松ひとり言

谷藤松で御座います。
末永くお付き合いの程よろしくお願い致します。

私の大切な一枚の写真・・・貴船のおしげさん!

2015年08月29日 18時18分51秒 | 日記

私の家の1階の部屋は・・・仏間であり、詩吟の稽古場でもあり、

創価学会の拠点にも使われています、この部屋に李白が居ます

 

《2001年【李白生誕1300年祭】に四川省江油市から招聘を受けて妻と二人で行った時、頂いた拓本です》

でも今回の大切な写真は・・・李白には悪いのですが・・・もっと大好きで

思い出がいっぱい詰まっている写真なんです・・・・・では観ていただきましょう

《20年ぐらい前に、近江八幡の水郷めぐりをした時、途中の島に上陸した時の写真です、何時観ても素晴らしいです

私の後ろで素晴らしい笑顔の着物姿の女性が・・・貴船のおしげさん

正確に申しますと、岸根しげさん、吟号は≪舟遥≫(しゅうよう)と申されます

我が吟道松流の中にあって、伝説のお弟子さんなんです

もう亡くなられて・・・・・17・8年の歳月が流れて行きましたけど

松流の詩吟が好きで好きで、そして私・松の大フアンやったんです

ある時、糖尿病で入院をされた時がありまして、すぐにお見舞いに・・・

病室に入っても姿が見えないのです、アレと思ってもう一度よく見ると

足元に座って居られたんです、身体が半分ぐらいになっておられたんです

それでもテープレコーダーをベットに置いて私の吟を聞くのが楽しみ、と・・・・

それから元気になられて、退院という時に主治医が『何時退院しますか』との問いに

岸根さん即答されたそうです『水曜日に決めてます』主治医が『何でその日なの』と

岸根さん『そら、その日が詩吟のお稽古日やし』と答えられたとか

忘れもしません、その日貴船の教室に行きますと岸根さんが座っておられました

それから二ヶ月近くも、声が出ないのです・・・、それでも毎週座っておられた

そして、ついに詩吟が出来るようになられます、以前より大きな声で・・・・・

執念ですね、『わては詩吟で元気を貰ったので、わては詩吟が命だす』・・と

今でも吟道松流の御本尊様のように思っています

今までも、又此れからも・・・岸根さんの様なお弟子さんは現れますまい

発表会があるごとに、陣中見舞いとか部屋見舞いとかの名目で・・・

数知れず、頂きました、決して有り余っていない中からの心ずけでした

4年前に亡くなった母とも仲良くして頂いてました・・・・

今頃は天国で二人して、松流の詩吟を心豊かに吟じていられるでしょう

私は毎日、仏間兼詩吟道場でこの写真の前で岸根さんと対話しています

おしげさ~ん・・・色々と有難う御座いました、・・・母をよろしく頼みますね~