認知症の予防には,症状の兆候が出始める50代で摘み取ってしまうのが有効とされて
いる。認知症の早期発見で,治ったり、進行を遅らせたりすることが可能となる。
認知症の症状は様々であるが4つの症状に大きく分けられる。これらの症状の出方は、現
在の生活環境、過去の生活歴、性格等によって一人一人個人差があり、認知症の症状のレベ
ルによっても違いがある。
健忘 :物忘れがひどくなる
見当識障害 :日時,場所、人がわからなくなる
思考障害: 考える力,理解する力が低下する。計算ができなくなる
認知障害: 物事を見分け判断する力が低下する。人違いをする
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健康なお年寄りでも物忘れをすることはあります。健康なお年寄りの正常の物忘れと認知
症の物忘れにはどのような違いがあるのでしょうか?これを以下の表にまとめました。
◆正常の物忘れと認知症の物忘れの違い
正常の物忘れ:物忘れを自覚している
認知症の物忘れ: 物忘れを自覚していない
▼自己診断 1
下記の症状がでておかしいなと感じたら直ちに医療機関に相談に行く事。
・同じことを何度も言ったり,聞いたりする
・慣れているところで,道に迷った
・財布を盗まれたと言ってさわぐ
・以前よりだらしなくなった
・夜中に起き出して騒いだ
・置き忘れや,しまい忘れが目立った
・計算の間違いが多くなった
・ものの名前が出てこなくなった
・水道の蛇口やガス栓の締め忘れが目立つ
・ささいなことで怒りっぽくなった
・時間や日付が不確かになった
・日課をしなくなった
・以前はあった関心や興味が失われた
・以前よりもひどく疑い深くなった
・薬の管理ができなくなった
・テレビドラマの内容が理解できない
▼自己診断 2
フレディ松川先生は,湘南の老人病院の院長さん。医師として看取った患者の数は2000人
超。認知症のエキスパートとして著書も多く,『ここまでわかったボケる人ボケない人』
(集英社文庫)は20万部を超えるロングセラーになっている。そのフレディ氏による早期発見
の目安によれば,下記10の項目のうち,○が4個以上つけば前認知症(小ボケ)段階と言う
ことです。
・無表情、無感動の傾向が見られる。
・ぼんやりしていることが多い
・生きがいがない
・根気がないか,続かない
・発想が乏しく画一的になる
・今日一日の計画が立てられない
・反応が遅く,動作がもたもたしている
・仕事をてきぱきと片付けられない
・同じ事を繰り返して話したり,尋ねたりする
・相手の意見を聞かない
「認知症の人と家族の会」が作成した自己診断テストでは,下記のうち1つでも該当する
ものがあったら,認知症を気にかけて欲しい,としています。
・今,切った電話の相手を忘れる
・料理,片付け,計算,運転のミスが増えた
・約束の日時や場所を間違えるようになった
・些細なことで怒りっぽくなった
・自分の失敗を人のせいにする
・ふさぎこんで何をするのも億劫になった
・それまでできていたゴミの始末ができなくなる
・引き出しの中が整理できなくなる
・きれいにしていた人がお化粧をしなくなった
・ズボンのジッパーがいつも開いている
専門医を受診する時の注意点:
MRIなどの検査以上に重要なのが,家族の話や介護者の情報。受診の時は同行し,生活の
中でどういうことが起きているかを医師に伝える。それがアルツハイマー型なのかレビー小
体型なのかという診断の参考になります。
▼認知症の進行を抑える薬: 日本で唯一認められているのが,「アリセプト(塩酸ドネペジル)」。
認知症になると脳内にある神経伝達物質アセチルコリンが減ることが分かっている。アセ
チルコリンは酵素によって分解され消えてしまうが,アリセプトは酵素の働きを抑えること
でアセチルコリンが減るスピードを遅らせる。認知症の初期に使うのが大原則で,服用する
ことで,進行を1~2年遅らせることができる。認知症の薬は、早期ほど効果が高い。
▼生活習慣病との関連:
運動せずに食べてばかりいる人,高血圧の人にアルツハイマーは多く,生活習慣と認知症
と相関がうかがえます。
▼食べ物:
イワシなどの青魚に含まれるDHAが有効。また,緑茶を1日5杯以上飲むと認知症のリスク
が下がることが,東北大学の研究で立証されています。
