りさの苦手日記

りさには苦手な事がたくさんあります。

環境の調整

2015-01-23 17:33:25 | 日記
昨日まで、視機能について説明をし、それらを向上させるトレーニングを紹介しました。
しかし、色々な事情でトレーニングの成果に進歩がみられるまで、時間がかかってしまうこともあります。

今日は、環境の工夫と支援方法について、お話したいと思います。

眼球運動や視空間認知の問題があるお子さんが、少しでも読みやすくなるように、環境の工夫をしてあげて下さい。

どうしたら読みやすくなるのか、お子さんの意見を取り入れながら、その子にあった方法を見つけて下さい。

例えば…

行間を空ける。
行間がつまっていると、文字が重なって見えるなどの混乱が起こりやすいので、読みにくい場合があります。

1行の長さを短くする。
行が短いと、眼をあまり動かさなくてもいいので、読みやすくなります。

スラッシュ( / )を入れる。
文節や単語の区切るところをハッキリと示し、読みやすくする工夫です。

行を指で押さえる。
行を飛ばして読んだり、間違えて読んだりしないようにする工夫です。
他には、定規を当てたり、数行だけが見えるようにくり抜いた窓枠を当てるなどの方法もあります。

百マス計算は、眼球運動が苦手なお子さんにとっては、難しい課題ですので、配慮が必要だと思います

りさは、指でなぞっても音読の宿題が大変でしたし、漢字ドリルをなぞることもできませんでした。
ですから、音読ではなく、国語の教科書は丸暗記していたり、漢字ドリルは、私が一画ごとに指でなぞって、どのように書くか示していました。彼女にとって、宿題をすることは、本当に大変でした

今では、そんな大変な事があったなんて、ウソのようです
でも、だからと言って、りさの場合は、勉強が出来るようになる訳ではありませんでした。ですが、視機能に問題があると、勉強が出来る、出来ない、以前だと思います。

本当に頑張って、ここまで良くなったんだな~と実感しています
これからも、彼女がどうしたら理解しやすいのかを考えて、一緒に頑張ろうと思います

ディスレクシアの子供達が、りさのように視機能が向上し、出来ることが増え、自信を取り戻せますように…
愛をこめて