晴れ、ときどき虹。

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QUEEN+ポール・ロジャース(その5)

2005-11-05 10:49:24 | 音楽話
その後、ロジャーのドラムソロ、そして「I’M IN LOVE WITH MY CAR」にそのまま突入。
ロジャーの声と楽曲は、QUEENの中でもけっこう異質である。
現在はともかく、若い頃のロジャーは「かっこいい!!」と言うよりも「美しい」といった方が適切かもしれない。
その外見からは想像も付かない歌声に、ロジャーの歌声はギャップがある。
ロジャーの後は、今度はブライアンのギターソロ。
かなり長く演奏していたが、過去の楽曲のソロパートを彷彿とさせるフレーズが、随所に出てくる。
その中に「さくらさくら」が含まれており、大きな拍手が沸く。
そしてソロアルバムの「BACK TO THE LIGHT」からのナンバー「LAST HORIZON 」に。
ステージ上部のミラーボールがくるくる回り、ブルーのライトに照らされたバックといい、ドーム型の屋根といい、プラネタリウムの中にいるような、幻想的な気分になる。
フレディが亡くなった後、どこかでQUEENの面影を求めて買ったのが、この「BACK TO THE LIGHT」だった。
ブライアンのソロというのはもちろんのこと、このアルバムの中に収録されている楽曲には、数曲だがコージー・パウエルがドラムを叩いていた。
そのコージーも亡くなってしまったのだが・・・。
「LAST HORIZON 」を聴きながら、そんなことを思い出した。
まぁ、確かに長いソロだったのだが、トイレに行く人あり、座ってしまう人多数・・・。

そして「THESE ARE THE DAYS OF OUR LIVES」。
邦題は「輝ける日々」。
バックスクリーンに、まだ若き日の4人が映される。
来日した時の映像だろう、着物を着た女性や庭園でお茶を飲む4人。
しんみりとした雰囲気の後は、力強いナンバーへ。
「RADIO GA GA」だ。おきまりのコーラスと手拍子、会場がばーっと盛り上がる。
やっぱりいいね。この手拍子、QUEENのライブで、自分がやるなんて想像も付かなかったよ。
この盛り上がりの中「CAN’T GET ENOUGH 」へなだれ込む。
ポール、やっぱりすごいよ。


QUEEN+ポール・ロジャース(その4)

2005-11-04 20:15:27 | 音楽話
ロジャーの後、ブライアンが出てきて曲を紹介する。
そう、ブライアンが歌う楽曲の合唱ナンバーとくれば「’39」。
おおらかで明るいこの曲を、観客で合唱する。
シンプルなのに、すごく盛り上がる。
そしてその流れのまま、「LOVE OF MY LIFE 」に突入。
切々と歌うブライアンに、会場も応える。
これまた合唱ナンバーだ。
そして「手をとりあって」・・・。
親日家のメンバーならではというのか。
この歌声には、さすがに涙が出た。
フレディはいない。でも、フレディの魂は、きっとここにいる。
そう思わざるをえないような、気配というのか、あたりに優しい空気が漂う。

その空気から一転、激しいドラムとギターに突入し、力強くポールが歌う。
曲は「HAMMER TO FALL」。
いきなりサビからなので、正直面食らってしまった。
ポールの力強い歌声は「FEEL LIKE MAKING LOVE 」にそのまま歌い継がれる。
そこで思わぬ事態が。
なんとポールの持ち歌になると、観客ががばっと座り出すのである。
「はぁ??さっきまで、ノリノリで手拍子してたじゃんよー。なんで??」
周囲では、私と後ろの男性5人ほどが立っている。
そう、ポールの曲って、認知度が今ひとつ低いのだ。
かくいう私も、そんなにポールの曲を知っているわけではない。
それでもこの反応にはがっかり・・・。

リッチー・ブラックモアが、欲しくて欲しくてたまらなかたシンガー、ポール・ロジャース。
元の奥さんが日本人で、ポールもいくつか日本語を披露していた。
ポールのボーカルを生で聴くことで、ポールの楽曲を聴いてみたいと思った。
まさかこんな形で、ポールを観ることになろうとは、夢にも思わなかった。
座ってもいいよ。
でも、明らかに「知らーん」といった様子を醸し出すのは、どうなんだ??
私が偉そうにいえないことは、重々承知だ。




QUEEN+ポール・ロジャース(その3)

2005-11-04 09:31:56 | 音楽話
一曲目「REACHING OUT」。
ポールの伸びやかで力強い声が、会場に響き渡る。
壮大なスケールを感じさせるこの曲は、このステージの始まりをわくわくさせる。
ああ、でも、ステージ前方に張り出した花道にいるじゃん!
平らな床のアリーナでは、まったく見えない。
たたみかけるように「TIE YOUR MOTHER DOWN」に突入。
ブライアンの印象的なギター、そしてステージ後方にバン!と幕が下りた向こうにロジャーが居る。
本当に、ここに、今、同じ時間、同じ空間に、ポールとロジャーとブライアンが居る!

