堀之内九一郎(ほりのうち きゅういちろう )氏-「そっとしておいてくれ」 (2015/04/17 追加原稿)
2013年,リサイタルチェーンの生活創庫が経営破綻。取材を申し込んだものの「そっとしておいてくれ」との回答が。
FRIDAY(フライデー) 2014/12/12 31ページ ・ 講談社発行
⇒ ⇒ 関連ブログ ⇒ 「元ホームレス社長」はなぜ上場企業をつくれたか = オウケイウェイヴ社長 兼元謙任氏
2016-08-20
堀之内九一郎(ほりのうち きゅういちろう )氏は,TV番組「マネーの虎」への出演で,一躍注目を浴びた。堀之内氏は,1947年生まれで鹿児島県鹿屋市出身。全国にリサイクルショップ「創庫生活館」を展開。創庫生活館は,ピーク時にはFC加盟店158店舗,直営店32店舗に及んだ。
「マネーの虎」終了後は,東京12チャンネルの「カンブリア宮殿」に出演。そこでは,“ホームレスから年商120億円の社長になった男、堀之内九一郎”として,次のように取り上げられている。
◆「カンブリア宮殿」-ホームレスから年商120億円の社長になった男
ホームレスから年商120億円の社長になった男、堀之内九一郎。
総合リサイクルショップ大手「生活創庫」社長である。
事業を起こしては倒産や廃業を繰り返し、36歳の時に車で夜逃げ。
浜松でホームレス生活を始めた。
町のゴミ集積場にまだ使える家具や家電が大量に捨てられていることに気づき、拾って修理して売った。
“ゴミ”が、“金”になる。そう気づいた堀之内はリサイクルショップを始め、今では全国に185店舗をもち、グループ全体で年商120億円を稼ぐまでになった。
“ゴミ”を掃除・修理して“商品”に変える巨大な物流センター。
在庫を抱えないよう店舗同士で商品を回す、業界初の社内オークション制度。
「モノを大事にする」という信念で、徹底的に無駄を省き、利益を出すシステムを作り上げた。
「中古屋をしていると社会が見える」と言う堀之内は、近年の日本のモノ作りに憤りを感じている。実は今、リサイクルショップに溢れているのは、古くて良い“アンティーク”ではなく、大量生産された“安物”ばかりだ。
「良いモノを長く使うのでなく、安いモノをどんどん使い捨てている。モノを作る企業とモノを捨てる消費者、それぞれに責任があるのではないか」と堀之内は語る。
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19歳で父の後を継いで工場経営を背負った彼だったが、失敗してしまう。その後、40余りの職を転々とし、起業、倒産を繰り返し、借金まみれとなった彼は当時結婚していた女房&子供を捨てて鹿児島から浜松へ。
「どうして浜松だったんですか?」と質問する村上龍。堀之内氏いわく。「たまたま所持金が尽きたのが浜松だったんです・・・・」。
その浜松で彼の七転び八起きの人生がスタートする。金も寝る所も無い彼は、夜な夜なゴミ置き場に出向き、捨てられている物を物色し自分の寝床へと 持ち帰る。
小池栄子が聞いた。「恥ずかしくなかったんですか?」。彼は答えた。「そりゃ恥ずかしいですよ。夜中にゴミ置き場に行って、右見て、左見てってやって人目を気にしながら持ってくるんですから」
千葉県船橋市 元「創庫生活館習志野店」-
◆2013/5 「創庫生活館」倒産
最近気がかりなことがあった。我が家から車で十数分の「創庫生活館習志野店」が店じまいしたのである。“どうしたのだろう”といぶかっていたのだが,今年5月に倒産していたのである。負債総額は約45億円という。
創庫生活館は,最盛期の2009年8月期には年商約27億円をあげたが、同業者との競合から不採算店も目立ち始めたことで、近年ではスクラップ&ビルドを行いつつ、直営店は採算の取れる店舗に絞り込んできた。このため年商は減少傾向をたどり、2012年8月期では約10億円にまで落ち込んでいた。
