・・・それは、いつもよく配達に行くお家に、
朝早く、牛乳を届けに行く途中のことでした。
星夜くんは、行き慣れたお家なのに、
何故か、今日にかぎって道に迷ってしまいました。
迷っている内に、
森の中の太い木の根元に、
小さな扉があるのに気付きました。
・・・あれ?
こんな所に小さな扉がある。
この木の中は、お家になってるんだ。
一体誰が住んでいるんだろう?
不思議なことに、
そのお家のお庭にあるものは、
何から何までが、小さくできているのです。
こんなに小さな扉、
子供の僕だって、かがまないと入れないや。
その白い古びた扉は、
苔や葉っぱや実のものが、からみついていました。
扉の前には、小石が縦に並び、
お家の前の白い柵まで続いてました。
小さな白い扉の横には、
星夜くんはとても座れないような、
小さな小さなベンチが置いてありました。
その上には、やっぱり、
つたや苔のからみついた白い窓がありました。
窓だけは、他のものに比べて、
それほど小さくはなかったので、
のぞけば、誰が住んでいるか見えるかもしれませんでした。
でも、窓の内側にはレースのカーテンがかかっていて、
残念ながら、中は見えませんでした。
それにしても、みんなホントに小さいなぁ。
うっかりすると、踏みつぶしちゃいそうだ。
気をつけなくちゃ・・・。
朝日がそのお家のお庭に射すと、
お庭は白く煙ったようになり、
星夜くんは、ますます、
何とも言えない不思議な気持ちになり、
まるで夢を見ているような気がしてきました。
『Fairy』で検索していると、
外国の方のお写真で、よくFairylhouse(妖精のお家)が出てきます。
木の枝や皮でできていて、
葉っぱや実のもの、苔などが絡みついた小さなお家は、
可愛くて、可愛くて、私のドツボです。
映画『フェアリーテイル』に出てくる、
主人公の女の子が川のそばで、
木の枝でできた小さな妖精のテーブルとイスを並べ、
木の葉で川の水をすくって、
ティーカップに注いだりするシーンがありますが、
(最近は見てないので、多分そんな感じだったと思います。)
そこだけ、何度もくり返して見たりします(笑)。
可愛い妖精のお家を見ると、
木の枝や皮でできた妖精のお家が欲しくて、欲しくて、
e-bayをのぞいたりするのですが、
いくら妖精のお家とはいえ、ある程度の大きさはあるし、
送料がコワくて、買えません(^^;)。
それに、木の皮や苔や、自然素材でできたものは、
壊れやすいし、ぼろぼろくずれてくるし、
しまう場所はないし、出しておけばホコリがたかるし、
ガサガサしてるから、ホコリ綺麗にはらえないし・・・
・・・等々考えていると、やっぱり無理!
という結論に至ってしまうのです。
でもでも、9月になったら、
FairylandのRealPukiが来るし、
玄関部分だけでも、作ってみようかと思い立ちました。
コルク皮の板をお家の壁に見立てて、
ミニチュアの扉を立てかけて、
後はモスやら、フェイクのグリーンやらで飾れば、
何とかそれ風に見えるかもと思ったのです。
そして、セットしてみたのが、
今日の写真です。
星夜くんはかがまないと入れないような扉のお家ですが、
RealPukiは、10㎝ちょっとと、すごく小さいので、
このお家でも、大きすぎる位です(笑)。
今日も、二枚ほど写真加工してみました。
(白っぽく写っているものは、逆光のせいです。)
(出演者:jerryberry doll Berry sleepy 星夜くん)