「FAT BOTTOM GIRLS」のコーラス、外の会場では削られて演奏されなかった「BREAK FREE」、そしてポールがいたバンドFREEのナンバー「WISHING WELL」と続く。
それにしても、ポールは陳腐な表現で申し訳ないが、本当に歌がうまい。
楽曲の素晴らしさを充分に堪能できる。
もちろん、ブライアン、ロジャーも当然のことながら、ほかのバンドメンバーも素晴らしい。
さらにおもしろいのが、この三人の日本語だ。
「みなさん、大丈夫ですかー?」とポールが言ったり。(なんで大丈夫なんだ?笑)
「いらっしゃいませー」と、ブライアンが言ったり。
ありきたりだが「福岡の皆さん、こんばんはー」は嬉しかったし。
なによりぐっと来たのがブライアンがポールのことを「素晴らしい歌い手さん」と紹介したことだ。
「歌手」とか「ボーカリスト」と表現したのではなく「歌い手さん」。
同じ意味だろうが、自分の琴線を刺激するよ、歌い手って言い方は。
それにポールが笑顔で応える。
「CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE」ではラフなギターに続きボーカルが乗る。
この曲の後、ロジャーがギターを持ちMCを始める。
英語なのでよく理解できなかったのだが、ネルソン マンデラ基金の事、AIDSで亡くなったフレディの事を話しているのは分かった。
そして切々と「SAY IT'S NOT TRUE」を歌う。



QUEEN+ポール・ロジャース(その2)

2005-11-03 16:20:05 | 音楽話
ドーム内に入ると、ここも沢山の人でごったがえしていた。
昼食をほとんど食べてなかったので、ドーム内でドーナツ2つとアイスコーヒーを購入。
元々福岡ドームはスタジアムなので、ぐるっとあちこちにビールやら軽食やらが売っている。
買ったドーナツと入場口でもらったQUEENのロゴが入った袋をぶら下げ、係員にチケットを見せていよいよ場内に。
スタンド席の階段を下りていき、金網で囲ったアリーナ席に向かう。
ここで注意事項が。
「アリーナ内での喫煙・飲食は禁止」だと。
仕方なく、ドーナツその他の荷物を持って、階段を上っていく。
テーブルがある場所で、立ったままドーナツを食べる。
でも、ここは喫煙エリアなので、あたりは煙でもうもう。
食べ終わった後、トイレに行き、再度会場内に入る。

時計を見たら、16時を回っていた。
開演まであと1時間。
アリーナ内で、チケットと座席を確認しながら、自分の席に進む。
私はアリーナのBブロック。
およそ3塁側の外野にほど近いところか?
10年前に行ったROLLING STONESも、似たような座席だったなぁ・・・。

連れもおらず、ひとりで来たので、この1時間の長いこと長いこと。
先ほど撮影したフレディを、友人にメールで送った。
16時半を過ぎたあたりから、携帯電話を取り出せなくなり、電話を持っている人はその都度係員に注意されていた。
ステージの両端に大きなスクリーンがあり、QUEENのロゴが映し出される。
会場内のBGMでは、ジミ・ヘンドリックスが流れている。
プログラムを見ながら、まだかまだかと思いを馳せる。

会場内では、注意事項のアナウンスが流れていた。
それにしてもこのアナウンスを担当したおねーちゃん、あまりにも醜い。
ルックスとかじゃなくて、話し方が。
明らかに笑いそうなのをこらえているのがはっきりわかる。
正直みっともないったらありゃしない。
どんな事情があるのかは知らないが、仕事はきちんとしてくれ。

17時近くになり、座席もかなり埋まり始めた。
そのとき、どこから入り込んだのか、一羽の鳩がステージを横切って飛んでいった。
「セイヴ・ミー」のヴィデオクリップを思い出した。
(ラストで、フレディがステージ上から、鳩に向かって手の伸ばすシーンがある)

17時20分をすぎた頃、会場内の明かりが落とされ、歓声があがった!!



QUEEN+ポール・ロジャース(その1)

2005-11-03 09:17:10 | 音楽話
11月3日。
朝から冷たい小雨が降っている。
今日は待ちに待ったライブの日。
「ああ、傘持っていかんとだめかな・・・」
洗濯物を部屋に干しながら、恨めしそうに外を眺める。

昼を回る頃、空が少しずつ晴れてきた。ああ、よかった。
子供達を実家に連れて行き、母に預かってもらう。
たまたま父も休みだったので、子供達を置いて母から最寄りの駅まで送ってもらう。
「気をつけて行っておいでね。終わったら電話するんよ」と母が言う。
母と別れ、切符を買い駅のホームに入る。
ドキドキしてきた・・・。

約30分後、博多駅に到着。すぐ横の交通センターに行く。
交通センターでは、福岡ドーム行きの臨時バスが出ていた。
往復乗車券を購入し、バスに乗る。
平均年齢40歳はいっているだろうという乗客の大半は、QUEEN+ポール・ロジャースのライブに向かう人達だ。
あちこちで、QUEENは~、ポールは~と言った会話が聞こえる。
都市高速を西へ走り、海が見え、福岡タワーとシーホークが見えてきた。
・・・うう、緊張しすぎて、気分悪くなってきたよ・・・。
バスを降り、福岡ドームに向かう。

階段を上がると、なんとそこには黄色い服を着たフレディが!!
「あら??この人って、もしかして成田にいたよね?」
横目でちらちら見つつ、グッズ売り場に並ぶ。
福岡ドームに着いたのは15時半ぐらいだった。
でも、すでにグッズの大半が売り切れており、プログラムとフレディのTシャツを購入する。
購入するなり、すかさずフレディのそばに近寄る。
このフレディ、ROYさんという有名な人で、この日本公演を縦断しており、福岡のライブに関してはROYさん同行のツアーまであったらしい。
沢山の人が、ROYさんにカメラを向ける。
もちろん私もそのひとり。
要望に応えてポーズまで取ってくれるし、一緒にカメラに収まる人も多かった。
ROYさんの足下には日の丸とマジックペンが置いてあり、メンバーに対するメッセージが多数寄せられていた。
恐れ多くて話しかけられなかったが、握手したかったなー。
でも、フレディが生きていたら、こんな雰囲気だったんだろうと思う。
バスの中では緊張して気持ち悪くなっていたのだが、ROYさんのフレディで、一気にライブへ向けて気持ちが高まっていった。

手荷物検査の後、いよいよドーム内に突入!