こうした状況に加え,2009年1月には総額約5億円を投資し本社移転を実施したことで負債が膨み,資金繰りも急激に悪化し,倒産に至った模様である。なお,創庫生活館は,2013年(平成25年) 2月27日に 株式会社リハンズ)に債務以外をすべて譲渡され,従業員の雇用も継続している。
⇒ 清水銀行ニュースリリース ⇒⇒ 債権の取立不能又は取立遅延のおそれに関するお知らせ
当行の取引先である株式会社生活創庫が、平成25年5月1日付で静岡手形交換所より取引停止処分を受けたことに伴い、下記のとおり、同社に対する債権について取立不能又は取立遅延のおそれが生じましたのでお知らせいたします。
◎生活創庫と清水銀行の取引概要
・商号: 株式会社生活創庫
・所在地: 静岡県浜松市東区中郡町1188
・代表者の氏名: 堀之内九一郎
・資本金: 0円
・事業の内容: 中古品小売業
◎生活創庫の債権の種類及び金額:清水銀行の債権586百万円
・貸出金578百万円(平成25年5月1日現在)
・リース債権8百万円(平成25年5月1日現在)
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出典:http://ntrc.aut.ac.ir/updown/uploads/13684029201.jpg
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┗■ 「創庫生活館」、別会社で事業継続中
リサイクルショップ「創庫生活館」運営の(株)生活創庫は,今年2月、(株)リハンズ(静岡県浜松市中区葵西6-10-15、岡本智之代表)へ事業を譲渡し,「創庫生活館」の運営は継続されている。
リハンズは、「創庫生活館」の受け皿として今年2月に設立された。同社関係者によれば、「従業員を継続雇用し、『創庫生活館』の屋号も引き継いだ」という。
出典:http://www.data-max.co.jp/2013/06/04/post_16453_dm1324_1.html
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┗▼ 事例・事業譲渡扱いにして別会社での事業継続
「創庫生活館」にみられる事業譲渡扱いで新会社を設立し,別会社での事業継続はよくある再建策。
◆ 事例1・森の元ホテル経営「MS商事」に特別清算
青森県青森市に本拠を置く元ホテル経営の「MS商事」は、2011年1月24日付で青森地方裁判所より特別清算の開始決定を受けた。同社は「国際ホテル」の商号により、青森駅からほど近い地上12階建てのホテル「青森国際ホテル」を経営し、客室数67室のほかレストランや宴会場・結婚式場を併設するなど事業を展開していた。
客足の減少などから業績が悪化したため、営業継続を目的としてホテル事業を新「国際ホテル」へ譲渡した。自らは清算目的会社として現商号のMS商事へ改称し10月31日付で解散した。
なお、同ホテルは新会社「国際ホテル」の下で営業を継続しており、毎日新聞(電子版)が伝えたところによると、負債総額は約13億円。
◆ 事例2・秋田のホテル経営「マリン総合開発」が特別清算申請、負債30億
秋田県男鹿市に本拠を置く元ホテル経営の「マリン総合開発」(旧商号:セイコー観光)は、2011年12月26日付で秋田地方裁判所へ特別清算を申請した。
1964年に設立の同社は、男鹿温泉郷にて「セイコーグランドホテル」をオープンしたほか、「男鹿ホテル」および関係会社を通じ「男鹿観光ホテル」を相次ぎ買収するなど、同地区では大手の一角として事業を展開していた。
しかし、個人消費の落ち込みやレジャーの多様化などで客足が落ち込んだことから、ホテルの営業継続を目的に同事業を別会社へ移管し、自らは清算目的会社として現商号「マリン総合開発」へ改称し事後処理に当たっていた。
なお、関係会社の「オガカン」(旧商号:男鹿観光リゾート)も同様の措置が取られ、負債総額は2社合計で約30億円。
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