りとるぱいんわーるど

ミュージカル人形劇団“リトルパイン”の脚本の数々です。

“公演日記” ―君のために・・・―

2012年08月28日 19時32分47秒 | 公演日記



    
    2012年8月9日(木)


   とても暑い・・・けれど風が微妙に涼しく感じた今日でしたが、
 
   毎年この時期にお声掛けして頂いている小学校で、今年も

   また、公演をさせて頂いて来ました(^^)v 




 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪



         AM9:50  ・・・  小学校到着。
                         準備開始。
             
   

               
   

    30分に子ども達が入って来ると言うことだったので、
    後ろの時計の時間の頃は、大慌てで準備の最終段階に
    差し掛かっていたと思います。
 
    なのに・・・
    携帯片手に写真を撮るこの余裕・・・^^;
    ・・・は、全くありませんでした~(-_-;)

    今回、初の試みとして、後ろのホワイトボードに、背景を
    養生テープで貼り付け、3場面変換させる予定でした^^;
    (写真は、一番目に登場する場面の、村の絵です。)
    ・・・が・・・
    1枚目の絵を剥がす時に、2枚目の絵まで一緒に剥がれ
    てしまい・・・結果、エライ大変な目にあっていたメンバーが
    1人・・・^_^;
    私はクリフくん操作で全く身動きが取れず、一人で焦って
    取れた絵を貼り直してくれているメンバーを、横目では
    見ていたのですが・・・頑張ってくれてありがとう~



     
         

                      ↑

       開演前、スタンバっているお人形達です(^.^)

                      ↓

         



         
         


        子ども達が全員揃うのを、先に来た子達は
        大人しく(^^;)座って待っています(^^)





         AM10:45  開演


   


   説明が重複しますが・・・今回のビデオは始まった途端この向
   きになり、その状態のまま最後まで撮れていました^^;
   見え難いビデオ写真ですが、お許し下さい



   


   このお馬、私が出入りに拘った為、大道具班長が右向きと
   左向きの2種類作ってくれました^^;♪
   ・・・が、今回は、人手不足の為、ラスト場面では後方の・・・
   馬車の“車”の部分しか登場しません~(-_-;)



   


      私、クリフくんとポーラちゃんの2体持ちです^_^;



   


       私の後姿です(^^ゞ・・・どうでもいいですね^^;

    頑張って持っていたつもりだったのですが・・・クリフくん、
    かなり下がってきております・・・(・・;)
   
   


   

      
       私、奥っ側のクリフくん操作をしております(^^)v
       手前はポーラちゃんですね(^^)

       う~ん・・・どの場面辺りでしょうか・・・^^;



   
   

    実は、この辺りからビデオの映りがとっても暗くて、修正して
   もこんな↑感じなのです(ーー;)お人形のお顔が見え難いかも
   知れませんが我慢下さい


   
   


   今回は、背景を3枚で済ませたので、クリフくんとポーラちゃん
   の場面は“外”と言うことになってしまいました(>_<)
   具合の悪いポーラちゃんなのに・・・ですよね(~_~;)


   
   

       
                      ↓
                     

   

                      ↑

    少し暗いですが・・・これがご存知、背景ドタバタ時の様子
    です^^;
    人形操作をしている私達の表情は分かりませんが、本当は
    とっても焦っているのです(>_<)

                      ↓

   

   暗くて分かりにくいですが、背景を立ち上がって押さえる団員
   のシルエットが、なんとなく見えるでしょうか・・・^_^;



   
   
    向こうの方に魔女さんが見えます(^。^)
    ・・・クリフくんのショボン加減から、歌い終わってお婆さんに
    薬を「お願いします・・・」と、頭を下げている場面ではないか
    と・・・^^;
     
    舞台裏の写真は、どうも背中ばかりの真っ黒けの同じような
    写真で申し訳ありません(ーー;)


   


                     ↓


   

   心なしか・・・お人形の向きが後ろを向いて・・・いますね^^;
   
   下で人形操作している私達も、後ろの異変に慌てて、そちら
   に視線が取られているからでしょうね~(^_^;)


       
   

    大道具班長力作のこの場面の背景を、どうしても子ども達
   に見てもらいたくて、ホワイトボードに3枚貼り付ける、無謀な
   場面転換をした為に、上のような背景ドタバタ事件となったの
   でした~・・・(>_<)
   しかもリハーサルなしのぶっつけ本番・・・(ーー;)
   失敗しない方が奇跡ですね・・・^^;
    
   

   
    
   「芝居一座、もう行っちゃうんだってねぇ・・・」「淋しくなるねぇ」


         一人で2体持ちしてもらっています^^;



   
   
   見難くてすみません<(_ _)>
   後ろの時計の時間から、ラスト場面と言うことが分かります^^;

   どこかで書いたかも知れませんが、ラストとオープニングの
   芝居一座の入り去りには拘りがあって、この写真のラストでは
   下手前方から上手後方へと馬車が移動しています(^。^)



           AM11:20   終演

   
   
     ここから、子ども達の質問タイムとなりました~^^;
    少し上がった質問を書いてみますので、皆さんもお考え
    下さい♪



  Q1、クリフくんは何人ですか?(どこの国の人?)
   
