記3月17日



~40 Trips Around The Sun Tour~TOTO 2019 IN FUKUOKA(その3)

2019-02-18 23:40:09 | 音楽話


ジョセフのMCのあと、ルークが喋る。
ジョセフ、ルーク、ベースのシェム・ヴォン・シュロエックが腰かける。

鍵盤の二人、スティーヴ・ポーカロが、デヴィッド・ペイチの代役でサポートしているドミニク・ザヴィエル・タプリンの隣に移動。

動き回る時間から、観客との会話するような並びになり、アコースティックな時間に。

後方から出てきたのは、ウォーレン・ハム。
彼のフルートやサックスが、このライブにとてもいい塩梅で彩りを添えて、音をより深いものにしている。
ルークが彼を「Ringo Starr & His All Starr Band で一緒だった~」と紹介したときは、とても嬉しかったし、またここで彼を思いがけずに見ることができたのも灌漑深かった。



そのウォーレンがフルートを吹きながら、メンバーがリズムを取る。

楽曲は「Georgy Porgy」。
こちらはAOR王道といったイメージの楽曲で、ロックキッズというより大人のムーディな雰囲気が漂う。



アコースティックナンバーになった、マイケル・ジャクソンの楽曲である「Human Nature」。
優しく語りかけるようにボーカルを取るのは、ジョセフ。

マイケル・ジャクソンも、亡くなって今年で10年。
彼の楽曲も、こんな形で聴くことができた。

この40年、本当にいろいろあったんだなぁ・・・。

「I'll Be Over You」も、しっとりと続く。
こちらも彼らならではの楽曲の一つだ。
ボーカルはルーク。
コーラスを添えるのは、ジョセフとウォーレン。

続く「No Love」でのハーモニカは、またウォーレン。
ゆったりとしたアメリカンナンバーは、素朴な音を関曲の手拍子が添える。

「The Seventh One 」から「Stop Loving You」に。
ジョセフが歌いだす。
オリジナルよりも若干ゆったり目だが、こちらも手拍子とアコースティックな素朴な雰囲気に、今度はサックスが花を添える。




アコースティックなゆったりした時間から、再びアップテンポなハードナンバー「Girl Goodbye」へ。
こちらも伸びやかな声が響き渡り、さびでの分厚いコーラス部分は観客も一緒に歌う。

キース・カーロックのドラムに絡むのはシャノン・フォレストのコンガ。
ジョセフにルークにシェムも絡み、間奏は本当に「聴かせる・魅せる」がぴったりだ。

続いて「Lion」。
キーが高く、金属的な輝いたイメージの楽曲もそのままに、畳みかけるように流れる。
ここでも、ジョセフの声が美しい。

「Isolation」からこの曲なんだ!と一瞬驚いたが、このライブの流れだと全然違和感がない。



さあ!大きな見せ場の一つである「Dune (Desert Theme)」。

映画「砂の惑星」のテーマ曲だが、これが大きな宇宙空間をイメージさせるにはぴったりなインストナンバーで、ステージ後方の「40 Trips Around the Sun」のジャケットを模したスクリーンとよく合う。
そしてあちこちからた溜息が。
もちろん「退屈」の溜息ではなく、演奏力の凄さを目の当たりにして、ただ立ち尽くして見入って聞き入ってしまう人たちの、それである。

そして、割れんばかりの拍手。


記3月17日


~40 Trips Around The Sun Tour~TOTO 2019 IN FUKUOKA(その2)

2019-02-18 23:15:35 | 音楽話


客電が消え、キーボードがメロディを奏でる。
1曲目は「Devil's Tower」
いきなりの新曲!
といっても、この曲自体は1981年作なので楽曲自体は古いのだが、新しく生まれ変わり現在のメンバーで生き生きと弾けるように会場を包む。

「ルークーーーツ!!」

と、黄色い声ではなく、男性の野太い声があちこちで湧き、TOTOが大歓迎されていることが感じられる。
と同時に、自分もこの場にいることが嬉しくて、とても聞こえないような位置にいるにも拘わらず、メンバーの名前を叫ぶ。



お馴染みの「Hold The Line」と続き、大合唱。
ルークは動き回り、その隣にいるボーカルのジョセフの声は、とても伸びている。



このツーショット!!
たまらんですね。

実は、ジョセフ・ウィリアムズになってのTOTOは、高校生当時の自分にとっては「きらびやかすぎて」、少し嗜好から外れてしまい、TOTOから遠ざかったことがあった。
ハードで重たく速い音を求めていた当時の自分だったが、数年経って、再び好きなバンドの一つにTOTOが戻ってきた。

楽曲の良さはもちろん、抜群の技量を持った彼らの安定感含め、もともとが質が高いのだから、自分が年齢を重ねて、改めてその良さに気が付いたというか。

そのジョセフのボーカルを生で聴ける日が来ようとは!!である。

そして「Lovers In The Night」へ続く。



新曲「Alone」では、ジョセフの声がのびやかに会場に響く。
個人的に、新曲では「Spanish Sea」が好きなのだが、今回はデヴィッド・ペイチが不在の来日公演なので、この曲は演奏されなかった。
それでも、そんなことを考える暇もないほど、ぐいぐい引き寄せ、新旧の楽曲がうまく配置されて飽きさせない。

