飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

帝京大学ラグビー部監督 岩出雅之氏の言葉

2015年03月01日 13時46分35秒 | 人生論
昨年、史上初の大学選手権五連覇を達成した帝京大学ラグビー部。優勝経験のなかったチームを、様々な困難を経て育て上げてきたのが岩出雅之監督である。その岩出監督の言葉。

こういう高い目標を掲げるのは、日々の練習、生活全般をしっかり見なおして、よりよくしていくためでもあります。

その中で、ただラグビーが上手になるクラブではなく、人が育つ中で仲間が育っていくクラブにしていこうと考えたんです。

よく組織に2:6:2の法則があると言われます。
上の2割はほおっておいてもやる子で、下の2割は全然やらない子。
真ん中の6割はどっちにも転ぶ子です。

教育四訓
乳児は肌を離すな。
幼児は肌を離して手を離すな。
少年は手を離して目を離すな。
青年は目を離して、心を離すな。

その源になるのは上級生の姿です。
上級生がよいお手本となってチーム全体をよい方向へ導いていけるチームにしていこうと。
具体的には、挨拶や掃除を四年生が率先してやる。
自分のエネルギーを他者貢献に使うことで自己研鑚を重ねていく姿を上級生が見せ、そこに刺激を受けた下級生たちも育っていく。
そういうことが定着していったことで優勝を果たし、連覇も実現できたと思います。

自分がチームをどこに導きたいと考えているのか、その視点がしっかりしていないと何も生まれないと思います。
ただ目の前の勝利だけを見ているのと、学生たちの未来まで見てあげているのでは、彼らの将来はまるで違ってくるでしょう。

僕はいつも学生が卒業するときにいうんです。
その4年間が一番幸せだったと思うような人生にするなと、
卒業後ももっと大きな夢に望んでほしいと。

saitani