YouTube【動画】堀江貴文氏がInteropで講演=戸田拓撮影
http://www.asahi.com/articles/ASH6B6TPLH6BUEHF013.html (YouTube)
「既存の仕事の大半は自動化され,人は要らなくなるが,それでいい。僕は,人はもっと遊んでいいと思っている」。千葉・幕張メッセで10日に開幕したネットワーク技術の展示会「インターロップ東京2015」で,基調講演に旧ライブドアの堀江貴文・元社長が登壇。機器や商品が人を介さずにインターネットとつながる未来社会のキーワード「IoT」(Internet of Things)をテーマに将来の展望を語った。・・・・・・・
我が闘争 ・堀江貴文著(幻冬舎刊 1400円)
『我が闘争』 p351~353 -少しだけ最近の僕の話をしよう。
さて,少しだけ最近の僕の話をしよう。
入所前から準備を進めていた宇宙事業は概ね順調だ。北海道を拠点として開発と実験を繰り返している。ロケット打ち上げは必ず成功するわけではないし,課題はまだ山積みだけれど,着実に前に進んでいる手応えを得ている。
多くの人が安価で宇宙に行ける時代はそう遠くない将来に必ずやってくる。あらゆるビジネスと同じで,最初にそれを実現した人が,その後の市場の覇権を握るわけだが,僕はこの事業にビジネス以上の意味を見出している。
科学技術を使って人類をもっと幸福にする。大それたことと思われるかもしれないが,僕は今,それを大真面目に考えている。宇宙事業はその一環というわけだ。
日本の会社法では刑期満了から2年経過しないと取締役にはなれないとされているので,僕はまだ会社の取締役ではない。しかしそもそも取締役という立場に興味があったわけでもないので,そんなことは特に気にせず,すでに様々な事業をスタートさせている。
僕が手がけたいくつかのアプリや最近始めた「堀江貴文サロン」の活動を見て,僕が人と人とが触れ合う場所を作ること,僕自身も新しい人と触れ合うことを求めているのではないかと指摘してきた人がいる。
それは半分はその通りで,半分は正しくない。
SNSがこれほど発達した時代,会いたい人に直接連絡するのは昔に比べたら驚くほど簡単だ。僕は興味のある研究者や実業家には自分からどんどんアポイントメントを取っている。
また,僕自身がやりたいことを実現するだけでなく,志を同じくする人たちで集まって,新しいアイディアを募り,僕が経験やノウハウを提供することにも興味を持っている。僕一人で世の中を変えるよりも,世の中を変えたいという人が増えた方がいいに決まっているからだ。
一方で僕は本当に会いたいと思う人にしか会わない努力も進めている。
会議や打ち合わせ,取材などのほとんどはSkypeを利用する。取りあえず会ってお話ししましょう,という案件の半分以上は,実のところ会わなくてもすむことだったりする。Skypeでお願いしますと言って,じゃあいいです,と言うくらいの人だったら,そもそも話をする必要もないというものだ。
誰かに会うための準備,移動,気持ちの切り替えなど,どうしても生じてくる時間的なロスが許せなくなってきているのだ。電話も時間を奪われるから基本的には出ないことにしている。
僕はできるだけ自分のやりたいことのために時間を使いたい。そして時間当たりの効率を極限まで上げていきたい。繰り返しになるが,そうでなければやりたいことのすべてができないのだ。
相変わらずの日々と言えよう。会社の社長ではなくても忙しさは以前とまったく変わらない。仕事とプライベートの境目もなく,自分が楽しいと思えること,興奮することに集中している。あんなに大事にしていた睡眠時間が減りがちなことだけが問題かもしれない。