100年に一度といわれる金融危機は,確実に迫っている。鹿児島県内でそれを象徴するような出来事が起きた。小手先の対策ではなく,国際的視野と長期的展望に立った日本再生のビジョン構築が必要である。
▼鹿児島の事例
電気機械器具製造の日本モレックス(神奈川県大和市)は08年10月,栃木工場(栃木県塩谷町 従業員約180人)を,来年3月末で閉鎖する。その一方で,鹿屋市川西町の鹿屋内陸工業団地にある工場を増設するとし,08年10月,鹿屋市と立地協定を結んだ。
同工場は,10月に操業を開始,閉鎖される出水市のパイオニア鹿児島工場の従業員を受け入れる意向もある,という。
その,パイオニア鹿児島工場(出水市)を数百億円で取得したいとし,基本合意に達していたしていたエフ・イー・テクノロジーズ(FET 東京/薄型パネル開発)が,この買収計画を白紙に戻したことが,明らかとなった。理由は,金融危機の影響で資金調達が難しくなったことによる。
ソニーなどが出資するFETでは,パイオニアが閉鎖を決めた同工場の土地・建物を取得し,高画質で電力消費も少ない世代薄型パネルの「電界放出ディスプレー(FED)」の量産を計画し,2009年末にも生産を開始する意向だった。
なお,パイオニアは鹿児島工場でのパネル生産は11月中に終了し,09年3月末までの従業員の雇用期限に変更はないという。あわせて,山梨工場の閉鎖,静岡工場の縮小は予定通り実行の予定している。
▼関連ブログ
・08/11/08 日本モレックスにみる海外資本の動向http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/c/d1606cac57decb8c115d02c4e73e34c4
・08/11/01 日本モレックス鹿屋工場の増設-その一方で,栃木工場閉鎖
・08/08/02 ソニー出資会社-パイオニア鹿児島工場(出水市)取得へ
・08/07/03 パイオニア鹿児島工場の売却
・08/06/03 日本精機菱刈進出へ
▼鹿児島の事例
電気機械器具製造の日本モレックス(神奈川県大和市)は08年10月,栃木工場(栃木県塩谷町 従業員約180人)を,来年3月末で閉鎖する。その一方で,鹿屋市川西町の鹿屋内陸工業団地にある工場を増設するとし,08年10月,鹿屋市と立地協定を結んだ。
同工場は,10月に操業を開始,閉鎖される出水市のパイオニア鹿児島工場の従業員を受け入れる意向もある,という。
その,パイオニア鹿児島工場(出水市)を数百億円で取得したいとし,基本合意に達していたしていたエフ・イー・テクノロジーズ(FET 東京/薄型パネル開発)が,この買収計画を白紙に戻したことが,明らかとなった。理由は,金融危機の影響で資金調達が難しくなったことによる。
ソニーなどが出資するFETでは,パイオニアが閉鎖を決めた同工場の土地・建物を取得し,高画質で電力消費も少ない世代薄型パネルの「電界放出ディスプレー(FED)」の量産を計画し,2009年末にも生産を開始する意向だった。
なお,パイオニアは鹿児島工場でのパネル生産は11月中に終了し,09年3月末までの従業員の雇用期限に変更はないという。あわせて,山梨工場の閉鎖,静岡工場の縮小は予定通り実行の予定している。
▼関連ブログ
・08/11/08 日本モレックスにみる海外資本の動向http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/c/d1606cac57decb8c115d02c4e73e34c4
・08/11/01 日本モレックス鹿屋工場の増設-その一方で,栃木工場閉鎖
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