大阪に似る-福岡県の新型コロナウイルスの感染拡大-〈九州の状況〉
source:NHKニュースサイト https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/?utm_int=detail_contents_news-link_001
福岡県の服部誠太郎知事は5月1日,「まん延防止等重点措置」の要請に踏み切った。県は,同措置より営業時間が長い時短要請など独自の対策を4月19日に打ち出したが,4月28日に新規感染者が過去最多の440人に急増。
福岡県は,経済的影響を懸念し,この対策で乗り切ろうとした。だが,感染拡大に歯止めがかからず病床使用率も急速に悪化し,対策強化を余儀なくされた。
猛威を振るう変異株に対して「認識が甘く後手だ」との声も上がっている。
分科会の4月30日公開された議事録によると,新型コロナウイルスの感染拡大に伴い4月16日に開かれた政府の基本的対処方針分科会で,福岡県の感染状況に,-「早めに考えていかないと急激な増加を起こす」「大阪を想起させるような増加だ」-といったように,専門家からは強い危機感が示されていた。
このように分科会から,まん延防止等重点措置の適用に向け「要件はそろっている」との見解も示されたが,政府は「福岡県と連携を取りながら注視する」とし,動かなかった。
福岡県は状況悪化から,5月1日に重点措置の適用を政府に要請した。