迷子の森~きのこ谷~

ここは迷子の森の片隅にある『きのこ谷』。ここでは、きのこの輪っかが沢山見つかります。もしかして、ここは妖精たちの住みか?

ジェリーベリーのヘンゼルとグレーテル(ジェリベリ物語・番外編)

2014-08-14 16:34:26 | Jerryberry (おとぎ話・絵本・児童文学・映画・ゲーム)





あるところに、
この世界ととてもよく似ているけれど、
色々なことが少しづつ違っている、
不思議な不思議な世界があるといいます。

今日のお話は、
きのこ谷では幼なじみの星夜くんと木の子ちゃんが、
星夜くんがヘンゼル、木の子ちゃんがグレーテルという兄妹の、
この世界とは別の世界のお話です。










意地の悪い妖精がなりすましている、
お母さんの差し金で、
お母さんには頭の上がらないお父さんに、
森の奥まで連れて来られ、
置き去りにされてしまったヘンゼルとグレーテル。

グレーテル 『お兄ちゃん、ちゃんとパンくずまいてきた?』

ヘンゼル 『・・・あっ!忘れちゃった!』

グレーテル 『ダメじゃん!』










ヘンゼル 『ねぇ、ねぇ、でも見て。
あそこにおいしそうなお菓子の家があるよ。』

グレーテル 『ホントだ。
・・・でも、
お菓子のお家はあぶないって、
相場が決まってるのよねぇ。』










黒マントの後ろ姿の人 『そこのお若いの。
こんな森の奥深くで、どうなすったんだい?』

二人 『・・・あ!』










ヘンゼル 『僕たち、道に迷っちゃったんです。』

黒マントの後ろ姿の人は、
白髪交じりの長い髪をした、おばあさんでした。










おばあさん 『そうかい、そうかい、
それなら、今日は家に泊っていきなされ。
じきに日も暮れる。』

グレーテル 『ちょっと、ちょっと、お兄ちゃん、
あの人、どーーー見ても、魔法使いのおばあさんだよ。
お家に入ったら、あぶないよ。』










ヘンゼル 『そうかなぁ。
グレーテルは、心配性だからなぁ。
それに、このまま森にいて夜になったら、
オオカミやクマに食べられちゃうよ。』










グレーテル 『じゃ、油断しちゃダメよ。
あぶないと思ったら、すぐに逃げ出さないと。』

ヘンゼル 『分ったよ。』










相談して一応おばあさんのお家に泊めてもらう事にした二人は、
おばあさんについて、お菓子のお家の中に入りました。

おばあさん 『さぁ、遠慮しないで、好きなところにすわっとくれ。』










お部屋の真ん中のテーブルには、
おいしそうなお菓子が沢山ならんでました。










グレーテル 『ねぇ、お兄ちゃん。』

ヘンゼル 『なんだい?』










グレーテル 『このお家、外側はお菓子のお家だったけど、
中は普通のお部屋なのね。』










ヘンゼル 『そんなことはないよ、よく見てごらんよ。
このソファは、ブッシュドノエルだし、
動物のクッションは、イースターのチョコレートだよ。』










ヘンゼル 『このクッションだって、バターケーキさ。』










ヘンゼル 『レンガタイルに見えるけど、床はクッキーだ!』










ヘンゼル 『木の皮に見えるけど、壁はパイ皮だろう。』










ヘンゼル 『棚に飾ってあるのは、森永のきのこの山だし。』










ヘンゼル 『この薪は、やっぱり森永の小枝だよ。』

(あ~~~、くるしい。
お菓子のお部屋はもっていないのだ。)(^^;)










グレーテル 『そうなんだぁ。
でも、それはそれとして、
おばあさん、さっきからずっと暖炉のそばにいるよ。
暖炉に大鍋がかかってるでしょう。
きっと私たちを茹でて食べようとしてるんだよ。(ひそひそ)』










・・・・・。










ヘンゼル 『・・・・・あれ?
おばあさん、寝ちゃってる。』










ヘンゼル 『おばあさん、おばあさん、
暖炉に近づきすぎですよ。
ほら、こんなにあっっっつく!なっちゃって。
低温やけどしちゃいますよ。』

おばあさん 『・・・う、う~~~ん。』










おばあさん 『おやおや、又寝ちまったかい。
もう、年かねぇ・・・、
最近、よく暖炉の前でうたた寝しちまって、
火ダコができちまうんだよ。』










グレーテル 『まぁ、それはあぶないわぁ。』

ヘンゼル 『そうですよ、あぶないです。
どうですか、おばあさん、
僕たちも行く当てのないことですし、
何でもお手伝いしますから、ここに住まわせてもらえませんか?
そうすれば、おばあさんが又暖炉のそばで寝てしまった時に、
起こしてあげることができます。』










おばあさん 『そりゃ、ありがたいねぇ。
それじゃ、そうしてもらおうかねぇ。』

ヘンゼル 『よろしくお願いします!
力仕事は僕がやりますし、グレーテルは料理が得意なんです。』

グレーテル 『おばあさんの好きなもの、色々作りますね。』










こうして、うまい事話がまとまり、
お菓子のお家で、
おばあさんとヘンゼルとグレーテルの三人暮らしが始まったのでした。

つづく・・・。










おとぎ話の赤頭巾ちゃんと来たら、
次はもう、ヘンゼルとグレーテル。





お菓子のお家の背景布は持っているので、
ヘンゼルとグレーテルの時は、いつもこれを使いますが、
今日はお家の中の写真も撮りたかったので、
お菓子のお部屋なんて持ってないし、どうしようかと思いました。

かなり苦しかったですが(^^;)、
切り株のソファを、ケーキのブッシュドノエルという事にしたりして、
何とか、お菓子のお部屋という事にしました(笑)。


昨日の赤頭巾ちゃんのお話は、
IKEAのおばあちゃんつきオオカミのおかげで、
オチがついたのですが(笑)、
今日はどうしたものかと思いました。
ちょっと無理やりなお話ですが、
三人仲良く幸せに暮らす・・・というお話にしました。
又、続編も作りたいと思っています♪♪♪



(出演者:jerryberry Berry 木の子ちゃん

jerryberry Penny sleepy 葉の子ちゃん

jerryberry Berry sleepy 星夜くん)










コメント (3)
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