大前研一氏は,マッキンゼーでコンサルタントとして活躍する一方で、「平成維新」を掲げて政治改革を働きかけた。自らも1995年4月の東京都知事選に「新・東京ビジョン」を掲げて出馬したが,自宅に籠もり,選挙運動すらしなかった青島幸男さんに大敗。さらに7月の参院選でも一敗地まみれている。
大前氏の「平成維新」の考え方は,「平成の改革/大阪都構想」を唱える橋下徹氏に大きな影響を及ぼしている。
▼青島都政の末路
青島幸男さんは圧勝した。だが、青島さんは“都官僚”の言いなりで何もできず、都民から退陣コールを浴びて再選断念に追い込まれた。なにやら財務官僚の言いなりという,現民主党政権の行く末を暗示しているようでもある。
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◆大前語録-答えを「見つける」のではなく「考える」習慣をつける
大前研一氏は,著書『ストラテジック・マインド』(1984年刊 プレジデント社)で,次のように述べている。「洞察力は創造性をもち,ある程度まで直感的で,ときとして現状打破の傾向を帯びているので,そこから生まれる計画は,分析的な観点からはつじつまの合わないことさえある。しかしそうした計画のなかに創造的要素があり,計画を生み出した人間の精神力と意志の力が存在するからこそ,異常なまでの競争力を備えた戦略が生まれてくるのだ」と指摘している。
この言葉は,「ブレークスルーできる人」のあるべき姿と言えよう。答えは人に教えてもらうものではなく,自分の頭で考え,自分で検証し,勇気を持って実行する――。それが「洞察力の原点」であり,誰でも身につけることのできる能力だというわけだ。
▼ 『ストラテジック・マインド―変革期の企業戦略論』 より・・・・・
「本書で私の申し上げたい趣旨は、立派な事業戦略は、厳密な分析よりも、特定の意識、心象から生まれるものだ――ということである。"戦略家の意識、心象(ストラテジック・マインド)"とも呼ぶべきこの心的状態のなかでは、洞察力とそれに伴う達成意欲、ときには使命感にも通じる意欲が推進力となって、思考作用を開花させる。これは基本的には合理性よりも、むしろ創造性と直感に基づく思考である」。
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ストラテジック・マインド―変革期の企業戦略論 |
クリエーター情報なし | |
プレジデント社 |
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◆大前研一氏に学ぶ--「洞察力の磨き方」
いまほど「洞察力」の重要性が高まっている時代はない。いまの時代,「こうすればうまくいく」というこれまでの成功体験はが通じない。世の中の変化を鋭敏に嗅ぎ取り,時代の求めているものを俊敏に生み出せる人や企業のみが,成功を手にすることができるから,というわけである。
そこで,いま切望される人材は,「ブレークスルーできる人」。--それは,答えを人に教えてもらうというのではなく,自分の頭で考え,自分で検証し,勇気を持って実行できる人--というわけである。
そして,「ブレークスルー」は,誰でも身につけることのできる能力と,大前氏は主張する。氏のこうした考え方は,『大前研一 洞察力の原点』(大前研一著、日経BP社)で詳しく述べられている。
▼『大前研一 洞察力の原点 プロフェッショナルに贈る言葉』 (大前研一著,日経BP社)
◎目次
序――私の思考回路に焼きつけた言葉/答えのない時代に必要なこと/基本的態度/禁句/考える/対話する/結論を出す/戦略を立てる/統率する/構想を描く/突破する/時代を読む/新大陸を歩く/日本人へ
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大前研一 洞察力の原点 プロフェッショナルに贈る言葉 |
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