飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

プレゼンテーション スライド作りの基本1

2013年07月28日 16時16分24秒 | ICT
仕事柄、パワーポイントを使って、プレゼンテーションや授業の資料、教材を作ることが多い。
ある程度、回数を重ねてくると基本的なルールみたいなものがわかってくる。
その多くは人に指摘されたり、自分が他の人のプレゼンをみていて気づいたりすることが多い。

しかし、改めて基本は何?と聞かれると少し困ってしまう。
改めて、ここで整理してみようと思う。

1 1枚のスライドに入れる行数は最大6行
 
 プレゼンのスライドを見ていると、字が小さくて読めないことが多い。
 プレゼンターは、親切心でわかりやすくと考えてのことだと思うが、聞く側からすると、情報は最小限度にと思う。
 配布資料でなければ、意味がわからず、画面をみずに資料だけをみているということも多々ある。
 
2 スライドに使う文字の種類中太のゴシック系フォント

3 スライドに使う文字の大きさは20~30ポイント程度

saitani

プロジェクター利用の効果

2006年05月09日 22時21分54秒 | ICT
最近は教室にプロジェクターを設置して授業を行う先生も多い。
ちょっと前までは、プロジェクターはパソコン室に固定されているか、持ち運びするにもスーツケースほどもあって、いつも利用するわけにはいかなかった。
しかし、最近はプロジェクターも軽量、コンパクトになり、格段に機能性は進歩した。
では、なぜプロジェクターを使用するのだろう。

教育的意味を考えてみる。

一つめは、ビジュアル効果を生み出すこと。
大きなスクリーンに、画面を映し出す。
デジカメで撮った写真を配布したり、掲示したりするよりも、ずっと見やすくビジュアル的にも子どもたちは集中する。
適度な緊張感も生まれ、発表内容もそぼられ、意見交換も活発になる。

二つめは、「場の共有」ができること。
プロジェクターをつかい、他のグループの発表を聞いたり、意見交換を行ったり、共通も土俵の上にたつことが可能である。
モニター画面やテレビ画面でもできなくはないが、クラス全員で画面をみるとプロジェクター以外は現在のところない。

三つは、自分の考えをフィードバックできること。
模造紙や画用紙にまとめることも一つの方法としてよいと思う。
しかし、単純に考えて、パソコンによるプレゼンテーションの方が子どもたちは意欲的に取り組む。
自分の考えたことをしっかりと相手に伝えるために、自分の考えを見直し、表現方法を工夫する。
これが他の発表方法でも言えることだが、プロジェクターをつかった場合、画面が限定されている分、要約したり、ラベリングしたりする力も必要になる。
こうした見直しが効果的に行われるのも、効果の一つである。

SCENE187(saitani)

情報技術指導力の格差是正

2006年01月03日 21時37分08秒 | ICT
昨年末の新聞に次のような記事がのっていた。

「学校の授業でのIT(情報技術)活用を進めるため、文部科学省が教員の指導内容の到達目標を定めた指針を来年度中に策定する方針を固めた」

一言で言ってしまえば「IT版の学習指導要領」といえるものである。
学習指導要領は法的な拘束力をもち、「教えることとする」と記述されていることについては個人的な見解はどうであれ指導しなければならないものである。
公教育の性質上、日本のどこで教育を受けても同じ水準の内容が保障されている。
しかし、IT教育に関しては、地域や教員によって格差が目立つのが現実である。
そこで、指針を明確に打ち出し、IT指導力を底上げし、ばらつきの解消を図ることをねらいとしている。
文科省は有識者を招いて研究会を発足し、十八年度内に指針をまとめた上で、早ければ平成十九年度から授業に活用するという。

文科省は、政府が今年度までの達成を目標に策定した「e-Japan戦略」に基づき、教育の情報化を図ってきた。
だが、公立小中高の九月時点の実態調査では、校内LANの整備率は48・8%、コンピューターを使って指導できる教員の割合が74・0%で、ともに「おおむね100%」の目標とは程遠い状態だという。
こうした現状を踏まえ、政府が来年一月にまとめる「IT新改革戦略」の素案では、人材育成・教育分野の目標として「教員のIT指導力の評価などにより教員のIT活用能力を向上させる」と明記している。
十八年度までに教員のIT指導力の評価基準を具体化・明確化し、指導的教員の配置や、IT活用能力に関する評価を処遇へ反映することなどを促進することも盛り込む。

内容も具体的に、例えば、「理科の授業では火山の噴火の動画をパソコンで見せられるようにする」などと具体例を盛り込んだ基準の作成も検討するそうだ。
時代の流れは、我々が考えている以上の早く、その具体的な対応が迫られている。
「教育機器はつかえません。」ということでは子どもたちの教育水準を適正に保つことはできない時代なのだと痛感する。

SCENE130(saitani)

メディアリテラシー

2005年10月29日 17時49分12秒 | ICT
メディアリテラシーという言葉を最近よく聞くようになった。
実査には、7年ほど前からマスコミ等で取り上げられるようになったようだが、私自身はそんなに以前から理解していたわけではない。
メディアリテラシーとは、直訳すると「メディア 新聞・テレビ・ラジオなどの情報媒体。」「リテラシー literacy 読み書き能力。また,ある分野に関する知識やそれを活用する能力。」要するに、メディアを利用する技術や,伝えられた内容を分析する能力のことである。

さらにメディアリテラシーとは、次のような複合的な能力だと考える見方もある。
①メディアを主体的に読み解く能力
②メディアにアクセスし、活用する能力
③メディアを通じてコミュニケーションを創造する能力。特に、情報の読み手との相互作用的コミュニケーション能力。

メディアリテラシー教育の必要性が強調される裏側にはこんな問題点も指摘されている。
○匿名性があるから、無責任な言動に陥りやすい。
○現実と仮想現実の境界線が区別できなくなる。
○機会を相手にした生活に陥り人間関係が希薄化する。
○情報機器を利用した新しい犯罪が生まれている。
○不確かな情報を鵜呑みにして、正しい判断ができなくなる。

これからのメディア社会を生きていく子どもたちにとってメディアリテラシー教育は必要不可欠なものになっている。

SCENE113(saitani)