― 第 1 場 ― B
音楽流れ、上手よりじぃ1、2、慌てた様子で登場。
じぃ1「シャーロット様ー!!」
じぃ2「シャーロット王女様ー!!」
じぃ1「どこにもおらんぞ。」
じぃ2「やれ・・・」
じぃ達、歌う。
じぃ1゛一体 じぃ2゛どこに
行かれた どこだ
こんなに 捜し
毎日 毎日
捜す どこを
捜す そこを
捜す 全部
捜す 捜し回るぞ
目を離すな いつでも側に
見張りを 見張りを
立て 立て
必ず 必ず
守る” 姫”
2人゛我らで守る”
コーラス゛心配”
じぃ1゛どこかに じぃ2゛隠れ
そっと 覗き見ている”
じぃ1「シャーロット王女様をこの国の外へ出すのではない
ぞ。」
じぃ2「ああ、分かっておるとも。」
じぃ1「しかし一体、王女様はどこに行ってしまわれたの
じゃ。」
じぃ2「まもなく15歳の戴冠式を迎えられ、正式にこの
国のシャーロット王女様となられると言うのに。」
じぃ1「そうすればいよいよ・・・」
じぃ2「ああ、いよいよじゃ・・・」
じぃ1「さぁ、もう一度、城の庭の方も捜しに行ってみよう
。」
じぃ2「そうじゃな。」
2人、慌てた様子で下手へ去る。
— 2 場 —
音楽流れ、紗幕開く。と、森の様子。
上手よりシャーロット登場。木々には小鳥達。歌う。
小鳥(ピッチ)「シャーロット!どこへ行くんだい?」
シャーロット゛思うままに 私は自由よ
どこでも行く
羽のあるあなた達と同じ
もう嫌なの 囲われた暮らし
好きにしたい
私はただの女の子 変わりはないわ”
ピッチ゛君には役目が 大切なことだ
君にしか出来ないよ
僕には分からない
だけど君だけに 与えられたと”
ピッチ「僕達は皆そう思っているよ!シャーロット!」
シャーロット゛なぜ私 何代かごとに
役目なんて
お父様お母様言うけど
この広い 世界の中
一人だけに
引き継がれていく特別な力なんて
欲しくない私”
ピッチ「だけど今までのシャーロットも皆そうやって、自分
に与えられた力を、国の為に使ってきたんだよ・・・
きっと。」
シャーロット「なぜ私は自由にどこへ行くことも出来ないの
・・・。私もあなたのように、どこへでも
飛んで行ける翼が欲しい・・・。」
ピッチ「これからも僕がシャーロットの代わりに国の外の
世界を見て来て、君に色々と教えてあげるよ!
・・・それじゃあ駄目かい・・・?」
シャーロット「ピッチ、優しいのね・・・。ありがとう。」
その時、小鳥達騒ぎ出す。
小鳥「イタチだ!!皆、逃げろ!!」
ピッチ「え?」
シャーロット「ピッチ!」
小鳥達、飛び去る。ピッチ、シャーロットの肩へ。
イタチ「こんにちは、お嬢さん・・・。」
シャーロット「何かご用?イタチさん。」
イタチ「いえ何・・・もしやあなたは、この国のシャーロット
王女ではないかと・・・」
ピッチ「だったら何だよ!」
イタチ「おや、勇ましいおチビさんはお黙り!!」
ピッチ「ピー・・・」
シャーロット「イタチさん!確かに私はシャーロット王女よ
!何か私に用があるの?」
音楽流れる。イタチ歌う。
イタチ゛聞いていた 本当か”
イタチ「自由になりたいと話していた・・・」
シャーロット「ええ・・・」
ピッチ「シャーロット!」
イタチ゛それなら いいこと
教えて やろう” コーラス゛話”
イタチ「私について来るがいい。」
シャーロット「え?」
イタチ「自由の国への扉へ案内してやろう。」
ピッチ「そんな話、信じちゃ駄目だよ!!」
シャーロット「自由の・・・」
イタチ゛この先に 誰も知りはしない
隠された 秘密の扉ある”
(イタチ、下手方を指差す。)
シャーロット「秘密の扉・・・?」
イタチ「ああ。」
イタチ゛木の幹に ひっそりと
開いた穴 それこそが!”
