ricoのつれづれblog

ricoです。日々おきたこと、感じたことを、つれづれなるままに書き込むblogです。

健康であることのありがたさ。

2006-12-28 | 非日常の出来事
ぜんぜんブログを更新してなかった・・・。
というのも、ブログを書き込む気が起きない心配事が続いていたから。

2ヶ月前、
乳がん検診でひっかかり、病院にて精密検査。
結果は問題なしでした。
でもそのとき受けたエコー診断で、原因不明の小さなリンパの腫れがたくさん見つかった。
しかも右側だけに集中。

普通は動物にかまれる、骨折するなどで部分的に腫れがあることはあっても、
そんな原因のない私に下された診断は、

【悪性リンパ腫の疑い】

それってリンパのがんよね・・・。
すこし不安になった・・・。

リンパの腫れがひくかもしれないので1ヶ月経過観察となった。

家に帰って悪性リンパ腫について調べられるだけ調べた。
病気の仕組み、症状、治療法、実際この病気になっている方々の闘病記・・・。
気になったのはこの病気は白血病と同じで【完治】というものがなく、
【寛解】という見かけ上、がんがなくなったという診断しかできないということ。
腫瘍のように切り取ることでの治療法ではないし、再発率も高い。

調べるうちにいざというときの心構えとともに、いろんな不安があふれてきた。
本当に悪性リンパ腫だったら、病気に勝てるか、その間仕事を休んでどうなるのかなど・・・。

再エコーの日、リンパの腫れは全くひいていなかった・・・。
大きさは変わっていなかったが、相変わらずたくさん腫れていた。

主治医の診察日は別の日だったので、ただ腫れがひいていない事実だけが
気になって不安が大きくなった。

主治医は乳腺外来の先生で、関連からリンパも専門なのだけれど、
とにかく最近乳がんなどの患者さんが増えているため、
診察の予約がとにかく取れない・・・。

がんやったら進行早いんちゃうのかなぁ・・・。
診察の予約が思うように取れず、ますます不安は増幅。

ようやく診察日。腫れがひいていないため、次はCT撮ることになった。

CTは「早急に」との指示だったので、翌日に予約が取れたにもかかわらず、
主治医の診察予約を取ろうとすると、受付の事務員は、

「CTの結果がでるのが1週間後の水曜日、先生は月・火の診察なので、
 CTの結果でたあとなら2週間後になりますね。
 でも先生の予約がいっぱいなので次回は3週間後です。」

と、いかにもマニュアルな回答・・・。

「CTは早急の指示出てたのに、診察がそんなんでいいんですか?」

と半ば文句まじりの要求を言ってみた。

「そうなんですか?じゃあ先生に聞いてきます。」

そしてすぐに、

「予約いっぱいですけど2週間後に入れるように言われました。」

なんやねん、その対応は・・・。
仮にもがんの疑いやって言われてるのに・・・。
こっちが申告しないとホントに3週間後の予約やったんやと思うと、腹が立ってきた。
大病院ってこういう連絡とかきちんと出来てなかったら、あかんのとちゃうの?
病院に対する不信感。

そして初CT。造影剤入れながらで
「身体が熱くなりますからね」
っていわれてたけど、
身体の内側がサウナに入ったみたいに熱くなってびっくりした。

それから2週間後の診察。

CTを見るとやはりたくさんリンパが腫れてた。

結局、腫れたリンパ節を1つ切って、生検に出さないと、
良性か悪性かの最終判断が出来ないといわれ、切ることに。

それから2日後、切除手術。
初めての手術室。
ほんまにテレビで見る手術室。
緊張・・・。

手術前、リンパが小さすぎて切る部位を特定するのに30分も触診された。
前回触診で切ると決めていたところが分かりにくくなってたらしい。

そんなこんなで部位決定。印をつけられ手術開始。
局部麻酔なので先生、手術助手、看護師と会話しながらの手術。
ただし顔と切り取る部位以外、全身は緑の布で覆われた。
電気メス(レーザー?)なので、切ると焦げ臭い。
途中、麻酔の効いてないところに電気が走り、
「痛い!!」とさけんでしまった・・・。
すごい痛かった・・・。
それから看護師がFMラジオを流してくれた。
意外に感じた。
最初に流れてたのは稲垣潤一の♪クリスマスキャロルが~って曲。
あ~もうすぐクリスマスやんな~・・・。
その後、流れてきたのはクリスマス曲ばかり。
しかしどうせならもっとリラックスできる曲聞きたかった。

約1時間後、リンパ節も切り取り無事終了。

結果は年末診察ギリギリの28日にということになった。

とにかく切り取ってからの1週間、大丈夫って信じたりやっぱり不安に
なったりと、半ば鬱になりそうやった。

そして今日、診察日。
名前をよばれ、診察室に入ると、先生は私の顔をみるなり

「問題なし!良性です。」

まだ椅子に腰掛けてもなかったのにそう言ってくれた。

・・・よかった。ホッとした。
この2ヶ月、心から笑えなかった日が続いてた。
何をしていても片隅に不安がつきまとってた。
でも、ようやく不安から開放されて、ホントに嬉しかった。

リンパは結局腫れてはいるものの、悪性は認められず、
治療方法も特にないし、治療もする必要ないからそのままで、とのこと。
詳しくは分からなかったけど、とにかくなんでもないことが分かり、
今日で長かった通院も終了。

ほんとによかった。
そして当たり前の健康がどれだけ有難いものか、すごく考えた2ヶ月間を振り返って、
改めて身体を大事にしようって思った。