1892年創業の老舗陶磁器販売のタカトー，自己破産申請

報道によると，1892年創業の老舗陶磁器販売の（株）タカトー（福岡県糟屋郡宇美町，資本金は1億4000万円）は６月30日，　福岡地方裁判所へ自己破産申請した。申請時の負債額は約14億円。1949年設立の同社は，陶磁器・ガラス器・食器・装飾品などの卸・小売事業を行っていた。

タカトーは，ピークの1990年代には年間60億円台の売上があったが，バブル崩壊後は業績が悪化。2000年に民事再生法を申請，2004年の再生手続き終結後も事業を継続してきたが，減収に歯止めがかからなかった。2014年８月期には売上高が４億円を下回るなどして，再生計画通りの弁済ができなくなっていた。

タカトーを巡っては，名証2部上場の陶磁器メーカー「ニッコー」http://www.nikko-company.co.jp/index.html　が，同社に対する債権について取立不能または取立遅延のおそれを表明していた。

◆ニッコーが債権取立不能のおそれ，取引先「タカトー」破産で

名証2部上場で陶磁器・住設環境機器製造の「ニッコー」は，2015年5月3日，債権について取立不能または取立遅延のおそれが生じたことを明らかにした。
これは，取引先の陶磁器販売「株式会社タカトー」（福岡県宇美町）について，その弁護士から破産手続申立の受任通知を受領したための措置で，債権額は売掛金など1億1500万円（最近事業年度末の純資産に対し17.23%相当）の見込みである。
なお，当該債権については全額貸倒引当済みのため，業績に与える影響はない。

⇒⇒　債権の取立不能または取立遅延のおそれに関するお知らせ　
　　　　　　http://www.nikko-company.co.jp/company/news/ir_whatsnew/shousai.php?eid=00144

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