-photo-南日本新聞より-
強い寒気の影響が続く九州地方は13日,各地で断続的に雪が降り,積雪を観測。高速道路が一部通行止めになるなど,市民の足が引き続き乱れた。福岡管区気象台によると,鹿児島市の13日朝の積雪は6センチでした。同市で5センチ以上積もったのは2005年12月以来のこと。
▼新生児救命へ新幹線・防災ヘリ活躍
鹿児島県内が大雪に見舞われ,高速道路がストップするなど交通がまひした13日,九州新幹線「つばめ」と県消防・防災ヘリ「さつま」の連係プレーで,出水市で生まれた仮死状態の新生児の命が救われました。
出水市内の産婦人科医院から妊婦の緊急手術のため,市立病院の新生児科に医師の派遣要請がありましたが,県防災航空センターは「手術中に現地に長時間待機するのは,燃料の都合で不可能」と判断。
だが,高速道路や主要道路は各地で通行止め。そこで,医師,看護師,保育器を新幹線で出水に運び,新生児を防災ヘリで搬送することを決断。この連繋で,新生児は鹿児島市の市立病院に無事収容されました。
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13日は大雪の影響で,空の便は鹿児島発着の14便が欠航。海上も大荒れで,鹿児島と種子・屋久を結ぶ高速船などが軒並み欠航しました。鹿児島市内3署のまとめによると,同市内ではスリップなど積雪が原因とみられる交通事故50件が発生しました。
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出水地区では,今出荷の最盛期を迎えているブロッコッリーが,積雪で葉の芯が折れるなどの被害が出ました。
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雪の影響で鹿児島・栗野間が通行止めとなっていた九州自動車道は,昨日,午後1時に規制が解除され通行できるようになりましたが,南九州自動車道はの市来ー鹿児島西間は終日,通行止めとなりました。
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