本日もブログをご覧いただき、ありがとうございます、
埼玉県久喜市にある注文住宅 六花舎設計の櫻井です。
2021年も終わりに近づいてきましたね。
みなさんはどんな年でしたか?
六花舎設計は、HEAT20 G3レベルの家づくりを目指し、より高性能な家づくりをご提案してきました。
このブログでも、高気密高断熱の家づくりについて書いていますが、
ただ、住宅性能の数値を上げるだけでは、住む方の心地よさは保証されません。
本日は、高気密高断熱の家でありながら、パッシブデザインも取り入れている当社の家づくりを詳しくご紹介したいと思います。
パッシブデザインとは
パッシブデザインとは、太陽の熱や光、風といった自然のエネルギーを建物の構造や材料などの工夫によって、
快適な室内環境をつくり出す設計手法のことです。
一般に高気密高断熱の家は「断熱」「気密」をしっかり行い、24時間換気システムがついている、
といったイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。
実際に、当社のモデルハウスも高気密高断熱で、24時間換気を行っています。
↓モデルハウスの外壁部分にある吸気口と排気口です。
ですが、私たちはこうした高気密高断熱の家づくりを行っている上で、さらに自然の光や風を取り入れ、
その自然なエネルギーでどの部屋も一定の温度に保てるような工夫をしています。
それがパッシブデザインです。
前回のブログ記事でご紹介した家でご紹介しましょう。
①庇(ひさし)で夏場の日射を遮蔽
庇(ひさし)のあるパッシブデザインの家
家の外観の右側をご覧ください。南向きの窓に庇(ひさし)がついています。
最近は庇がない家を見かけることがありますが、庇はパッシブデザインにおいて重要な役割を果たします。
一つは夏場の日射を遮ること。これで夏場に太陽で温められた熱気がそのまま入ることを防ぎます。
もう一つは冬場。冬場は太陽の高度が30度くらいになるので、部屋の奥まであたたかい陽を入れます。
そして、断熱で家の中の空気を逃がさないのです。
太陽の恵みをしっかり生かす家づくりです。
ちなみに庇のところにシェードを付けるとさらに効果的が出ます。
②風を取り入れる
①のように、南の窓はたくさんの光を入れるように設計し、東西北に関しては「陽(の温かさ)を入れるための窓」はあえて作らなくても大丈夫です。
でも風の通りは考えなくてはなりません。
その家が建っている場所の風向きで、風と光を入れる窓を考えます。
風と光を取り入れる小窓のある居室
こちらは2階の居室(お子さまが増えたら2つの部屋にできる設計です)です。
南側に陽を取り入れるための大きな窓があり、正面奥には風と光を取り入れるための小さな窓があります。
この窓があることで、風を取り入れ、自然な空気の流れができます。
夏場、こちらの窓を開けるだけもずいぶん涼しくなるんですよ。
ちなみに小さな窓が上のほうにあるのは、近隣のお家とのプライバシーの配慮です。
③屋上にも熱対策
屋上への出入り口です。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、サッシの上のほうにシャッターが設置されています。
出入り口は南向きに作られているので、陽がよく入ります。
そのため、夏場は日射を遮って室内に熱気を入れないようにするわけです。
省エネの家
①~③のように自然の陽の光や風を取り入れ、しっかり断熱することで、必要最小限の光熱費で家じゅう快適な温度・空気を保つことができます。
エアコン1台でどの部屋も快適温度。とっても省エネになりますね。
日本の家屋は昔から自然に親しむ家づくりでした。パッシブデザインも自然の光と風を取り入れ、そのおかげで快適な空間になる設計です。
パッシブデザイン+高気密高断熱。
省エネだけでなく、どの部屋に移動しても一定の温度である屋内は、体にも負担が少ないやさしい環境です。
私たちは地球の自然に親しみ、家族みんなの体にやさしい家づくりをご提案しています。
今回ご紹介したお家はホームページでもご紹介しています。
施工事例「屋上をつくって旗竿地を有効利用!パッシブデザインの家」→