シャーロット、下手へ走り去る。
ピッチ「行っちゃ駄目だ!!」
イタチ「煩い!!(ピッチへ向かって杖を振り上げる。)」
ピッチ「あっ・・・(倒れる。)」
イタチの笑い声で、紗幕閉まる。
— 第 3 場 —
紗幕前。音楽流れ、上手より黒いスーツに身を包んだ
2人組の男達(アレック、ビリー)登場。歌う。
(途中、紗幕開く。と、昔の村の様子。)
アレック「あー退屈だねぇ。」
ビリー「ああ、全く・・・」
アレック゛毎日何してりゃ ビリー゛やることがないんだ
飽き飽きする程
俺ら 俺ら
昔 昔
ちょいと 知られた
有名 泥棒”
アレック゛ただのやさぐれ者
情けない姿”
ビリー゛悪いことするのが
俺らの生きがい”
アレック゛だけども
今はこの姿
ただのチンピラ
野良犬さ”
ビリー゛戻ろう また前みたいに
悪いことやり カッコ良く”
アレック゛馬鹿言うな これからは
真面目に生きると決めた”
ビリー゛いいじゃんか またやろう
面白可笑しく生きる”
ビリー゛悪いことやるのがカッコいい?
馬鹿言ってんじゃないよ
俺らは
正義の味方にゃなれなくてもいい
何か出来る筈だろ
人様のお役にさ”
ビリー「兄貴、本気でそんなこと考えてんの?」
アレック「いや・・・まぁ何、今まで散々悪事を働いて来て、
今更こんなこと言えたギリでもないがよ。たまに
はちょっとぐらい・・・いい事ってのをやって
みても、バチは当たんねえんじゃないか?」
ビリー「えー、兄貴、マジで言ってるのかよ・・・」
アレック「ま、おまえもこの際だ、俺と一緒に心を入れ替え
てみねぇか?」
ビリー「えー!!俺やだよ・・・」
アレック゛いいことが 出来たなら
きっと悪行消え去る”
ビリー゛そんなこと 本当に
考えてるの嘘だろ 笑っちゃう”
アレック「だったら何か?おまえは・・・」
アレック゛悪いことやるのがカッコいい?
馬鹿言ってんじゃないよ
俺らは
正義の味方にゃなれなくてもいい
何か出来る筈だろ
人様のお役にね”
アレック「兎に角だ!俺はもう二度と盗みも強盗も空き巣も
スリもやんねぇ!」
ビリー「しっ!!兄貴、声がでかいよ!!」
アレック「あ、悪い・・・しかしまぁ・・・」
―゛シャーロットの翼” 3へつづく—
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(どら余談^^;)
皆様、ご無沙汰しておりました(>_<)
長い間来ないうちに、季節はすっかり冬・・・
やっとこさ書かなければいけなかった、来年9月に行う
15周年記念公演の台本と・・・(こちらのお知らせは
まだしていなかったですね・・・^^;)1月以降、来年度
小学校ボランティアに持って行く為の台本を仕上げ、残る
は後2作品の台本を書くのみ!となりました、今の時点で・・・
(^^)v(これをサッサと仕上げないと、また後ろが詰まって
くるので頑張らないと・・・です)
リトルパインとしましては・・・ただ今台詞練習を行いつつ、
来週にその内の1作品を録音・・・再来週には育児サークル
のボランティアにお邪魔しつつ・・・1月半ばに依頼のある
小学校公演の練習・・・↑で録音した作品を仕上げて持って
行きます^^;・・・なんかこう並べてみると、忙しそうです
ね、とっても・・・(*_*)
でも楽しんで忙しくしてます(^^)v
でも・・・なかなか更新しに来れなくてすみません<(_ _)>
(リトルパイン15周年記念公演のお知らせ♪)
『フワリ』—2幕—
日時 ・・・ 2020年9月11日(金)
18時30分開演
場所 ・・・ 吹田メイシアター 小ホール
また詳細は後日に・・・
よろしければご覧になりにいらして下さい(^^)v
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