(写真)政治的不安が続き国は危機の瀬戸際にあります
エジプトのマハメド・ムルシ大統領が、水道相のクアンディル氏を首相に任命して、組閣を求めたと国営テレビが伝えています。
ムルシ氏が内閣のポストをどのように割り振るかに関して多くの憶測がありました。
軍は公式的に6月30日にムルシ大統領に政権を移譲しましたが、いくつかの重要な特権は維持しています。
7月10日に、最高憲法裁判所(SCC)は、イスラム教徒が多数の下院をムルシ氏が引き継ぐ決定を延期しました。
法律を作成する過程に欠陥があるとして今年初めに行われた議会選挙を先月無効にした決定が、政治的行き詰まりを顕著化しました。
クアンディル氏は、昨年軍により首相に任命されたアル‐ガンゾウリ暫定政府の一員でした。
「現在の状態を運営できる人を選ぶために多くの研究と議論を重ねてこの愛国的で独立した形の任命を決めました。クアンディル氏はどの政党とも連携しません。」とムルシ政権の報道官が言いました。
クアンディル氏は、エジプトの外ではほとんど知られていません。彼は水道工学の公共部門の専門技術者として働いてきました。
彼は50才でエジプトでは最も若い首相と報じられています。
ムルシ氏は、イスラム同胞団出身ですが、女性やキリスト教徒も代表として含む政府を約束しています。
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エジプトでは大統領と首相が決まったようですが、軍や裁判所の権限がまだまだ強くムルシ大統領の政治活動は困難を極めそうです。彼が約束するように女性やキリスト教を含む民主的な組閣ができるといいですが・・・