      
  Q2、クリフくんは何で女の子みたいな声と顔なんですか?


  Q3、何でクリフくんは歌ってばっかりなん?


  Q4、魔女の白いのは、何?(見た目のことのようです^^;)




   もう少しあったと思いますが、忘れてしまいました~(>_<)
   すみません<(_ _)>
   それでは答えを・・・(^.^)
   


  
  A1、これは全く考えたことのない質問で、私自身「?」な
     問題だったので、幾分返事に戸惑ってしまいましたが、
     隣にいた団員が、コソッと助け舟を出してくれ、答えること
     ができました(^_^;)答えは、クリフくんは空想の世界の
     お友達なので、何人とかはありません。お伽の国の子ども
     です(^^)v

  A2、これは「私」が声を担当しているからなのですが・・・^^;
     答えは、まだ子どもだからです。でした(^^)v

     女の子みたいな顔・・・と言うのは、意図してそう言う風に
     作ったのですが、旅一座で舞台に立つ子なので、綺麗な
     お顔をしているんですよ・・・みたいに答えたかと・・・^^;

     あ・・・実際は関西弁で捲くし立てるように話しているので、
     こんなに丁寧に答えてはいません^_^;

  A3、これは・・・単純に主役だからです(^^)v

  A4、頭巾の下から見えていた“髪の毛”です(^^)v






    こんな風に、今回は子ども達をより身近に感じ、また、
    子どもならではの面白い感性に触れることができ、
    いつも同様沢山のキラキラした瞳と出会えた、夏の暑い
    公演日でした(^^♪

    この小学校の夏公演に呼んで頂いて3年目になりますが、
    毎回色々とお世話になり、「来て頂いて・・・」と言って頂き
    ますが、私達は「呼んで頂いて・・・」なのです"^_^"

    今回も、本当にありがとうございました<(_ _)>   

     

     
                 ミュージカル人形劇団“リトルパイン”
                                  代表 どら。







 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


   (どら余談^^;)

   グーグル版“ワールド”に、春公演の時に撮れていなかった
   部分の動画を投稿致しました♪
   またよければご覧下さい(^.^)

   説明の補足をしておくと、ラスト登場の時に、私はクリフくんと
   ポーラちゃんの2体持ちをしています。その後、ポーラちゃん
   を受け取りにきてもらい、クリフくんソロとなり、クリフくん退場
   後、ジークくんのお父さんを持ってもらっていたメンバーから
   お父さんを受け取り、下がるまで私が持っていました^^;

   お父さん・・・中に手を入れることが出来なくて、外から棒を
   掴んでいるのですが、手がとっても可笑しなことになってい
   ますね・・・(-_-;)









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“ライアン” ―全8場― 完結編

2012年08月28日 14時32分01秒 | 未発表脚本

 
  マイク「当たり前って・・・」

  ライアン「おじいさん達の時代でもあるでしょ?国際結婚って!」

  マイク「おまえ、国際結婚って言うのは・・・」

  ライアン「いいじゃない!そんなこと!そのお陰で、僕は“再生の力”

       を持って生まれて来れたんだし。」

  マイク「再生の力・・・。その力で家の下敷きになって瀕死の重傷を

      負ったジェシカを助けてくれたんだな・・・。」

  ライアン「僕、そろそろ自分の世界へ帰んなきゃ・・・。」

  マイク「え・・・?もう・・・?」

  ライアン「僕の仕事は終わったから・・・。」

  マイク「まだいいじゃないか!もっと未来の俺のことを・・・」

  ライアン「また会えるよ、その内・・・。じゃあね!ひいひいおじいさん

       !!(笑う。)」

 

          ライアン、上手へ走り去る。

 

  マイク「あ!!待てよ!!それに俺はまだそんな年じゃないぞ!!

