コッコ「分かったよ・・・ホワイトフェアリー・・・」
クック「うん・・・」
コッコ「ねぇ、ホワイトフェアリー・・・最後に僕たちか
ら、お別れのプレゼントがしたいんだ・・・。」
ホワイトフェアリー「分かりました・・・。カラスを助け
ようとして、こんなことになったの
だから、モリーはいいことをしたの
ですものね。願いを叶えるかわりに
、あなた達からモリーに素敵なプレ
ゼントをしてあげなさいな。」
コッコ「ありがとう、ホワイトフェアリー・・・(モリー
の側へ。)モリー・・・お別れだね。」
クック「(モリーの側へ。)少しの間だったけど・・・」
コッコ「僕たち、君と出会えてよかった・・・」
コッコ、クック、スポットに浮かび上がり歌う。
゛ありがとう
僕たちの
存在信じてくれて
ありがとう
だから会えた
僕たち
お別れだ”
コッコ「さようならモリー・・・」
クック「さようなら・・・」
コッコ、クック、顔を見合わせ頷く。
フェード・アウト。
— 第 4 場 — A
音楽流れ、フェード・インする。と、校舎内。
中央ベットにモリー、眠っている。
そこへ上手よりマーサ登場。
マーサ「モリー!モリー!起きてモリー!」
モリー「う・・・ん・・・」
マーサ「ねぇ、早く起きてご本読んで!」
モリー「待ってマーサ・・・今起きるから・・・え・・・
!?(ガバッと起き上がる。)私・・・マーサ
・・・私ずっとここにいた・・・?」
マーサ「何言ってるの、モリー!(笑う。)ずっと私と
一緒に寝てたくせに!」
そこへ上手より子ども達、走り登場。
子ども1「モリー!!」
子ども2「モリー!!」
子ども4「早く起きてー!!」
子ども1「もう、モリーは寝坊だなぁ!(笑う。)」
モリー「・・・みんな・・・」
子ども4「今日はモリーがみんなに、妖精のご本を読んで
くれる約束よ!!」
モリー「妖精の・・・?」
子ども4「さぁ、早くご飯食べて、ご本読んでね!!」
子ども2「みんなで向こうで待ってるよ!」
子ども1「さぁ、モリーの支度が整うまで、みんなで向こ
うで待ってようぜ!」
子ども4「うん!」
マーサ「早くね!モリー!」
子ども達、上手へ走り去る。
モリー「・・・どうしたのかしら・・・なんだか変な感じ
・・・」
紗幕閉まる。
— 第 4 場 — B
(紗幕前。)
下手より、エプロン姿で雑巾を手に持った
ブラックフェアリー、ほうきを持ったエストラ
登場。(2人、頭に三角頭巾。)
ブラックフェアリー「エストラ!!さっさと掃き掃除なん
て済ませて、こっちを手伝っとくれ
!!」
エストラ「ブラックさん!ここでは私たちは同等の立場で
すのよ!あなたに命令される筋合いはございま
せん!」
ブラックフェアリー「何て生意気な口をお聞きだい!?」
エストラ「フン!」
おばさんの声「ちょいと新人2人!!愚図愚図しないでさ
っさと済ませな!!まだまだ仕事は残って
るんだよ!!高い賃金払ってやってんだ!!
それに見合う働きをしな!!」
ブラック・エストラ「はーい・・・!!」
ブラックフェアリー「・・・これって・・・いいこと・・・
になるのかねぇ・・・」
エストラ「本当・・・」
ブラック・エストラ「はぁ・・・」
2人、掃除しながら下手へ去る。
入れ代わるように上手より着替えたモリー、
妖精の本を持って登場。歌う。
モリー゛何だか不思議な
夢見たのかしら
確かに コーラス゛ここに
いたわ 側に”
夢でない”
モリー「私・・・なんだか大切なことを忘れているような
・・・」
そこへマーサ、下手より登場。
マーサ「モリー!!どうしたの?」
モリー「マーサ・・・」
マーサ「早くコッコとクックのお話し読んで!」
モリー「・・・コッコと・・・クック・・・?」
その時、鈴の音と共にコッコ、クック登場。
モリーの周りを飛び回る。
(モリー、マーサに絵本を読んでいるように。)
コッコ「モリー・・・!」
クック「モリー!」
コッコ「モリー・・・本当に僕たちのこと、忘れちゃった
んだ・・・」
クック「コッコ・・・僕、寂しいよ・・・」
コッコ「僕もだよ、クック・・・」
モリー「(手に持つ絵本を見る。)・・・いるわ・・・」
コッコ「え・・・?」
モリー「妖精はいるのよ!!いつだって私たちの側に!!」
マーサ「(笑う。)モリーがずっとそう言ってたんじゃな
い!」
モリー「そうね!!コッコ・・・クック!!いるんでしょ
!?」
コッコ・クック「モリー!!」
— 第 4 場 — C
紗幕開く。と、妖精の森。美しい花々が咲き乱れ、
妖精たちが飛び交う。
モリー゛確かにいるのよ
大切な人が
確かに感じる
暖かい温もり
ずっと側にいてくれた コッコ゛僕らは
ここだよ”
クック゛君を
守る為”
たとえ姿がなくても コッコ゛ずっと
ここにいる”
クック゛君を
見ているよ”
私に分かる コーラス゛いる
温かい風 ここに”
私の側 今もいる
コーラス゛楽しい場所 ここは
みんな集う 場所さ
妖精たち いつも
あなたの側に いるよ
誰の心にも
きっと届く筈”
モリー゛信じる心があればいい
誰にも見える筈だから
素敵な思いで
心の中に
残る筈だから”
コッコ・クックの声「僕たちはいつでも君の友達だ!どん
な時も君の心の中にいる。たとえ見
えなくても・・・」
————— 幕 —————