(写真)メキシコと米国は1944年にコロンビア川を共有する交渉に署名しました
メキシコと米国は、コロラド川の水を共同で管理する新たなルールに合意しました。コロラド川は両国の3000万人に水を提供しています。
新たなルールの下では、米国は干ばつの時はメキシコに送る水を少なくし、メキシコは雨が多い年は国境北部に水を蓄えることができるようになります。
コロラド川は、ロッキー山脈から2,230kmの距離を流れてカリフォルニア湾に注いでいます。
最近の干ばつや水の使用量増加で川に負担がかかっています。
「我々は紛争を解決し、不一致に関しても協力と合意をとりつけた。」と米国サラザール内務長官が言いました。
「コロラド川は、非常に多くの方法で我々国民を一つにする。これからも起こる水の供給不足に共に直面する。」
米国とメキシコは、1944年に、米国の7州とメキシコの2州に水を供給しているコロラド川の水資源の割り当てを管理する条約に署名しました。
しかし、それ以後の数十年で、人口が増え工業や農業が増えただけでなく干ばつも多く、川の水は少なくなっています。
2017まで有効の今回の調整は、最初の条約を大きく改正したものです。
これは、川の水位が低くても、およそ300万戸に水を十分供給できる量を米国がメキシコに送らなければならないと規定しています。
しかし、今は、すでにカリフォルニア州とアリゾナ州とネバダ州が実施していますが、メキシコは干ばつの時は水の共有を見合わせることになるでしょう。
代わりに、貯蔵能力が低いメキシコは、水が豊富な時は、アリゾナ-ネバダ両州の堺にあるフーバーダム(Hoover Dam)の巨大な貯水地のミード湖(Lake Mead)に貯水することが認められます。
メキシコは、また、2010年の地震で損傷した用水路の修復に1000万ドルを得ます。
大規模な干ばつに見舞われているコロラド川のデルタを修復するために出資することも考えられています。
******************
国境があり川が両国を流れている場合は、水の供給問題があるのですね。条約などで決めていく方法しかないのです。尖閣諸島による資源問題を持つ日中も何かしなければこのままでは何も解決しません。「問題はない」と主張することが解決につながるのでしょうか。話がこちらに飛んでしまいましたm(__)m