そして、個人的に大好きな「I Will Remember」。

しっとりと、ルークが歌う。
噛み締めるように、音をたどりながら耳を傾ける。

仕事帰りによく聴いていたこの曲が、目の前で、今、生で聴いていることで、胸がいっぱいになる。



一転、ハードなギターのイントロが流れ、曲は「English Eyes」へ。
抜群の安定感で、楽し気に演奏するメンバーと、左右に揺れる観客。
懐かしいナンバーで、大きな一体感の中、会場の空気も揺れる。

続いては、インストナンバーの「Jake To The Bone」。

この曲の時は、会場が固唾をのんで、ルークにくぎ付けである。
きらびやかなライトの中、軽やかに動くルークと、ギターに絡むピアノの音色が、目の前にいる人に有無を言わさない迫力で襲い掛かる。

あちこちから「すごい・・・」「うわ・・・」と言った声が漏れ聞こえる。

ジャンルにとらわれない多角的な楽曲を見せつけることができるのは、彼らだからこそであり、メンバーそれぞれの技量が桁違いだからこそ成り立つのだ。



そして「Rosanna」では、先ほどのナンバーと違い、また会場が合唱と手拍子で盛り上がる。
今回8人での演奏だが、みんながうまく出てきたり引いたりと、重厚過ぎてもたついたり、軽すぎてすかしたところもないのはさすがである。
歌唱部分の盛り上がりと、間奏の見せ場での盛り上がりとのメリハリで、耳が忙しい(笑)


MCでの「FUKUOKA-----!!」に会場も沸き立つ。
何度も福岡の地を訪れている彼らだが、きっときっといつもがこのようにみんなが歓迎しているのが伝わっているのだろう。
だから、来てくれるんだ。

中学生の時にラジオで「TOTO福岡公演」の案内があったことを、今でも覚えているほどだから。

大人になって、40周年を迎えた彼らに会えるなんて、14歳の自分だったらどう思うだろうか。

記3月17日




~40 Trips Around The Sun Tour~TOTO 2019 IN FUKUOKA(その1)

2019-02-18 23:11:49 | 音楽話


2月18日。
TOTOの福岡公演の日だ。

今回の来日公演は、彼らの40周年ツアーということで「40 Trips Around The Sun 2019 JAPAN TOUR」と銘打ち、2週間弱というかなりハードなスケジュールの中、日本では8か所を回る。

福岡公演は、広島、金沢と続き、来日公演3日目。

仕事を1時間早く上がり、会場である福岡市民会館へ向かう。
会場に到着するとすでに列が。

もうね、50歳以上であろう男性ばかり。
最初、TOTOのライブで並んでいるとは思わなかったほど。
女性もいることはいるが、男性に比べるとかなり少ない。

48歳の私は、80年代中盤以降の世代になる。
アルバムでいえば「Isolation」から。

厚い雲がかかった空は、途中から雨になった。



最初は物販があるのだが、どうも会場側の段取りが悪く、販売時刻が30分遅れる。

「時間を調べて並んでいたのに、どういうことですか!!」
と、あちこちで怒号があり、アルバイトであろう女性が「すみません」とお詫びをする。

でも、その様子もどうも「いや、そりゃみんな怒るやろ??」というほど、イマイチ誠意がない。

この手際の悪さが、開演時刻ギリギリまで外の列を捌ききれないという事態を招いたのだが・・・。

こんなこと書くのはどうか?とも思うのだが、敢えて書くと・・・。

昨年のDEEP PURPLEでは、きちんと職員?が対応しており、服装もスーツを着用していた。
今回は、だらっとした恰好の若い人が、「すみません」と、特に解決策を提示するわけでも丁寧にお詫びするわけでもないので、列のあちこちから不満が漏れており、それはそうだろうとも感じた。

そこは、本当にひどかった。



そして、お約束?というか、次回の予告編のように、Ringo Starr & His All Starr Bandのライブ告知ポスターが!!
こちらにも、スティーヴ・ルカサーと、ウォーレン・ハムが参加する。
スティーヴ・ルカサーを見たのは、TOTOではなくて、こちらが先だった。
今度のライブには行けそうもないが、一か月後にまた福岡に来るということが嬉しい。



すったもんだで、ようやく物販購入に。
年齢層が高いからか、こちらも万札が飛び交い、1万円のバブルヘッドセットを抱える人を何人も見た。

先日からの情報で「マグカップは人気商品」と聞き、いつものTシャツ、プログラム、トートバッグのほかにマグカップも購入。
TOTOはキーホルダーを作っていないので、代わりと言ってはそうなのかな?

そしてマグカップは、わりと早い時点で売り切れたようだった(公演後はなかった)



かっこよかったので、思わずパチリ。
スティーヴ・ルカサー、彼のたたずまいや風貌は近年ぐっと渋みと貫禄を増した。
若い当時は「TOTOのメンバー」というだけの認識だったのだが、今は大好きなギタリストの一人だ。

また彼を、今度はいよいよTOTOで見ることができる!!



チケットを購入したのがかなり遅かったので、座席は後方の一番端。
それでも見えなくはないし、福岡市民会館はフラットな座席配置ではないので、前の座席に背が高い人さえいなければ大丈夫な感じ。

ステージ近くまで行ったのだが、なぜか会場全体が靄がかかったような感じで、うまく写真が撮れなかった。

座席も埋まりだし、後方の立ち見もソールドアウト。
それでも19時の開演になっても、まだ客電がついたままで、座席につく人も多数。

ほれ見ろ!!あれだけ何度も列を並ばせなおしたり、場所移動してみんなから反感買うほどにぐだぐたとやってるから、時間過ぎても入れない人がたくさんいるじゃん!!

時計を見ながら心配になったが、ふっと客電が消えた!!


記3月16日