母逝く －認知症 －３－ 経済的な負担－その２

　家庭での介護が，望ましいことは言うまでもありませんが，「言うは易く」で，仕事を持
っていたり，持病を抱えていたりすると，現実的には不可能です。

　私の母は，認知症の進行もあって要介護（２級）に認定され，月額費用も約１７～１８万
円でまかなえるグループホームにタイミング良く入居できたことは幸運でした。
　
　月額費用が１０万円以内の特別養護老人ホーム（特養）は，全国での入居待機者も約40万
人とも言われる狭き門です。比較的入居しやすい有料老人ホームは，数百万円代の入居一時
金に加え，月額料金も２０～３０万円と高額です。

　グループホームの入居条件は，介護は受けながらも「自立できる人」が条件となっていま
す。「寝たきり」となると，退去しなければなりません。私の場合，母が病院に入院した
時，頭を過ぎったのは「もし，母が寝たきりになり，病院からも退院を求められたとき，ど
うしたら良いのだろう」という，不安でした。

　ここで，グループホームの概要，有料老人ホームとの違いを概括して，話を進めます。

▼グループホームとは
　グループホーム（認知症対応グループホーム）とは、「軽い認知症」の人（入居者）が、
5～9人程度の少人数のグループを作り、職員から最低限の援助、世話を受けながら、自分た
ちで食事の用意をしたり、掃除をするなど、自分たちでできることは自分たちで行いながら
共同生活し、自立を目指すホームのことです。

>>>グループホームの特徴
　グループホームでは，認知症の人ができることは自分ですることによって、自立を目指し
て日常生活をおくることを目標としています。


>>>入居資格
○介護保険の要介護1以上の被認定者であり、かつ認知症の状態にある人。
○少人数による共同生活を営むことに支障がない人。
○自傷他害の恐れがない人。
○医療機関において常時治療をする必要がない人。
○感染症がないこと（B型肝炎、C型肝炎を除く）

>>>退去◎「寝たきり」になると退去しなければなりまん。

>>>入居費用（月額）
　入所費用は要介護度によっても異なりますが、「15万円前後（介護保険施設利用料+食費+
居住費+生活費）」の自己負担を要します。

⇒　ネットサーチ・介護/高齢者の医学の本

▼バックナンバー
　　・母逝く　－認知症　－４－　　経済的な負担－その４
　　・母逝く　－認知症　－３－　　経済的な負担－その２
　　・母逝く　－認知症－２－　　経済的な負担－その１
　　・母逝く　－認知症　－１－　

・母逝く　－　９３歳と長命を全う
・母逝く　　行年－享年
・母逝く　　葬儀－その４
・母逝く　－葬儀その３　　


・母逝く　－葬儀その２　　

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・母逝く　－認知症　－６－　　胃ろう処置－２　
・母逝く　－認知症　－５－　　胃ろう処置－１　
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