まるこの「時事和訳ブログ」

英文記事を訳したり雑感を書いたりします
まるこの「写真ブログ」にもどうぞ
@リンク先へはブックマークからどうぞ

野党がシリアの反乱者に給料を払う

2012-04-01 | Weblog

 

(写真)トルコの外務相の集まりの中のヒラリー・クリントンさん

シリアのアル‐アサド大統領の政府と闘っている反乱軍に給料が支払われると野党のシリア国家評議会(SNC)が発表しました。

給料は、政府軍を離脱した兵士にも支払われると、トルコで行われた『シリア人の友達』作戦会議の後、SNCが付け加えました。

会議の代表は、裕福なアラブ湾岸諸国がSNC基金に、毎月、数百ドルを供給すると言いました。

会議は、SNCをシリア人の『正当な代表機関』と認めました。

政府は、およそ70の西側とアラブの国の外相の集まりを『シリアの敵』と呼びました。

記者会見で、トルコの外相が、シリア政府が基本的に合意したアナン・コフィの6項目の平和プランは無期限ではないと警告しました。

国際機関は、アサド大統領に別の機会を窺うことを決して許さないでしょう。

           ************

世界は、シリア国民を救うためにシリア政府にいろいろな働きかけを行っているようです。ロシアと中国の態度が曖昧なので、制裁や軍事行動が決定的になりません。それで、今回、抵抗運動をしている人々に給料を払うことにしたようです。つまり経済支援ということでしょうが、成功するでしょうか。抵抗者の中にはアルカイダ系のテロリストも混じっていると聞きますが…・・


トルコの議員が教育法案で争う

2012-04-01 | Weblog

(写真)教育改革法の議論をしながら争うトルコ議会の議員

トルコの議会は、両親に子供達を早い時期にイスラムの学校に転校させることを認める法案を通過させました。

教育改革法案は、義務教育を8才から12才に広げ、子供達に10才から専門家の学校に移ることを認めています。

与党AK党は、法案により子供たちは今までより長く学校で学ぶことになると言いますが、世俗主義のトルコ人は宗教の影響を強めることになる法案と考えています。

議員達が法案の議論の間争ったので、市民の抵抗がそれに続きました。

警察は、高圧放水砲や催涙ガスを使ってトルコの首都アンカラで抗議をする人々を追い払いました。

550人の議員のうちおよそ295人が法案に賛成し、91人が反対しました。

新法案は、15才以下の子供を宗教学校に通わせることを禁止するとして軍が強制した1997年の法案を覆しました。宗教学校は元来イスラムの聖職者を養成するために設立されました。

トルコの最大野党人民共和党は、エルドガン首相は現法案に対して復讐心を持ち宗教的な若者を育てようとしていると批判しています。

エルドガン首相は、国民にイスラムの価値観を吹き込みたいのではないとして、世俗主義を尊重しているが、宗教心をもっとオープンにしたいと思っているトルコ人を犠牲にしてはいけないと言いました。

彼は、法案が通過したことは民主主義の勝利だと言いました。

「それは、トルコの民主主義が十分進歩したことを示す法案です。ファシストの圧力が民主主義に是正されたのです。」と首相は言いました。

         ****************

 エルドガン首相は基本的にイスラム色の強い首相と思います。なにしろ90%以上がイスラム教徒の国なのでやむを得ないかもしれません。世界の多くの国民に保守への回帰が見られますが、トルコにもちょっと不安な傾向があります。