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鹿児島の物流-トラック便・長距離輸送の実態

2016-05-22 15:06:00 | これでいいのか鹿児島

物流を制すものは経済を制す

 大量生産・大量販売・大量消費の終焉,消費者行動の多様化を受け,生産は多品種少量,流通は多頻度小口となり,従来のビジネスモデルが変化しました。こうした環境下で,物流の最適化が重要視されています。調達・生産・物流・販売を最適化するサプライチェーンマネジメントが注目されて久しくなります。実際に成果を挙げている企業は,“物流を制すものは経済を制す”と言われるとおり,ニーズにあった物流システムの構築によ り,競争優位を保ち,確実に持続的市長をを遂げています。

 また,物流コストは第三の利益源と言われ,近年では,流通改革の一環として,商品価格から納品物流費を切り離した取引をスタートするなど物流コストを“見える化”し,物流システム全体の再構築にむけた取り組みは活発化しています。

 

>>> トラック輸送・鹿児島の実情

 昨年,国土交通省が実施したトラック輸送の実態調査 http://www.mlit.go.jp/common/001128767.pdf から,鹿児島県内ドライバーの長時間拘束が明らかとなった。県別にみた1運行の平均拘束時間では,鹿児島県(14時間20分)が最も長く,次いで長崎県(14時間01分),広島県(13時間55分),静岡県(13時間47分),群馬県(13時間41分)の順となっている。

 トラック輸送状況の実態調査結果(全体版)
      http://www.mlit.go.jp/common/001128767.pdf

全体版
本調査は、トラック輸送における労働時間の内訳、手待ち時間の詳細、荷役の契約の有無など、長時間労働の実態及び原因を明らかにし、今後の取引慣行の改善など、労働時間短縮のための対策検討に資することを目的とし、厚生労働省、国土交通省が共同して実施した。
・ 運送事業者 1,252社
・ 上記事業者に所属するドライバー計 5,029名
◎トラックドライバー調査
ドライバーに下記の各業務に掛かった時間等を記入して頂き、1日の労働時間、業務内容について把握した。調査期間は、
平成27年9月14日(月)~20日(日)の7日間。


・ 県別にみた1運行の平均拘束時間は、鹿児島県(14時間20分)が最も長く,次いで長崎県(14時間01分),広島県(13時間55分),静岡県(13時間47分),群馬県(13時間41分)の順となっている。
・ 平均手待ち時間は,兵庫県(1時間14分)が最も長く,次いで静岡県(1時間14分),栃木県(1時間13分),埼玉県(1時間09分),千葉県(1時間08分),群馬県(1時間07分),茨城県(1時間05分),愛知県(1時間04分)の順となっている。

 

                 --------------------------

>>>第1回トラック輸送における取引環境・労働時間改善鹿児島県地方協議会 (抜粋)
                                                平成27年8月5日(水)
    https://wwwtb.mlit.go.jp/kyushu/gyoumu/jidousya_k/truck_kyogikai/siryou/27-1kagosima-gijiroku.pdf

トラック運転者の労働時間をみますと,長時間労働になっている方々が多いという問題があります。それから最近,過労死の問題が取り上げられており,昨年の国会で「過労死等防止対策推進法」が制定されましたが,そういった中で,長時間労働の要因として脳,心臓の疾患を患い,不幸に
も亡くなられた方もいらっしゃいます。鹿児島県においても,平成26年度は脳,心臓疾患の請求件数が8件,そのうち4件が支給決定されておりますが,支給決定されている1件が輸送・機械運転従事者となっております。

また,このような厳しい環境が,他に比べまして運転者を希望される方が少ないことによる人材確保困難が起こるという問題もございます。トラック輸送における人材不足の最大の要因は長時間労働にあり,人材確保を巡る地域間競争が激しくなっている中,その改善が求められているわけでございます。物流が止まることや,それに支障が生じることは,経済全体にとっても非常に深刻な問題であります。私どもといたしましても,取引環境を整えながらトラックの運転者が長時間働くく業務をしっかりできる労働環境の整備をしていくことが,地域経済の発展や人材確保に非常に重要なことと認識している次第でございます。

こういった背景をふまえ,本協議会では労使関係の方々,また,荷主や元請けの方々にもご参加いただいております。この協議会は,大変貴重な機会でございまして,ぜひ長年にわたる懸案の解決のため,実践的な方策を積極的に提案していただきたいと考えております。
私どもといたしましても,この協議会を契機として,トラック運転者の労働環境の改善をしっかりと進めて参りたいと考えておりますので,委員の皆様にはご協力,ご支援のほど,よろしくお願い申し上げます。




 


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