source:読売新聞オンライン,NHKニュースサイト,日経新聞電子版
5月3日に国内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は44700人だった。累計の感染者は60万9353人と,61万人に迫る。大阪など大都市圏に加え,福岡,北海道と地方での感染拡大も止まらない。
>>>6日から福岡県全域に時短要請 福岡・久留米は繰り上げ午後8時
福岡県は3日,新型コロナウイルス対策として政府に要請した「まん延防止等重点措置」と同等の対応を6日から始める。福岡市と久留米市を重点区域とし,飲食店への営業時間短縮要請を全県域に拡大する。映画館や商業施設,球技場などには新型コロナ特別措置法に基づかない働き掛けとして福岡市と留米市では午後8時まで,そのほかの地域では同9時までの時短営業を依頼する。
要請や依頼の期間は5月6~5月19日とするが,政府が福岡県へのまん延防止措置の適用を決定すれば,その期間に合わせて見直す。
イベント開催は,来場者が最大5千人となるように要請する。既にチケットが販売されたイベントには適用しないが,6日からは上限を超えるチケットの新規販売の停止を求める。
時短に応じた店舗には売上高に応じて協力金を支給する。中小企業は,福岡市と久留米市が1日当たり3~10万円,そのほかの市町村は1日当たり2万5千~7万5千円。大企業はいずれも最大20万円となる。映画館や商業施設などに対する営業時間短縮の依頼については協力金はない。
福岡県は,感染急増を受けて4月22日から福岡市,25日から久留米市を対象に午後9時までの時短営業を要請している。だが,4月28日に感染者数過去最多の439人と感染の勢いは止まらないことから,まん延防止措置の適用を待たずに県独自の対策強化が必要と判断した。
>>>福岡県 福岡県全体では285人, 北九州市で18人感染
北九州市は,3日,新たに18人が新型コロナウイルスに感染と発表。福岡県全体では285人である。北九州市立八幡病院の伊藤重彦院長によると,最近は福岡市内から北九州市への患者搬送が目立ってきている。同市の病床使用率は50%超で,伊藤院長は「変異ウイルスの影響で病床が埋まるスピードが速い。感染者が減らなければ(医療体制が逼迫(ひっぱく)する)大阪府のようになる。黙食など飛沫(ひまつ)を出さない意識を持って行動してほしい」と訴えている。
>>>大分県 新型コロナ53人感染 家族感染警戒と早期受診呼びかけ
大分県内では,3日,新型コロナウイルスの感染者が新たに53人確認された。居住地別では,大分市で29人,別府市で10人,由布市で9人,日田市で2人,佐伯市,津久見市,それに県外で1人ずつ。
大分県は,家族を通じた感染が増えているとして,発熱などの症状がある場合には家庭でもマスクを着用するとともに早めに医療機関を受診するよう呼びかけている。
>>>宮崎県 全域に「感染拡大緊急警報」 今月23日まで
宮崎県は 新型コロナウイルスの感染の急拡大から,宮崎県独自の警報レベルを引き上げ,3日から県内全域に「感染拡大緊急警報」を発令した。期間は,3日から5月23日までで,会食は4人以下で2時間以内にすることや,高齢者施設や障害者施設での面会を制限すること,さらに高齢者や基礎疾患がある人のほか,高齢者施設や医療機関で働く人については家族など,身近な人以外との会食を控えるよう求めている。
すでに「感染急増圏域」に指定されている宮崎市と綾町,国富町の「宮崎・東諸県圏域」は,不要不急な外出の自粛も合わせて要請された。
>>>鹿児島県 新型コロナ 45人感染確認 ,累計で2270人
鹿児島県と鹿児島市の発表によると,3日県内で新型コロナウイルスの感染者が新たに45人確認された。居住地別では,鹿児島市で15人,霧島市で8人,姶良市で4人,曽於市と知名町で3人,奄美市と出水市とさつま町で2人,それに,日置市,志布志市,和泊町,徳之島町福岡県,宮崎県で1人のあわせて45人。
鹿児島県内では、今月1日に発表された感染者では過去最多の60人と,3日連続で1日の感染者の発表が40人を超えている。