オバマ大統領は、米最高裁判所が彼の医療制度改革案を否決すれば、それは〝司法の実力行使″になると警告しました。
オバマ氏は、米最高裁判所への稀な挑戦的態度で、法案の否定は多くのアメリカ人を傷つけることになるだろうと言いました。
9人の最高裁判事は、今、議論の的になっている立法のいくつかがアメリカの憲法に違反しているかどうかを考慮しています。
彼らの判定は、6月に発表されるだろうと予想されます。
オバマ氏は、ホワイトハウスの記者会見で、民主的に多数決で議会を通過した法案を裁判所が却下するという前代未聞の異常なことは起らないだろうと確信していると言いました。
大統領は「何年もの間われわれは、司法積極主義や司法抑制の欠如が最大の問題だとする主張を聞いてきた。つまり選挙で選ばれていない一部の人々が、正当に形成され議会を通過した法律を覆すということだ」と述べました。
「今回の件がそのいい例であり、裁判所はこの点を認識し、そうした措置を取らないと確信している」と。
彼は、改革案の批評家達に議論をする時は人権を忘れないようにと促しました。
ワシントンの記者は、大統領がそのように明確に係争中の問題について語るのは稀な事で、それはまさに関心がいかに高いかを示すものだと言います。
最高裁は、先週、共和党支配の26州が2年前に議会によって承認された法案に異議を唱えていることを3日間かけて考慮しました。
健康保険を3千万人以上のアメリカ人に拡大することが目的の法案は、ほぼ半世紀における米国の保険制度の総点検になります。
適格者は医療保険に入るべきだとする法案は、保守派によって市民の自由を奪うものだと非難されています。
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保守派は、医療保険の加入を義務付ける改革法は政府や議会の介入にあたると批判。大統領は、選挙で選ばれた議員が議会で可決した法案を選挙で選ばれていない裁判官が拒否すること自体が介入だと主張しているそうです。
オバマ政権は、医療保険制度改革を1期目の重要成果のひとつと位置付けていますので、裁判の判決次第では11月の大統領選に大きく影響を与える可能性が高いでしょうね。
なお、9人の判事の見解は2分されていて、共和党が指名した保守派5人は同法に懐疑的で、民主党が指名した4人は肯定的だそうです。懐疑派の方が多いですね。 さて、判決は⁉
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福岡市は、今、桜が満開です。今日の嵐にも耐えてしっかり木にしがみついてくれていました。
西公園の桜をアップしました
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