会員がゴルフ場に預けた預託金約54億円負債総額166億8700万円で,民事再生法の適用を申請した鹿児島市のゴルフ場「ゴールデンパームカントリークラブ」を運営する吉田ゴルフ開発は,今月2日,債権者約2000 人に対しての債権者説明会を開きました。
出席者によると,会社側から「10年くらい前から経営が悪化していた」との説明と謝罪があったということです。そして経営再 建について代理人から説明があり,会員については「メンバー料金でのプレイを検討中」とし,預託金については「償還するよう努力する」と述べるにとどまったということです。
鹿児島市のゴルフ場「ゴールデンパームカントリークラブ」(鹿児島市本城町366)を経営する吉田ゴルフ開発(鹿児島市)は東京地裁に民事 再生法の適用を申請し,9日付で保全命令を受けた。負債総額は員からの預託金約54億円を含むおよそ166億8700万円にあがる。利用客の減少で資金繰 りが悪化したことが,倒産の主な理由だという。債権者説明会は9月2日,鹿児島市民文化ホールで行われる予定である。
ゴールデンパームカントリークラブは,1995年オープンで,18ホールの丘陵コースである。ヤシの木が多く配される南国風の雰囲気が魅力のゴルフ場である。ゴルフ場の営業は,継続している。
:::::::::::::::::::::::::: 関連記事 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゴルフ場運営の錦江高原リゾート,労基署「事実上の倒産」認定 -2015-12-27
pic:ゴルフ場に設置の風車
西日本新聞などの報道によると,鹿児島労働基準監督署 http://kagoshima-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/kantoku.html は,鹿児島市の錦江高原ホテルやゴルフ場運営会社「錦江高原リゾート」http://kinkoh.co.jp/stay/index.html を,2015年12月21日付けで「事実上の倒産」と認定した。同社の場合の事実上の倒産とは,労基署長が事業活動が停止して再開する見込みがなく,賃 金支払い能 力がないことを認定したものである。これにより,賃金が支払われないまま退職した労働者に対して,未払い賃金の8割を労働者健康福祉機構が立て替え払いす る。
錦江高原リゾートについては,元社員が10月21日,国による賃金の立て替え払い制度の適用に向けて鹿児島労働基準監督署に「事 実 上の倒産」認定を申請していた。立て替えは独立行政法人の労働者健康福祉機構が行い,2千万円以上になるとみられる。立て替え分は同機構が会社側に請求す る。
錦江高原リゾートは経営悪化により,2月から賃金未払いが発生し,8月末までに約30人の社員が退職。ホテルは「消防設備の点検のため」として,9月から休業している。
ゴルフ場全景-出所:http://kinkoh.co.jp/stay/index.html
錦江高原リゾートは,鹿児島市西部の谷山地区の山間部で,“かけ流し”温泉が魅力の錦江高原ホテルと併設のゴルフ場を運営。最寄り駅は指宿線の坂の上駅。
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┗■ 事実上の倒産認定申請--給料の立替払い制度とは
出典:http://shinsei.e-gov.go.jp/search/servlet/Procedure?CLASSNAME=GTAMSTDETAIL&id=4950000009652&fromGTAMSTLIST=true&SYORIMODE=
http://rodosoudan.net/blog-entry-127.html
この制度は,会社の倒産によって賃金が払われないまま退職した労働者に対して,その一部を労働者健康福祉機構が立替払いする制度である。
(制度の概要)
「未払賃金立替払制度」は,企業倒産により賃金が支払われないまま退職した労働者に対して,未払賃金のうち定期賃金(毎月きまって支給される賃金)及び退職手当の一部を立替払する労働者救済の仕組みである。立替払を受けるための主は条件は,
(1)事業主が1年以上の事業活動を行っていたこと及び倒産したこと。
(2)労働者が一定の期間内に退職し,未払賃金があることが要件となる。
の,2点である。
ここでいう倒産とは,いわゆる「法律上の倒産」(破産,特別精算,会社整理,民事再生,会社更生の場合)と「事実上の倒産」の二つを指す。
「法律上の倒産」の場合は,破産管財人等による倒産の事実等の証明が必要である。「事実上の倒産」の場合は,従業員が,事業活動が停止し,再開する見込み がなく,かつ,賃金支払い能力がない倒産状態あることによる救済を,労働基準監督署長へ申請し,労働基準監督署長の認定を受ける。
>>>九州 急増する韓国系ゴルフ場
ここ数年来,九州では韓国資本によるホテルやゴルフ場の買収が相次いだ。九州経済調査協会(九経調)によれば、IPホテル福岡(福岡市)や西海橋コラソ ンホテル(長崎県佐世保市)、ホテルセキア(熊本県南関町)、別府扇山ゴルフ倶楽部(大分県別府市)、武雄・嬉野カントリークラブ(佐賀県武雄市),北郷 フェニックスカントリークラブ(宮崎県日南市),高原カントリークラブ(旧・フェニックス高原CC 宮崎県宮崎市)など9ホテル,22ゴルフ場が韓国系で ある。なお,韓国系ゴルフ場は全国45カ所。うち22カ所を九州が占める(『2010年ゴルフ場企業グループ&系列』一季出版)。
韓国系ゴルフ場の買収が九州に集中したのは,温暖な気候と距離の近さにある。緯度が高い韓国とは異なり、温暖な九州では冬でもゴルフができる。移動時間 もソウル~福岡で1時間半、釜山~福岡は1時間弱の近さである。景気低迷で経営不振に陥っていた九州のゴルフ場を買収し、韓国人の送客で稼働率を高めれば 算盤勘定は合うとの計算であろう。
実際にホテルジェイズ・日南リゾート(宮崎県日南市)や北郷フェニックスカントリークラブ(宮崎県日南市),高原カントリークラブ(ジェイズカントリー クラブ日南コース(宮崎県日南市)など,宮崎県と鹿児島県鹿屋市にホテル1つとゴルフ場4つを展開している韓国・東光グループは積極的に韓国人を送客して いる。2010年12月から2011年2月にかけて、ソウル~宮崎間のチャーター便の座席を週2便、計18便にわたって確保した。この3カ月で、6600 人を超える韓国人が訪れている。
その好影響は計り知れない。ホテルジェイズ・日南リゾートやジェイズカントリークラブ日南コースは経営破綻したフェニックスリゾートの子会社が運営して いた。その当時は韓国人を呼び込むという発想はなく、ホテルの稼働率も低迷していた。だが、東光グループが運営するようになり,今では60~70%の稼働 率を確保しているという。韓国からのお客さん増による,地元への経済効果も期待できる。
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