      そうだな・・・タイムマシンで簡単に未来や過去へ行き来できる

      時代なんだ・・・。宇宙人がいた所で、何の不思議のないんだ

      ろうな・・・。ひいひいじいさんって・・・150歳まで生きるのか、

      俺・・・。(笑う。)生意気な奴だな。“玄孫”・・・か・・・。何年後に

      会えるんだろう・・・。頑張んなきゃな、俺・・・。働くぞーっ!!」

 

          暗転。

 

    ――――― 第 8 場 ―――――

 

          舞台明るくなる。と、未来の風景。(2場と同じ。)

          下手より、マイクが乗った車椅子を押しながら、

          老ジェシカゆっくり登場。

 

  ジェシカ「あなた、ハリケーンも無事にそれて行ったようで、よかった

       ですわね。」

  マイク「ああ、そうじゃな、ジェシカ。」

  ジェシカ「ハリケーンと言えば昔・・・何だか不思議な出来事があった

       ような気がしますの・・・。遠い昔のことで、よく思い出せない

       んですけれど・・・」

  マイク「(笑う。)ハリケーンなど、そう珍しくもないじゃろう。」

  ジェシカ「まぁ、そうですわね。」

 

          そこへ上手より、ライアンの母、ライアンを

          捜すように登場。

 

  ライアンの母「ライアーン!!ライアーン!!あ、おじいさん、おばあ

          さん!ライアンを見なかったですか!?」

  マイク「いいや、見とらんよ。」

  ライアンの母「もう、全くあの子は一体何処へ行ったのかしら、本当

          に!!一旦家を飛び出せば、丸で鉄砲弾のようなん

          だから!!こんな時、再生の力なんて、何の役にも立

          ちゃしないわ!!」 

  マイク「まぁそう言わなくても、再生の力も満更でもないと思うがの・・・

      」

  ライアンの母「おじいさんったら・・・。それにしても、ハリケーンが逸

          れてくれて、本当によかったですね。」

  マイク「そうじゃなぁ・・・」

  ライアンの母「おじいさん、ライアンを見かけたら、私が捜してたと伝

          えて下さいます?」

  マイク「ああ、分かったよ・・・。」

  

          ライアンの母、下手へ去る。

          一時置いて、上手より慌てた様子のライアン、

          走り登場。

 

  ライアン「おじいさん!!あ・・・(マイクを認め駆け寄る。)おじいさん

       !!・・・(ジェシカを認め。)・・・誰・・・?」

  ジェシカ「誰?まあ、この子ったら面白い冗談ばっかり・・・。(笑う。)」

  マイク「ジェシカじゃないか、ライアン。忘れたのか?」

  ライアン「ひいひいおばあさん・・・?」

  ジェシカ「どうしたの?ライアン。本当に大丈夫?そんな驚いた顔をし

       て・・・。」

  ライアン「だって・・・」

  ジェシカ「だって?」

  ライアン「今までどこに・・・」

  ジェシカ「今までどこにって・・・ずっと、あなたと一緒に暮らしているで

       しょ・・・?」

  ライアン「・・・本当・・・に・・・?」

  ジェシカ「可笑しな子ね。(笑う。)それよりお母さんが、あなたのこと

       を捜し回っていたわよ。」

  ライアン「ママが・・・?」

  ジェシカ「余りお母さんに心配かけちゃ駄目よ。」

  ライアン「おばあさん・・・」

  ジェシカ「さぁ、あなた、少し冷えてきましたわ。そろそろ部屋へ入り

       ましょうね。」

  マイク「ああ・・・。」

 

          ジェシカ、マイクの乗った車椅子を押し、

          下手方へ行こうとする。

 

  マイク「ライアン・・・」

  ライアン「・・・何・・・?」

  マイク「最後の約束を果たしてくれて、ありがとう・・・。」

  ライアン「おじいさん・・・」

  ジェシカ「約束って何ですの?」

  マイク「ライアンとわし・・・2人だけの秘密じゃよ・・・。」

  ジェシカ「まぁ・・・いいですわね、男同士で・・・。」

 

          マイクとジェシカ、下手へ去る。

          アイアン、呆然と2人が去るのを、見詰めている。

 

  ライアン「僕・・・過去へ行って、約束を果たして来たんだ・・・。本当に

       ・・・。ジェシカおばあさんが・・・生きてる・・・。微かに僕の心

       の中に残る、大切な人達との思い出が・・・。」

 

          音楽流れ、ライアン歌う。

 

          “遠い彼方の遠い空・・・

          たった少しの未知への旅

          そこで出会った初めての懐かしさ

          大切だと思う心と

          大切に出来る思い出の幸せ・・・

          誰もが持つ心の片隅にある

          優しい温もり・・・”

 

          瞳を輝かせ、遠くを見遣るライアン。

 

 

 

 

           ――――― 幕 ―――――








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