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いる。認知症の早期発見で,治ったり、進行を遅らせたりすることが可能となる。
認知症の症状は様々であるが4つの症状に大きく分けられる。これらの症状の出方は、現
在の生活環境、過去の生活歴、性格等によって一人一人個人差があり、認知症の症状のレベ
ルによっても違いがある。
健忘 :物忘れがひどくなる
見当識障害 :日時,場所、人がわからなくなる
思考障害: 考える力,理解する力が低下する。計算ができなくなる
認知障害: 物事を見分け判断する力が低下する。人違いをする
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健康なお年寄りでも物忘れをすることはあります。健康なお年寄りの正常の物忘れと認知
症の物忘れにはどのような違いがあるのでしょうか?これを以下の表にまとめました。
◆正常の物忘れと認知症の物忘れの違い
正常の物忘れ:物忘れを自覚している
認知症の物忘れ: 物忘れを自覚していない
▼自己診断 1
下記の症状がでておかしいなと感じたら直ちに医療機関に相談に行く事。
・同じことを何度も言ったり,聞いたりする
・慣れているところで,道に迷った
・財布を盗まれたと言ってさわぐ
・以前よりだらしなくなった
・夜中に起き出して騒いだ
・置き忘れや,しまい忘れが目立った
・計算の間違いが多くなった
・ものの名前が出てこなくなった
・水道の蛇口やガス栓の締め忘れが目立つ
・ささいなことで怒りっぽくなった
・時間や日付が不確かになった
・日課をしなくなった
・以前はあった関心や興味が失われた
・以前よりもひどく疑い深くなった
・薬の管理ができなくなった
・テレビドラマの内容が理解できない
▼自己診断 2
フレディ松川先生は,湘南の老人病院の院長さん。医師として看取った患者の数は2000人
超。認知症のエキスパートとして著書も多く,『ここまでわかったボケる人ボケない人』
(集英社文庫)は20万部を超えるロングセラーになっている。そのフレディ氏による早期発見
の目安によれば,下記10の項目のうち,○が4個以上つけば前認知症(小ボケ)段階と言う
ことです。
・無表情、無感動の傾向が見られる。
・ぼんやりしていることが多い
・生きがいがない
・根気がないか,続かない
・発想が乏しく画一的になる
・今日一日の計画が立てられない
・反応が遅く,動作がもたもたしている
・仕事をてきぱきと片付けられない
・同じ事を繰り返して話したり,尋ねたりする
・相手の意見を聞かない
「認知症の人と家族の会」が作成した自己診断テストでは,下記のうち1つでも該当する
ものがあったら,認知症を気にかけて欲しい,としています。
・今,切った電話の相手を忘れる
・料理,片付け,計算,運転のミスが増えた
・約束の日時や場所を間違えるようになった
・些細なことで怒りっぽくなった
・自分の失敗を人のせいにする
・ふさぎこんで何をするのも億劫になった
・それまでできていたゴミの始末ができなくなる
・引き出しの中が整理できなくなる
・きれいにしていた人がお化粧をしなくなった
・ズボンのジッパーがいつも開いている
専門医を受診する時の注意点:
MRIなどの検査以上に重要なのが,家族の話や介護者の情報。受診の時は同行し,生活の
中でどういうことが起きているかを医師に伝える。それがアルツハイマー型なのかレビー小
体型なのかという診断の参考になります。
▼認知症の進行を抑える薬: 日本で唯一認められているのが,「アリセプト(塩酸ドネペジル)」。
認知症になると脳内にある神経伝達物質アセチルコリンが減ることが分かっている。アセ
チルコリンは酵素によって分解され消えてしまうが,アリセプトは酵素の働きを抑えること
でアセチルコリンが減るスピードを遅らせる。認知症の初期に使うのが大原則で,服用する
ことで,進行を1~2年遅らせることができる。認知症の薬は、早期ほど効果が高い。
▼生活習慣病との関連:
運動せずに食べてばかりいる人,高血圧の人にアルツハイマーは多く,生活習慣と認知症
と相関がうかがえます。
▼食べ物:
イワシなどの青魚に含まれるDHAが有効。また,緑茶を1日5杯以上飲むと認知症のリスク
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