私は、実に肝っ玉の小さな人間だ。
だから、馬鹿を見るほど、正直に生きてきた。
お役所から、「督促状」をもらうなんて…。
私の長い人生においても初めてのことだ。
その「督促状」は義姉の居るホームの所在地の市役所から届いた。
一応、弟である主人の住所が保証人として届けられていたからだ。
天文学的な数字が記載されている、義姉の通帳から、落とされていなかったのだ。
お金持ちの義姉にしてみれば、「市民税」の金額など、怖くもない数字だ。
以前の居住地から、ホームのある居住地へ転入の際、一つだけ、振込手続きが漏れたのだろう…。
「督促状」には、日割り計算で罰金(?)がかさむ。
長い間、たまりに溜まった「市民税」はかなりの金額だ。
すぐに、通帳を管理している甥のお嫁ちゃんに連絡を。
今日、我が家まで、書類を受け取りに来るという。
そして、その足で、市役所に行き、支払ってくれるという。
有難い話だ。
甥はともかく、お嫁ちゃんには、それ程縁もゆかりもないはずなのに…。
よく、面倒を見てくれる。
小心者の私(義妹)に代わって、義姉の面倒を。
有難いことだと、感謝している。